MRTクロス・アイランド線、絶滅危惧種のサル保護で工事予定地を移動&縮小

画像出典:ワイルドライフ・リザーブス・シンガポール(WRS)

シンガポール陸上交通庁(LTA)は3月15日、国内中部のセントラル・キャッチメント自然保護区付近に位置するMRTクロス・アイランド線(CRL)の第2期区間工事予定地“A1W1”について、自然保護団体と協議した結果、近隣に生息する絶滅危惧種のサルを保護するため、規模を縮小し、一部をゴルフ場内に移動する方針を発表しました

絶滅危惧種のサルは、“ラッフルズ・バンデッド・ラングール”。このサルが動き回るとされるアイランド・クラブ・ロード上の樹冠と“A1W1”間の距離は、当初計画されていた30mから5倍の約150mに拡大し、その分工事の影響が少なくなるとのことです。

“A1W1”の面積は1万5000平方メートルから半分以下の7000平方メートルになりました。

今回の変更に関して、オン・イェクン運輸相は、「自然保護団体の支持を得られた」とし、CRLの建設にあたり、環境・野生生物の保護と交通インフラの整備との間のバランスを図る考えを強調しています。

シンガポール動物園などを運営する団体ワイルドライフ・リザーブス・シンガポール(WRS)にりますと、“ラッフルズ・バンデッド・ラングール”は、200年近く前に今日のシンガポールの基礎を築いた英国人行政官スタンフォード・ラッフルズ卿により発見。

かつては、島内各地に広く生息していましたが、都市開発に伴い、生息地が国内中部に限定され、’90年代までに生息数が、セントラル・キャッチメント自然保護区に住むわずか15~20匹に減少しました。
現在も生息数は、40~60匹にとどまり、絶滅が危惧されています。

また、人間を除き、シンガポール国内で発見された霊長類は“ラッフルズ・バンデッド・ラングール”を含め、3種にすぎないとのことです。

開発により利便性の向上が期待される一方、破壊の危機にさらされる自然環境。開発と自然保護を両立する大切さが、改めて認識させられます。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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