シンガポール国立公園局、マンションのバルコニーからサイチョウに餌付けした男を調査

シンガポールで、マンションのバルコニーに飛来したサイチョウに餌付けする男の動画が、WhatsAppに投稿されました。動画には、男がサイチョウに食べ物を投げたり、手から直接食べさせたりする様子が捉えられています。

シンガポール国立公園局(NParks)は、男を特定し、現在調査中であると説明しています。NParks野生生物管理グループディレクターのエイドリアン・ルー氏は言及。

NParksはこの事態を深刻な問題としてとらえ、NParksのエイドリアン・ルー氏は、野生生物に餌を与える行為の初犯には、最高5,000ドルの罰金が科され、再犯には最高10,000ドルが科される可能性があると繰り返しました。

サイチョウは英語名でホーンビルといい、クチバシの部分にサイの角のような突起があるのが特徴です。極彩色で、大型の鳥類です。

NParksは、餌付けしてしまうと、野生生物は人間の存在に慣れるだけでなく、食べ物をくれる対象として認識し、野生動物と人間との距離がより近くなってしまうと指摘しています。

このことが、野生動物の個体数のバランスを崩し、ひいては動物によって花粉や種子を拡散させている植物を含む生態系全体にも影響を与える可能性があると警鐘を鳴らしています。

シンガポールの国会では、今回の餌付けを含む、野生動物との共生についてのトピックが取り上げられ、住宅地での野生生物の目撃数を減らすこと、餌付けする人に科せられた罰金発行数についての質問が提起されました。

シンガポールの国家開発省(MND)のデスモンド・リー氏は、2020年6月以降、今回のケースのように野生生物へ餌付けすることに対して、38通の警告書と1通の罰金が命じられたと回答。さらに、NParksは他の公的機関、および非政府組織や公教育の学術機関と、協力を深めていると述べました。

鳥類だけでなく、リスやカワウソなども目撃できるシンガポールですが、くれぐれも野生動物に餌付けをすることはやめましょう。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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