園長先生と卒園生にアーツ ジュニアの魅力をインタビュー!Arts Junior Montessoriで育む子どもの自主性と個性

シンガポールのArts Junior Montessori幼稚園は、子どもたちの自主性と創造力を育む教育方針で注目されています。2009年の開園以来、日本人園長のももよ先生が、一人ひとりの個性を尊重し、愛情をもって見守る教育を実践。モンテッソーリ教育の真髄を伝え、子どもたちの成長と幸せを願うこの学園で、どのような日々が過ごされているのか、その魅力をご紹介します。



日本人園長、ももよ先生に聞くアーツ ジュニアの魅力

2009年の開園以来、アーツ ジュニアの創始者で第一線で今も子ども達の保育をされている三杉ももよ先生は、ご自身もシンガポールで、息子さんをモンテッソーリのメソッドで育てられた、子育ての先輩でもあります。

京都の聖母女学院で児童教育を専攻されていた学生時代、モンテッソーリ教育の第一人者である恩師、相良敦子先生との出会いからモンテッソーリの教育理念にふれる機会を得たももよ先生は、その後、AMI東京国際モンテッソーリ教師トレーニングセンターを出て京都のモンテッソーリ幼稚園で働いた後に渡米、ゼイビア大学でモンテッソーリ初等教育専攻を修めた後、AMIモンテッソーリ インファント トドラー国際コースを卒業し、日米星で計40年に渡って児童教育に携わっていらっしゃるベテランです。

そんなももよ先生に、園の特徴やモンテッソーリ教育の魅力についておうかがいしました。

忍耐するのではなく、子ども達を信頼する

引っ込みじあんな子、発達がゆっくりな子、さまざまな子どもたちがいる中で、一人ひとりの様子を愛情をもって観察し、その子独自の興味や敏感期を見逃さないようにするのは、とても忍耐のいることなのではと感じます。その点をももよ先生におうかがいすると、意外なお答えが返ってきました。

「忍耐が必要だと思うのは、大人の側に、何歳までにこれができるようになってほしい、他の子と同じタイミングで、同じことをしてほしいという期待があるからではないでしょうか。そうした期待は、子どもに、ありのままを受け入れられていないという思いを抱かせるものです。一人ひとりをありのまま受け入れ、愛情をもって見守るモンテッソーリでは、むしろ忍耐を必要としないのですよね。強いて言うなら、必要なのは、愛情と、その子を受け入れ信じる力です。」

その言葉を受け、はっとしました。私たち大人の側に、教育は、子どもの足りないところをこちらが教えてあげるものという、驕りがあったのかもしれません。旧来の教育で育った私たちこそ、一度頭をリセットし、モンテッソーリから発想の転換を学ぶことができそうです。

自分で選ぶから頑張れる!自主性と責任感を育む教育

アーツ ジュニアでは、探求プログラムの際など、一つの教室で、各自がそれぞれ自分の好きな「お仕事」をします。学校行事の際も、自分が参加したいかどうか、参加したいならどんなふうに頑張るか、大人のサポートを受けながらも、基本的には自分自身のモチベーションで取り組んでいくのだそうです。

「自分で選ぶからこそ、楽しめるし、頑張れますよね。不満なことがあっても、人のせいにするのではなく、じゃあ、どうしようか、今何ができるだろうかと発想できる子に育っていけます。」

では、自分で選んで頑張れる子であってもらうために、大人たちができることは何でしょうか。

「子ども達に、期待に応えて褒められるからやる、叱られるからやらない、といった体験をさせないことです。他者の反応をモチベーションにさせてはいけません。大切なのは、愛されている実感、尊重されている実感を与え、本人が体験できるチャンスを提示してあげることです。やったらできるし、だめなら何回トライしたっていい。そんな安心感を与えてあげてくださいね。」

自分自身の内側から湧き上がるモチベーションで何かに挑戦するとき、心が生き生きするのは大人も子どもも一緒ですよね。子どもたちには、自分の「やりたい!」に素直に挑戦し、のびのび成長できる環境を与えてあげたいものです。



「勉強が得意に」だけではないモンテッソーリ

モンテッソーリ教育は、いわゆる「勉学」につながる子どもの発達もうながしますが、それを単なる英才教育として捉えてしまうのは、少しもったいない話です。

「子ども達は、お仕事をとおして、さまざまな能力を発達させていきます。いわゆる勉強につながることも、彼らが愛されている実感を得られているからこその、発達の結果の一つです。まずは子どもを尊重し、彼ら自身の興味関心、発達に、大人が寄り添ってくださいね。そこから引き出せる子ども達の能力は、単なる勉強という枠にははめられないほど、豊かなものですよ。」

ももよ先生のお言葉は、「これは勉強」「これは遊び」と分けて考えることのない、モンテッソーリの真髄を表しているように感じられます。

一番の願いは、子ども達が幸せであること!

