シンガポールのバスで、ニカブ姿の女性が怒鳴られる

ベールの内側にマスクを着けていたにもかかわらず

シンガポール国内のバスで、ニカブ(ムスリムの女性が着用するベールで、目以外の顔と髪をすっぽりと覆うもの)姿の乗客が、ベールの内側にマスクを着けていたにもかかわらず、運転手に「マスクをしていない」と怒鳴られる事案が発生しました。

事態が公になったのは、被害者であるMaizura As’ariさんのFacebook投稿でした。Maizuraさんは1月29日午前11時47分頃、シンガポール東部のPasir Ris Drive 6沿いの12番バスに乗車。すると、バスの運転手がニカブ姿のMaizuraさんを見かけ、「この人はマスクをしていない!」と発言。Maizuraさんはニカブをめくり、内側に着用していたマスクを見せたものの、運転手は「外に出ろ」と大声で叫んだということです。

私はソーシャルディスタンスを守っているかを確認されたときや、建物への入館の際には同じようにニカブをめくっています」とMaizuraさんは投稿しています。

その後、バスの運行会社であるGo-Ahead Singaporeの代表者がMaizuraさんに電話で謝罪。当バスの運転手は、ニカブの下にマスクをつける人を見るのが初めてだったと釈明したとのことですが、あわせてニカブの下でのマスク着用は適切であると述べたそうです。

Maizuraさんは、「他のニカブ着用者が、私と同じような屈辱を経験しないことを願っています。」と投稿を締めくくりました。本投稿は2月1日現在1300件以上シェアされ、コメントでも運転手の態度に対する批判が集まっています。

多文化共生が根付いているとされるシンガポールにおいて、明らかになった今回の異文化間の衝突。コロナ禍のニュースタンダートを作り上げる上では、さらなる異文化理解やコミュニケーションの姿勢が求められるでしょう。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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