シンガポール発のクルーズ船の乗客が新型コロナ陽性。旅程縮めて帰港へ。

※写真はイメージです

シンガポール港を出港したクルーズ船「ロイヤルカリビアン・クァンタム・オブ・ザ・シーズ」が12月9日、乗客に新型コロナの陽性者が出たということで、4日間の旅程を1日縮めて帰港しました。

クルーズ船の運航会社は、陽性となった乗客との濃厚接触した乗客や乗務員を隔離。全員が新型コロナウイルスのテストで陰性ということです。

クルーズ船の船長は、乗客に対して船が帰港するまで客室内にとどまることと、乗客の安全を確保するための計画があるので安心するようにと、アナウンスしました。

シンガポール政府観光庁(STB)のダイレクター、アニー・チャン氏は「ロイヤルカリビアンの乗客に新型コロナの陽性者が出た。陽性者と濃厚接触者はすぐに隔離し、船内を徹底洗浄した」と述べました。さらに「全ての乗客にテストを行った」付け加えました。

ロイヤルカリビアン・クァンタム・オブ・ザ・シーズは、STBがクルーズ船の本格的な運航再開に先立ち、安全性を確認するための施策として実施。1680人の乗客と、1148人の乗組員が乗船していますが、これは通常の定員の半分程度だということです。船内には病室があり、陽性患者の隔離やPCR検査の設備も供えています。
乗客全員が、乗船前に検査を受け、新型コロナが陰性であることを確認していました。

家族で乗船していた43歳の男性は当時の様子について「夜中に客室にとどまるようにアナウンスされ、各部屋に暖かい朝食や水が届けられました」と語りました。

シンガポール保健省(MOH)は「乗客は下船した日から14日間は経過観察が必要で、最終日にPCR検査を受ける必要がある」との見解を示しました。
隔離ではなく、経過観察なので日常生活を送ることができ、仕事や学校にも行けるということです。

クルーズ船の運航会社は「陽性反応が出た乗客とその乗客と一緒だった人には全額返金し、その他の乗客には、短くなった旅程の分だけ日割りして返金すると共に、船内で使えるデポジットも返金する」としています。

1人でも新型コロナの陽性者が出てしまうと、クルーズ船は影響が大きいですね。他の乗客に感染が広がらないことを祈ります。

この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

  • 帰国生のミカタ
  • SingalifeBiz