お子さん達がどのように育っていってほしいかと伺うと、即座に「幸せになってほしい!」と答えられたももよ先生。子どもの頃から自分の興味関心を大事にすることは、そのためにも重要なのだとおっしゃいます。

「自分の人生の主人公として、まずは幸せであってほしいです!そして、災害や苦難など人生にはいろいろなことがあるけれど、自身や他者の命の尊さがわかり、生き続ける強さをもつ人になっていってほしいと思います。そのために大切なのはやはり、子ども時代に、一人の人間としてしっかりと受け入れられる経験をすることではないでしょうか。」

願いは、生涯にわたる子ども達の幸せ。だからこそアーツジュニアでは、個性ある一人ひとりが大事で、子ども達こそが主人公なのです!
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ご父兄にうかがいました!お子さんの成長と現在

アーツ ジュニアに通われたお子さんは、どのように学園生活から刺激を受け、卒業後どんな成長を続けているのか、気になるところですよね。今回は、来星時4歳、2歳だった男の子と、11か月だった双子姉妹をアーツ ジュニアに入園させた、後藤さんご家族にお話をうかがいました。

長男の葵くんは、卒園して4年経ってからも、朝起きて一番最初にするのはバイオリンの練習です。学園にいた頃、はじめてキラキラ星を弾けるようになった日の感動、難しい曲に進めた日の喜びが、今でも練習のモチベーションの基礎となっています。頭を空っぽにして音を奏でる時間は、精神的安定にも繋がっているようです。

また、学園で毎日英語のシャワーを浴びていたこともあり、小学3年生の時には、早くも英検2級を取得することができました!

次男の粋くんは、図工が大好きな小学生となり、これまでに図画での受賞も経験しています。アートが得意なだけでなく、算数でも、九九をあっという間に覚えてご両親を驚かせるようなことがありました。実は、アーツ ジュニアでビーズの教材を使い、遊び感覚の「お仕事」をするうち、掛け算という概念も特にもたないままに、自然と習得していたのだそうですよ!

そして2023年度卒園の双子姉妹、環ちゃんと結ちゃんも、それぞれの個性や得意をのびのびと発揮しています。アーツ ジュニアで抜群の運動能力を見せていた環ちゃんは、将来消防士になりたいという夢を抱きはじめました。一方、“can not”が口癖だったという結ちゃんも、今では見違えるほどの積極性を身につけ、歌やダンスを楽しむ女の子になっています。

 「世界でたったひとりのあなたが大好き」という園長先生からの強いメッセージは、確実に子どもたちに届き、お子さん4人それぞれが、高い自己肯定感をもって成長を続けているようです。


ご見学お待ちしております!

毎週火曜、水曜、木曜の9:45 or 10:45でご見学を承っております。
ぜひ一度ご見学にお越しください!



施設情報

Arts Junior Montessori(アーツ ジュニア モンテッソーリ)
住所:11 Chang Charn Rd, #02-02 Shriro House, S159640
最寄り駅:Redhill駅
保育時間:月〜金 7:00-19:00
※ドア to ドア スクールバスあり
電話番号:6272 1332
WEBサイト


一人ひとりの可能性を最大限に伸ばすアーツ ジュニア

アーツ ジュニアでは、個性豊かな子どもたちが自分のペースで成長できる環境を提供しています。ももよ園長の指導のもと、モンテッソーリ教育の理念を大切にしながら、子どもたちの自主性と創造力を育んでいます。また、外遊びやSTEAM学習などの多様なプログラムを通じて、子どもたちが自らの興味を追求できる機会を提供。特に、一人ひとりの可能性を尊重する姿勢は、卒園後も続く自己肯定感と自信を育んでいます。

アーツ ジュニアで、お子さんの可能性を最大限に引き出してみませんか?

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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