思いやりの指標が高いシンガポール人ほど、環境にも貢献的な傾向が。シンガポール人へのアンケート調査結果

シンガポール南洋理工大学(NTU)の研究によりますと、思いやりの指標が高いシンガポール人ほど、環境にも貢献的な傾向にあることが調査結果で明らかとなりました。

調査が行われたのは、2019年2月〜3月。520人のシンガポール居住者を対象にオンライン調査を実施しました。

調査の結果によりますと、回答者の10人中8人(79%)の割合が、従来のエアコンのほうが本体価格が安いのにもかかわらず、環境に配慮するために価格が高い省エネルギー型のエアコンを選ぶと回答。

一般的に人々は、光熱費を節約するために省エネ電化製品を選択する傾向にあります。しかし今回の統計分析では、シンガポール人の選択には「思いやり」が関連しており、思いやりの指標が高い人は、二酸化炭素排出量を最小限に抑えるための行動にかけるお金を惜しまないことが分かりました。

また、回答者の10人に8人以上(82%)の割合が、二酸化炭素排出量を減らすために室温を23度〜25度に保つことがわかりました。より温度を下げたほうが子どもや同僚が快適に過ごせると認識していながらも、上記の温度を保つと答えたシンガポール人の割合が多い結果となりました。

この結果に対し「思いやりの指標が高い人は、家族や同僚にとって快適な空間というものを念頭に置くため、エアコンの温度を下げる傾向にあるのではないか」と考えられました。

しかしそれとは反対に、思いやりの指標が高いシンガポール人は、家庭や職場の枠にとどまらず、他の家族や住んでいる地域などにも共感を示すため、環境にも配慮した行動を取るのだという結果が今回の調査で明らかとなったのです。

このような家庭におけるエネルギー消費の実態調査は、持続可能な社会を構築するための取り組みを促進するのに役立ちます。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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