シンガポールのコロナ追跡システム「TraceTogether」はどのようなデータを集めている?
Bluetoothを通じて、新型コロナウイルスの感染が確認された人を迅速に追跡することができるシステム「TraceTogether」。登録すると、ランダムなユーザーID(数字と文字列)が生成され、利用者の電話番号や名前、個人ID番号などの識別情報にリンクされます。
TraceTogetherのウェブサイトによるとこれらの情報は安全なサーバーに保存され、ユーザーが新型コロナで陽性と判定された場合にのみ、シンガポール保健省(MOH)が接触者を追跡するため識別情報を使用します。
アプリや端末(トークン)の利用者が近くにいる場合、ユーザーIDがBluetoothで通信されるものの情報は暗号化されており、暗号化された情報を復元するのはMOHだけが可能ということです。さらに交換された暗号化済みのBluetoothデータはアプリや端末に保存されますが、個人を特定できる情報は含まれません。25日以上前のデータは自動的に消去されます。
アプリについては、政府がアプリをバージョンアップするため、匿名化の上で利用者の携帯電話の機種などの情報も収集しているとのことです。
TraceTogetherの利用者は新型コロナウイルスの感染が確認されてデータがすでに政府のサーバーにアップロードされている場合を除き、自分のデータを削除するように要求することもできます。リクエスト方法は下記の通りです。
・端末ユーザーの場合:NRIC、FIN、パスポート番号の最後の4文字を添えて support@tracetogether.gov.sg にメールを送る。政府から端末の返却方法が通知された後、端末を返却する。
情報は暗号化されており必要な場合にのみ追跡情報が活用されるTraceTogetherですが、気になる場合はデータの削除をリクエストするという方法もあるようです。積極的にインストールし、新型コロナの収束を願いたいですね。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
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