マレーシアから輸入の卵が今月2回目のリコール、ピーナッツパウダーも

マレーシアから輸入された卵から食中毒を引き超す可能性がある細菌が検出され、リコールされました。一週間前にも同様にマレーシアから輸入された卵からサルモネラ菌が見つかり、問題となったばかりです。

シンガポール食品庁(SFA)は19日、マレーシアの農場「リンギ・アグリカルチャー」から輸入された卵からサルモネラ菌が検出されたと発表しました。
今回のリコールの対象となる卵は「CEM014」のスタンプが押されたものです。

十分に加熱されていない卵を口にすると、サルモネラ菌による食中毒を引き起こす可能性があります。サルモネラ菌による食中毒では、下痢や腹痛、発熱、吐き気や嘔吐といった症状がみられます。ほとんどの場合症状は1週間以内におさまりますが、高齢者や乳幼児、免疫が弱っている人は重症になることがあります。

シンガポール食品庁は、対象となる卵を購入した人は卵を完全に加熱し、もし食べた後に体調不良を感じたら病院に行くように注意しています。

シンガポール国内の4つの輸入業者に対しては卵のリコールが指示され、「リンギ・アグリカルチャー」は、食品衛生が是正されるまで業務停止となりました。

直近では3月12日にも同じくサルモネラ菌が検出された卵のリコール問題が起こったばかりです。この卵に印字されているスタンプは「CES008」で、生産した農場は業務停止になっています。

リコールに伴い、マレーシアの畜産局は農場の経営者と協議し、是正およびモニタリング措置を実施すること、バイオセキュリティーの管理を強化することで合意したとされています。

また、シンガポール食品庁は19日、この他に「イアク・セイ・ハン・フード・インダストリー」の「サンフラワーブランド ピーナッツパウダー」のリコールを発表しました。基準値を超える発がん性物質が検出されたためです。

別会社「リ・クウォン・エージェンシー」のサテ・スパイスがリコールの対象となったことで、他のピーナッツ製品についても調査が行われていました。イアク・セイ・ハン・フード・インダストリーのピーナッツパウダーは、リ・クウォン・エージェンシーの製品を原料としているためです。

ピーナッツパウダーからは規制を超える量のアフラトキシンというカビ毒が検出され、200gの袋で販売されている全ての商品のリコールが指示されました。

リ・クウォン・エージェンシーの他のピーナッツ製品についても現在調査が進められています。

アフラトキシンは自然界に存在しますが、発がん性があるだけでなく、妊娠の異常や催奇形性などの毒性があり、食品を通して摂取する量はできる限り少なくするべきとされています。

リ・クウォン・エージェンシーは、輸送する際に高温多湿な環境になったことでアフラトキシンを含むカビ毒が発生してしまったのかもしれないと語っており、シンガポール食品庁と協力して製品の検査を厳格化していくつもりだとしています。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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