波型アートの歩道橋ヘンダーソン ウェーブ ブリッジからシンガポールの絶景を楽しもう!自然に癒されるサザン リッジーズ ウォークの魅力をご紹介!!
マリーナベイ サンズやシンガポール フライヤーなどのランドマーク、ダウンタウン高層ビル群などで都会的なイメージの強いシンガポールですが、都市部からそれほど遠く離れずとも自然を楽しめる場所が実はたくさんあります。
今回はシンガポールで1番高いオススメの橋、ヘンダーソン ウェーブ ブリッジと、ハイキングに最適な青々とした大自然に囲まれたサザン リッジーズ ウォークの見どころをご紹介します。
ヘンダーソン ウェーブ ブリッジとは
出典: National Parks
ヘンダーソン ウェーブ ブリッジ(Henderson Waves)とはTelok Blangah Hillにある、全長274mの波型の歩道橋です。後に紹介するサザン リッジーズ ウォーク(The Southern Ridges)を繋ぐ橋として2008年に完成しました。シンガポールで1番高い所にある遊歩道らしく、橋からは絶景が見渡せます。
今回は車でサザン リッジーズ ウォークから1番近い駐車場まで行き、そこから歩いて橋を目指しました。
カーパーク1から看板を頼りに進みます。案内標識がたくさんあるのでとてもわかりやすく、迷うことなく進めます。道はガタガタではなく舗装されていますが、狭い坂道なのでベビーカーでは少しきついかもしれません。
この写真の場所の坂はゆるやかですが、上にいくと少しだけ急な坂道になっています。ここから橋までは徒歩10分程度の距離なので、私は3歳の息子と手を繋いで一緒に登ることが出来ました。
坂をのぼるとすぐ橋があります。緑に囲まれて風がそよそよと吹き抜けとても気持ちがいいです。この場所にジュースの自販機もあります。飲み物を持ってきていなかったので、ここでスポーツドリンクを買いました。曇りでしたが10分の坂道で汗をかいたので、ハイキングに水分補給は必須です。
とてもユニークな波型のデザイン。この7つのアーチの下は、訪れた人々が休憩を取れるように座れるようになっており、そこでシートを広げてランチしている人たちも見かけました。
そしてこの橋の真ん中から見える景色はバーバーフロント側は海が遠くに見え、反対側には街が見えます。
この日は曇りだったので、晴れている日に行けばより素晴らしい景色が見られるでしょう。珍しい鳥も現れるらしく、大きなカメラを持ったバードウォッチングの方がたくさんいました。この橋は子ども連れでも行きやすいので、まだ訪れたことのない方は是非この絶景を見に行ってみてください。緑に囲まれている場所なので、蚊よけ対策をしっかりしていきましょう!
暗くなるとライトアップされるので、涼しい夜に行くのもオススメです!
アクセス方法
MRT・バス
MRTの駅からは少し遠いですが、最寄りの駅はHarbourFront駅で徒歩で約30分です。HarbourFront駅前から131番、145番のバスで5ストップのAft Telok Blangah Htsで下車をすれば橋まで徒歩15分程です。もう1つの最寄り駅はRedhill駅で、徒歩で約40分です。Redhill駅の前から145番のバスに乗り、6ストップのBlk1で下車をすると橋まで徒歩15分ほどです。
それぞれ同じ番号で逆方向のバスもあるので、地図アプリなどで確認しながら間違えないように注意してください。
タクシー・配車アプリ
公共交通機関を使っていくよりも、上の駐車場のところまで行けるので、体力的に心配な方や小さなお子さま連れ、年配の方と一緒の場合はタクシーや配車アプリを使うのが便利です。
シンガポールでよく使う配車アプリは、Grab、GojekとTadaです。7歳以下の子どもはチャイルドシート着用が義務付けられているので、車を呼ぶ時は子どもも乗れるコースかスタンダードタクシーを選択しましょう。間違えて普通の車を呼ぶと乗車拒否されるので注意してください。
周辺の見どころ
マウント フェーバー パーク
ヘンダーソン ウェーブ ブリッジから少しハーバーフロント方面に行くと、シンガポールで最も古い公園の1つ、マウント フェーバー パーク(Mount Faber Park)があります。そこには山の中で一番高い場所からのパノラマビューが見えるFaber Pointがあります。
街側と海側の360度の景色が楽しめ、ヘンダーソン ウェーブ ブリッジとは少し違う景色でまた絶景です。
隣には小さな公式マーライオンもいるので、写真スポットにももってこいです。
漁業が盛んだった村がどのようにして今のシンガポールに発展していったのかという歴史が壁画で表されているMural Wallも興味深く必見です。
マウント フェーバー ケーブルカー
マウント フェーバー パークから更に少し進むと、ケーブルカーの乗り場があります。この乗り場からは、ハーバーフロントとセントーサに行くことができます。2024年12月末まではハローキティとの50周年記念コラボレーションで、大きなキティちゃんや限定デザインのケーブルカーと記念撮影ができます。
ケーブルカーのチケットは直接現地で購入するか、事前にオンラインで購入します。ここは観光客でいつも賑わっており、長時間並ぶこともあります。屋根の下ですが屋外は暑いので、こまめに水分補給や暑さ対策をしていきましょう。
追加料金になりますが、最新のケーブルカーは底が透明で下の景色も楽しめます。高いところが苦手でないなら是非トライしてみたいですね!!
