シンガポール保健省がワクチン接種間隔の延長を発表。12歳から15歳の子どもへの使用にも認可

シンガポール保健省は5月18日、新型コロナウイルスのワクチンの接種間隔を延長することを発表しました。ワクチンの接種間隔を延長することで、できるだけ多くの人が1回目のワクチン接種を行い、一定の予防効果を持つ居住者を増やすことを優先する方針です。

従来1回目と2回目の接種の間隔は、ファイザー・ビオンテック社製のワクチンは3週間、モデルナ社製のワクチンは4週間としていました。5月19日以降にワクチン接種の登録を行う場合は、接種間隔が6〜8週間に延長されます。

オン・イエクン保健相は、8月までに約470万人が少なくとも1回目の接種を受けることになるとして、「接種の対象となるほぼ全員をカバーすることができる」と語っています。

子どもへのワクチン接種を拡大する方針も明らかになりました。オン保健相は、ファイザー・ビオンテック社製のワクチンについて、保健科学庁(HSA)が12歳から15歳までの子どもへの使用を認可したことを発表しました。シンガポールでこの年齢層への新型コロナウイルスのワクチンの使用が認可されたのは今回が初めてです。

オン保健相は記者会見で、新型コロナウイルスワクチン接種に関する専門家委員会も、12歳から15歳の子供にこのワクチンを使用することを「支持している」と説明。成人への接種と同様に「12歳から15歳の年齢層に対して高い有効性と安全性を示した」と評価しています。HASは副作用として、注射部位の痛み、倦怠感、頭痛、悪寒、発熱などが認められるものの、「これらの副作用は数日以内に自然になくなる」と述べています。

保健省は教育省と協力し、今回新たに認められた就学年齢層へのワクチン接種プログラムを実施するとして、後日詳細を発表する予定です。

また、オン保健相は5月19日から、40歳から44歳までを対象としたワクチン接種の登録を受け付けることも発表しました。

接種にあたっての登録は下記のサイトから行うことができ、登録後にはSMSで確認のメッセージが送られてきます。
https://www.vaccine.gov.sg

その後、登録した時期に応じて、接種の予約を行うためのリンクが付いた別のSMSが順次送信されます。予約メッセージは、登録から1~2週間以内に届く予定です。

今回の新たな方針の発表により、シンガポールでのワクチン接種がより迅速に広く行き渡ることが期待されます。

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SingaLife編集部

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