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駐在夫、子を育てる-4- 取捨選択

これはシンガポールに駐在する妻に帯同し、“駐在夫”として家事や育児に奮闘する日々を綴ったコラムです。シンガポールのフリーマガジン「シンガライフ」誌上で連載しているものに一部加筆して、ウェブでも公開しています。


誰が言ったのかは分からないが(本当にこんな言葉があるのかも分からないが)「子育ては生まれる前から始まっている」というのはまさにその通り。赤ちゃん用品は何を揃えるのか、の議論は安定期に入ってしばらくしてから始まった。

パッと思いつくだけで、育児の“インフラ”的位置付けのものだけでも哺乳瓶、ベビーベッド、おくるみ、洋服、ベビーカーetc…まだまだ他にも。何はともあれまずは情報収集を、ということで、dマガジン(docomoが提供する定額で日本の雑誌読み放題のサービス)で、「たまごくらぶ」と「ひよこくらぶ」を読む。なになに哺乳瓶にも、いろいろな型があるとな。

のっぽ型、太っちょ型、素材(ガラス、PPSU、PP)、そして乳首部分の硬さに穴の大きさ(SS〜L)まで、ベストな組み合わせを探さなくてならない。そして、「赤ちゃんによって飲みやすく感じるものが異なるので複数種類を用意しておくとベター」だという。では買いますか。1個十数ドル。「あの店のハッピーアワーならビール2杯飲めるな」という考えは思いついても口には決して出さない

ただ、「これもいるの?」と思うようなものも掲載されている。その代表格(と勝手に位置付けている)が「鼻水吸い器」「哺乳瓶用の洗剤」「赤ちゃん用の水」。そして「お尻ふきウォーマー」。説明によれば、お尻ふきが冷たいと赤ちゃんが驚いちゃうので温めてから拭くとGoodとのこと。

うーん、確実に使わないであろうこの道具。ただ、雑誌から感じるのは「いざという時に困るのは親のあなたたちではなく、赤ちゃんなのよ」というメッセージ。悩ましいが、それに抗って、駐在夫夫妻が出した結論は「自分が育てられた時になかったものはなくてよい」

結論にはもちろん例外もあった。それが「電動搾乳機」。妻の搾乳の助けになると思い購入(120ドルぐらい)したが、今は自宅のボムシェルター(倉庫)に眠っている。いつの日か、陽の当たる場所で活躍するようになることを願っている。


2020年11月26日発行のシンガライフ掲載イメージ

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