クアラルンプールとシンガポール間の高速鉄道 政府間の交渉決裂で建設中止

シンガポールのリー・シェンロン首相とマレーシアのムヒディン首相は1月1日、共同声明を発表し、クアラルンプール~シンガポール高速鉄道(HSR)プロジェクト(全長350キロ、全7駅)の中止を明らかにしました。

両国は、マレーシア側が、自国経済に対する新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、提案していたHSRプロジェクトへの変更数点について、数回にわたり協議を行ったものの、期限の2020年12月31日までに合意に至りませんでした。
両国は今後、マレーシアによるシンガポールへの発生済みコストの補償など、それぞれ協定上の義務を負います。両国は2013年にHSR建設に合意。

HSRが完成すれば、クアラルンプール中心部~シンガポール・ジュロン・イースト間が90分で結ばれ、両都市間の移動時間が車や空路と比べて、大幅に短縮される計画でしたが、2018年5月のマレーシアの総選挙に伴う政権交代後、同国の要請を受け、プロジェクトが一時中断されました。

その後、合意期限を控え、両国政府が、近日中にHSRプロジェクトの今後に関して発表する方針を示した一方、マレーシアの複数のメディアは、消息筋からの情報として、「マレーシア政府はシンガポール抜きでプロジェクトを継続し、終着駅を(ジュロン・イーストから)ジョホールに変更する計画だ」と伝えていました。

プロジェクト中止を受け、シンガポール運輸省は、「両国は今後も良好な2国間関係の維持に向け、コミットするとともに、両国間のコネクティビティー(連結性)強化を含むさまざまな分野において緊密に協力していく」としています。

HSRプロジェクトの中止は、新年早々、衝撃的なニュースでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大が1日も早く収束し、各国を自由に往来できる日が戻るよう願いたいものです。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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