新型コロナウイルス対策において、経済活動再開への最終段階「フェーズ3」に移行したシンガポール。しかし、大きな人の動きが予想されるチャイニーズニューイヤー(旧正月)を前に、一部の規制が強化されることが1月22日(金)に発表されました。
チャイニーズニューイヤーを迎える前に注意すべきことは下記の通りです。
これまでは”一回あたり”の訪問者数にのみ8人という制限でしたが、1月26日(火)からは”一日あたり”の訪問者数が合計で8人までという制限が加わることになりました。また、一日に訪問する家庭の数はできる限り2軒以内に、ということも発表されています。
家族・友人宅を訪問するまでの道中にマスクを着用するのは従来の通りですが、シンガポール保健省は滞在中もマスクを着用し、常にTraceTogetherのアプリやトークンもオンにしておくべきだと述べています。
旧正月では「魚生(イーシェン)」と呼ばれる生の魚のサラダを、みんなで箸で高く持ち上げ、「ローヘイ」という掛け声と自分の願いごとを言いながら、にぎやかに食事をする文化があります。
しかし、今年は飲食をしていないときはマスクを着用するというルールに則り、「食事をする人は大声を上げないように、ローヘイも口に出さずにするべき」とシンガポール教育大臣と新型コロナ対策委員長を務めるローレンス・ウォン氏は記者会見で語りました。
飲食店はスタッフおよび顧客の両方がこれらのルールを遵守していることを確認しなければならない、と述べています。
複数のテーブルにまたがる席の予約や、テーブル間の行き来は同一世帯の場合を除き、これまで通り禁止されています。
職場での旧正月の食事会や新年会などのイベントは認められていません。また、在宅勤務をデフォルトにすることも依然として推奨されています。
旧正月のお年玉にあたる紅包(アンパオ)は、電子決済で贈る「e-紅包」が奨励されています。新札を求めて銀行窓口に人が殺到することを防ぐほか、新札発行時の二酸化炭素排出など環境保全の観点からも推奨されています。
それでも新札を入手したい人は、60歳以上の高齢者や障害者を除き、銀行に行く前にオンラインでの予約が必須となります。
上記のほかにも旧正月期間中は、飲食店、ショッピングモール、その他の混雑が予想される公共スペースでの取締りが強化される場合があります。対策に従わない事業者は、業務が停止されます。
今年は2月12日(金)・13日(土)が旧正月の祝日にあたるシンガポール。翌14(日)も含めて、会社や学校が連休となる人も多いかと思いますが、新たに追加された上記ルールにも改めて注意するようにしましょう。
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