駐在夫、子を育てる-11- におい

これはシンガポールに駐在する妻に帯同し、“駐在夫”として家事や育児に奮闘する日々を綴ったコラムです。シンガポールのフリーマガジン「シンガライフ」誌上で連載しているものに一部加筆して、ウェブでも公開しています。


赤ちゃんのにおいっていいにおいだよね〜」とよく言われる。しかし、実際に子どもを育てていると、赤ちゃんであってもいいにおいを保っている時間は、1日のうちでわずかであることに気付かされる。いいにおいがする“魔法の時間”は、お風呂から出て眠りにつくまでの、数時間だけなのだ。それ以外の時間は、よだれやミルクやおならのにおいがまとわって、いいにおいではない。

まず、眠っている間に汗をかくので、寝起きですでに前夜のいいにおいが失われている。頭を嗅ぐと汗のにおいが混じっている

生後4ヶ月を過ぎたモモタは、寝返りができるようになった。そうすると行動パターンが一気に広がる。ベッドの上を縦横に転がり、頭を器用に使ってほふく前進のように動くのだ。そうなると、ミルクを飲んだ後もじっとなんかしてはいない。飲んだ直後でもお構いなしに寝返りをして頭を上げて、飲んだばかりのミルクを吐き出す。そのうちに疲れて、自分が吐き出したミルクの上に頭を着地させる。悲劇である。
まるで大学時代の私のようだ。酔い潰れて自分の吐瀉物の上で寝たことがあったり・・・
よだれと吐瀉物とにまみれた顔は、当然いいにおいはしない

極めつけは、おならだ。1日に結構な頻繁でおならをするモモタ。腸が機能している証拠なので嬉しいものの、そのにおいは強烈で、大人以上だと思う。かなりくさい。ミルクしか飲んでいないのに、なぜこんなにもくさくなるのだろうか

うんちともなれば、それはもうすごいことになる。ある日、うんちをしたモモタのお尻をお風呂場で洗っていた時のこと。隣の部屋でオンラインヨガをしていた妻が、おむつに残されたうんちのにおいに耐えられず、途中でヨガを打ち切って、うんちの処理に取り掛かるほどだった。なぜこんなにもくさくなるのだろうか。

それでも“魔法の時間”のモモタのにおいは、ずっと嗅いでいたくなるようないおいで、幸せな気分になるし、いいにおいでないときのモモタも、それはそれで可愛いのだ



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この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポールライフをもっと楽しく豊かに、をコンセプトに、在留邦人や短期滞在者、またシンガポールに興味がある方に、実用的で生活に役立つ情報を提供しています。