シンガポール警察、「高時給の求人広告」メールに警告。資金洗浄への加担を懸念

シンガポール警察(SPF)は4月8日、「高い時給の仕事がある」などといった電子メールを送り、市民を不正資金の送金代行役として採用する、闇バイトに勧誘するケースが見られていると明らかにしました。

犯罪によって得られた資金の出所をわからなくするために行う「マネーロンダリング(資金洗浄)」に、市民が犯罪とは気づかずに加担してしまう可能性があると警告しています。

警察がニュースリリースで掲載した詐欺の例のスクリーンショットには、「1時間あたり最大250ドル」の本文とともにURLリンクが貼付してある求人情報が提示してあります。

警察は市民に対し、資金洗浄に加担しないために予防措置を講じるよう促しています。

・あやしいURLリンクを開かない
・個人の銀行口座を使用して他人に送金をしない
・銀行口座の開設を促す求人には応募しない
・見知らぬ人または直接会ったことのない人には送金しない
・銀行口座のログイン情報を他人と共有しない

さらに警察は、個人口座で受け取った疑わしい資金を引き出したり送金したりせずに、直ちに銀行または警察に報告するよう促しています。

マネーロンダリングに加担する口座は凍結され、犯罪捜査の対処となる可能性があります。

マネーロンダリングで有罪判決を受けた場合、最高10年の懲役または最高50万ドルの罰金、もしくはその両方が科せられる可能性があります。マネーミュールで有罪判決を受けた場合、最高3年の懲役または最高12万5千ドルの罰金、もしくはその両方が科される可能性があります。

割りのいい仕事と勘違いして引き受けてしまうと、知らないうちに犯罪に加担してしまっている場合も。甘い儲け話には安易に応じないように警戒することが重要です。

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SingaLife編集部

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