Mount Faber Leisure Singapore Cable Car (マウント フェーバー レジャー シンガポール ケーブルカー) Mount Faber駅 住所:109 Mount Faber Rd,Mount Faber Peak S099203 営業時間:8:45-21:30 定休日:無 電話番号:6361 0088 WEBサイト |
アルボラ@マウント フェーバー ピーク
ケーブルカー乗り場の横にあるレストランです。このレストランでは山の上からの景色を見ながら食事やドリンクを楽しむことができます。
食事メニューはおしゃれなシンガポールスタイルの料理や洋食が楽しめます。ランチにはお得なセットメニューが用意されており、デザートにもこだわりが感じられる品々が揃っています。屋外の席の横にはちょっとした遊具があるので、子どもが遊ぶのを見守りながら席でゆっくりすることもできます。
すぐ隣に2つの可愛いベルもあるので、鳴らして遊んだり記念撮影をしたりと楽しめます。
Arbora@Mount Faber Peak (アルボラ@マウント フェーバー ピーク) 住所:109 Mount Faber Rd,Mount Faber Peak S099203 営業時間:11:30-21:30(L.O 21:00) 定休日:無 電話番号:6361 0088 WEBサイト |
サザン リッジーズ ウォーク
サザン リッジーズ ウォークとはシンガポールの南側の尾根に沿ったMount Faber Park、Telok Blangah Hill Park、Kent Ridge Parkの3つの公園を結ぶ、全長約10kmのトレイルです。2002年にこれらの公園を繋ぐアイデアが都市再開発局URAにより考案され2年の月日を用い完成しました。今では地元民や観光客から人気のハイキングスポットの1つになっています。
このハイキングトレイルの魅力はなんといっても緑です。シンガポールでの普段の生活ではなかなか触れ合えない緑いっぱいの自然を感じることができます。そしてその所々に見どころがあるので、飽きることなく楽しめます。トレイルのスタート地点からゴールまでは、大人で3〜5時間かかります。
公園を巡るハイキングコース
公式のおすすめルートはこちらです。MRTのHarbourFront駅からスタートして上に登っていきます。
すると先ほど紹介したマウントフェーバーパークに着き、ケーブルカーや小さなマーライオンを過ぎるとヘンダーソン ウェーブ ブリッジです。
ラッキーであれば珍しいシロガシラトビが見られるかもしれません!!
橋を渡り終えると、2つ目の公園Telok Blangah Hill Parkに入ります。この公園には絶滅の危機に瀕している木々が森林再生のために600本以上植えられています。
その森林を抜け100mほど進むと白とオレンジのとてもクラシカルで素敵な建物、アルカフ マンション(Alkaff Mansion)が見えてきます。
この歴史的な建造物はシンガポール観光局により改築され、今は結婚式でも使われるようなレストランになっています。カフェレストランではランチやディナー以外にもペットフレンドリーになっています。夜のレストランバーでは毎週金曜日と土曜日に生バンドの演奏も行われているようです。
The Alkaff Mansion(ザ アルカフ マンション) 住所:10 Telok Blangah Green S109178 営業時間: ワイルドシード カフェ(Wildseed Cafe) ▪デイタイム/ 8:00-17:00(L.O 16:30) ▪ナイトタイム/日火水木 17:00-21:00(L.O 20:30)、金土 17:00-23:00(L.O 21:30) 1918 ヘリテージ バー(1918 Heritage Bar) ▪日〜木 17:00-23:00(L.O 22:30)、金土 17:00-24:00(L.O 23:30) 定休日:無 電話番号:ワイルドシードカフェ 8126 8484 / 1918 ヘリテージ バー 8123 8484 WEBサイト |
そこからまた森林を西へ歩きます。この森林には珍しい野鳥が多く生息しており、可愛い鳥を見つけながら歩くのもとても楽しいです。そしてAlexandra Archという橋に辿り着きます。この橋はKent Ridge Parkの手前にあるHort Parkに繋がっています。
19時以降になると橋がライトアップされてとても綺麗です。
橋を渡ってHort Parkへ入ります。
HortParkには、さまざまなテーマのガーデンが並んでおり、子どもたちが楽しめる自然を活かした遊具が揃うプレイグラウンドもあります。また、カフェやレストランもあるため、小さなお子さん連れで3時間以上のハイキングが難しい場合は、HortParkだけを訪れるのも良いかもしれません。この公園は、最寄りのMRT Labrador Park駅から多くのバスが出ており、アクセスしやすく、ハイキングの途中で休憩するのにもぴったりです。
さらに、HortParkは全長約3.2kmにわたり、端から端まで歩くと2時間ほどかかります。ここを抜けると、サザンリッジズウォークの最終地点であるKent Ridge Parkにたどり着きます。
このエリアは歴史的価値があり、第二次世界大戦中のシンガポール最後の戦いの1つがこの丘で繰り広げられました。終戦50周年記念の記念碑や、この地域を守ったマレー軍の歴史が展示されている博物館もあります。また、最も多くの種類と数のトンボを見つけられるエリアでもあります。以上がサザン リッジーズ ウォークのハイキングコースになります。
シンガポールの自然を満喫
青々とした木々と鳥のさえずり、森林の中の心地よい静けさ、緑いっぱいの自然の中でのハイキングは都会の喧騒を忘れて心も身体もリフレッシュできます。体力に自信のない方でも、途中の気になるスポットだけに訪れることも可能です。お出かけの際は水分補給はこまめに行い、暑さ対策と蚊対策をしっかりしていきましょう!
個人的にオススメの時間帯は朝早起きをして7時台くらいから歩き始め、11時台くらい歩き終える早朝コースか、19時頃からスタートして、夜のライトアップを楽しみながら歩く夜コースです。雨上がりや夜間は足元に十分注意してください。
中心地からもさほど遠くないので、自然に触れ合いたい方、身体を動かしたい方、1人でもデートでもファミリーでも、気軽に森林浴ができるオススメの場所で心身共にリフレッシュしましょう!
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!