シンガポール警察 海運会社役員を捜査。米FBIが北朝鮮との密貿易で指名手配

核開発を進める北朝鮮に対する国連制裁に違反したとして、米連邦捜査局(FBI)から指名手配されていたシンガポール国籍の海運会社男性役員クウェック・キーセン被告(61)が、シンガポール国内に潜伏していたことが確認されました。

米司法省が公表した法廷文書によると、クウェック被告は、2018年2月~2020年3月にかけて、国連決議で禁止されている北朝鮮との貿易を行うとともに、マネーロンダリング(資金洗浄)にも関与。

北朝鮮沖で瀬取り(洋上で船から船へ積み荷を移し替える密輸行為)を行うなど、石油製品150万米ドル(200万Sドル)相当以上を北朝鮮に輸出しました。

取引代金は、密輸の発覚を避けるため、複数の米金融機関の口座を通じて送金。クウェック被告は、シェルカンパニー数社を利用し、身元の特定を防いでいたとのことです。密輸に使用されたクウェック被告保有の船舶は2020年3月、カンボジアで押収され、クウェック被告は現在、シンガポール警察の捜査に応じています。

米国とシンガポールは、犯罪人の引き渡し条約を締結しており、シンガポール警察は本件について、国内法と国際協定に基づき、米当局に協力する意向を表明

米国でクウェック被告に有罪判決が言い渡されれば、北朝鮮との密貿易、マネーロンダリングそれぞれの罪について、最高20年間の拘禁刑が科せられる可能性があります。

極東アジアの安全保障に大きな影響を及ぼす北朝鮮問題。地域の平和と安定化に向け、早期の緊張緩和が望まれます。

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SingaLife編集部

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