シンガポール国内での人種差別事件を受け、リー首相と閣僚らが人種差別的攻撃を非難

リー・シェンロン首相は5月10日、ある女性が人種差別的な攻撃を受けたとされる事件について、「失望し、深刻な懸念を抱いている」とFacebookへの投稿で述べました。

リー首相が指摘したのは、5月7日に発生した55歳のインド系シンガポール人女性が早歩きをしていた際、マスクを鼻の上につけていなかったことを理由に、男性が女性に対し人種差別的な言葉を叫び、胸を蹴ったとされる事件です。女性は転倒した際に腕や手に傷を負い、自分の国で散歩するのが怖くなったと述べています。警察は引き続き捜査を行なっています。

リー首相は、この事件を「多民族社会が象徴するもの、そして私たちが大切にしている相互尊重と人種的調和の全てに反する行為です。私たちが思っている以上に、国際的評判を落としています」と述べました。

また、「人々がコロナ禍でストレスを感じ、仕事や家族のことで不安になることは理解できます。しかし、それは人種差別的な態度や行動を正当化するものではなく、ましてや特定の人種(今回の場合はインド人)に属しているという理由で身体的な虐待や暴行を加えるものではありません。被害者はたまたまシンガポール人でしたが、たとえ彼女がシンガポール人でなかったとしても、この攻撃は間違っており、恥ずべきものでした。」と述べています。

グレース・フー持続可能性・環境大臣やオン・イエクン運輸相など閣僚たちもこの事件について非難しています。

他の国々でアジア人が新型コロナウイルスの影響で人種差別的攻撃を受けたことに言及した上で、「今回の事件のような人種差別がシンガポールで起こってはならない」、「ウイルスに打ち勝つためには社会が一致団結することが重要だ」と述べました。

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SingaLife編集部