シンガポールの祝日グッドフライデー(Good Friday)とは?

シンガポールに住んでいていてイースターが近づくと耳にするのが「グッドフライデー」。日本では馴染みの薄いこの日は、何をお祝いする日なのでしょうか?それに、どんな特別なことが行われるのでしょう?

この記事では、シンガポールの祝日「グッドフライデー」についてご紹介します!




Good Fridayはキリスト教に由来している

グッドフライデーはシンガポールの祝日の一つで、日本語では「聖金曜日」とも。この言葉を辞書で調べると「キリストの受難と死をとくに記念する日」(世界大百科事典 第2版)と説明されています。

なんとなく「キリスト教徒の人にとってのお祝いなんだな」ということはわかりますが、もう少し詳しくしたいと思いませんか?

そこで、次にグッドフライデーの情報を詳しくご紹介!


Good Fridayの由来、時期

「グッドフライデー」とは、イエス・キリストが処刑された日のこと。この日から3日たった日曜日がイエスが復活した日であり、イースター(復活祭)になるのです。

グッド・フライデーはキリスト教徒にとって喪に服す日でもあります。教会で行われる特別礼拝に参加し、イエスの受けた苦しみと死と己の信仰に静かに思いを馳せるのです。

何月何日がグッド・フライデーなのかは年によって変化します。というのもこの祝日は、「イースター直前の金曜日」とされているからです。

2022年のイースターは4月17日日曜日なので、4月15日金曜日がグッドフライデー。余談ですが、2021年のグッドフライデーは4月2日で、2023年は4月7日がグッドフライデーにあたります。


Good Fridayと呼ばれる理由

それにしても、なぜイエス・キリストがはりつけにされた日がグッドなのでしょうか。ここではいくつかの説をご紹介しましょう。

説①
現在使われている英語のご先祖様である古英語では、「Good」は「聖なる」という意味もあったとする説

説②
元々は「神」を意味する「ゴッド」を使って「ゴッドフライデー(神の金曜日)」だったものが、人々がこの口にしている間に「グッド」に変化していったとする説です。

説③
グッドフライデーとそれに続くイースターの重要な点はキリストが罪や死、悪魔に打ち勝ったこと。なのでそのきっかけとなったはりつけも、グッドだと解釈できるという説です。


興味深いことにイースター直前の金曜日をグッドフライデーと呼ぶのは、西ヨーロッパと北米のキリスト教徒に限られるのだとか。

東方正教会では「グレートアンドホーリーフライデイ(大聖金曜日)」と呼ばれているそうです。さらに、ラテン諸国では「ホーリーフライデイ(聖金曜日)」、ノルウェーでは「ロングフライデイ(長金曜日)」という名で祝われているのだそう。

シンガポールはかつてイギリスの植民地でしたので、グッドフライデーと呼ばれるのですね。


Good Fridayをどう過ごす?

イースター直前の祝日。キリスト教徒の方はどのように過ごすのでしょうか?そしてキリスト教徒ではない方は、どのようにしてこの日を過ごせばよいのでしょう?

このことについて、次にご紹介します。


キリスト教徒のGood Fridayの過ごし方

 グッドフライデーのお祝いは通常、その前の週の日曜日から始まるのです。この日を「パームサンデー(Palm Sunday)」といいます。

この日は、イエスがエルサレムに凱旋したことを記念する日です。期間中、何千枚ものヤシの葉が十字架の形に折られます。そして教会で礼拝してからパレードが行われるのですが、この時周りの人はヤシの葉を振ります。というのも、2000年以上前にイスラエル人がイエスをエルサレムに迎えた時も、同じことをして歓迎したからです。

それから一週間が経ちいよいよグッドフライデーになると、各教会は特別な礼拝を行います。そしてシンガポールにある教会の多くが、この時期に洗礼式を行うようです。というのも、洗礼は「新しい命」を象徴しており、イエスが復活したことにもつながる儀式なので。

また、多くの教会はこの日のための礼拝をお昼の12時から午後3時の間に行います。なぜならこの時刻にイエスがはりつけになったと考えられているからです。

今度はキリスト教徒の家庭に目を移しましょう。キリスト教徒はこの日、家族や友人を集めて特別な食事をともにします。

通常メインディッシュとなるのは、ローストラムです。なぜならラム肉は、自分たちの罪のために命を捧げた神の子羊であるイエスを象徴しているから。他には十字マークがついたホットクロスバンズと呼ばれる菓子パンや、ウサギのチョコレート、チョコレートエッグ、ジェリービーンズなどを食べます。

ちなみに、なぜイースターのシーズンにチョコレートを食べるのでしょうか。

その理由はハッキリとはしていませんが、少なくとも19世紀のドイツとフランスでは、チョコレートでできたイースターエッグが存在していたようです。その頃のチョコレートは大変苦かったそうなのですが、甘いミルクチョコレートの登場でチョコレートエッグが一気に広まったのだとか。


キリスト教徒以外にもオススメのイベント

ここまで紹介してきたとおり、グッドフライデーはキリスト教の祭典です。しかしそれと同時にシンガポールの祝日でもあり、オフィスや銀行、政府機関、学校、一部の商店などは、お休みになります。

それではキリスト教徒以外のシンガポールの人々は、どのようにこの日を過ごすのでしょうか。ここでは3つご紹介します。

※新型コロナウイルス感染症の影響で、ここに紹介しているイベントは開催されない可能性があります。

①イースター料理を体験する
Singapore Botanic Gardensではグッドフライデーに合わせて、毎年料理教室が開かれます。そこでは子どもたちが、チョコレートバニーなどのイースターに関連した料理づくりを体験できるのです。

②イースターエッグハントをする
庭に隠されたカラフルな卵を一番多く見つけた人がプレゼントがもらえる、イースターエッグハント。元々はイギリスの習慣ですが、シンガポールでも人気があります。

③シンガポールポロクラブに行く
シンガポールポロクラブでは例年、子供も大人も楽しめるゲームや楽しいアクティビティが盛りだくさんのイースターパーティーを開催しています。



2022年のGood Fridayは4月15日(金)!

シンガポールの祝日「グッドフライデー」について由来や日付、そして過ごし方についてご紹介しました。コロナ禍の影響がまだ続いていますが、可能な範囲でこの特別な一日をぜひ楽しくすごしてくださいね!

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。



この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!