駐在夫、子を育てる-17-  好み

これはシンガポールに駐在する妻に帯同し、“駐在夫”として家事や育児に奮闘する日々を綴ったコラムです。シンガポールのフリーマガジン「シンガライフ」誌上で連載しているものに一部加筆して、ウェブでも公開しています。


生後6カ月を迎えて徐々にモモタ(仮名)の好みや嗜好が現れてきたように思う。今回はそんなモモタの中で、流行し熱心なことについて。全く中身がないコラムであることをあらかじめお伝えしておく。

タグの研究

ヨダレ掛けやおくるみ、洋服など身の回りのものに付いているタグをじっと見つめて、研究することに熱心である。シンガポールで売っているものの多くは、タグが長い。注意書きが英語、マレー語、中国語などそれぞれの言語で書かれているからだ。長いから目に入りやすいのだろうか。うつ伏せの状態で、自分が掛けているヨダレ掛けのタグが目に入ると、じっと見つめ始める。その様子を観察していると、その動きはこうだ。

両手で器用に持って、文字を読んでいるのか、寄り目になりヨダレを滴らしながら見入っている。見つめること十数分。次に口に含んで味を確認する。そして、引っ張ってみて、タグの強度を確認。思い切り引っ張るものの、千切ることができずに、最終的には思い通りにならずに泣くという結末を迎える。

おもちゃ

これまでは何かしらのおもちゃを手に握らせておけば、それに夢中だったけれど、最近ではモモタの中での「好きなおもちゃランキング」が形成されてきたようだ。音がなるキリンの歯固めはそれほど好きじゃなく、キリンよりも穴の開いたボールが好きで、ボールよりもスマイルマークが描かれて黄色くて回転するおもちゃが、今は一番好きみたい。

ただ、キリンしかない時は、キリンで我慢しているので、あくまで相対的な評価がされているようだ。そのうち「このおもちゃはいやだ!これならないほうがいい!」という絶対的な基準ができて、手に負えなくなる日が訪れる。と先輩パパやママから聞く。

ここまで書いてきて、全く面白みのない文章になってしまい読者の方に大変申し訳ない。ただ、親としてはそんなモモタを見ていると微笑ましくなるのである。将来、理想的なタグを生み出してくれないだろうか。



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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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