ファッションとサステナビリティ意識が共存するブランドLittle Match Girl
タイムレスでサステナビリティなファッションを提供する、人気のシンガポール・ファッションブランド「Little Match Girl」
2002年にSingapore Nanyang Fine Artをトップクラスで卒業したAngis Tiew(アンジス・ティウ)さん。ファッションブランドを設立を決めたのは2003年でした。
卒業後、広告会社で多忙な日々を過ごしていたころ、クリエイティブなアイデアを自分のために使おうと思ったのがきっかけでした。
ブランド名「The Little Match Girl」は、アンデルセンの名作「マッチ売りの少女」から。少女の凍える心を暖めてくれたマッチの赤い灯のように、着る人のこころを暖めるような服を作りたいという意味を込め選びました。オープン当初は全ての製品をマッチ箱を模したボックスに詰めていたそうです。
ブランド開設から18年がたち、アンジスさんは人々のファッションに対する意識が変わったような気がしています。ファッションが簡単に手に入るようになった現在では、服は心を満たすためのものというよりも、ファストファッションとして消費されていると感じます。本来の目的で服が作られなくなっています。
そんな現状を憂い、愛情を込めて作られたLittle Match Girlの服が、すべての女性を暖めてくれることを願って作り続けたいと思っています。
服をデザインするときに一番気をつけていることは
まず、自分が着たいデザインかということ。自分が着たくないようなデザインを売るためだけに作ることは自身のファッション哲学に反すること。そしてプラスチックのボタンではなく、ジェイドや貝殻のついた天然のボタンしか使いません。ディテールにも温かみと思いやりが必要だと思うからです。
製品には、天然素材や生分解性素材のみを使用しています。環境への意識と社会的責任を付加することで、消費者がスタイルやファッションとの付き合い方を向上させるきっかけとなるように考えられています。時代を超越したカッティングと生地は、長く愛用されるからです。
サステナビリティに着目したのは、アンジスさん自身が親になったことで、これまでファストファッションの小売業者としてどれだけの廃棄物を出してきたかを意識するようになったのがきっかけでした。サステナビリティの問題を後世に残すのではなく、より緑豊かな土地を残したいという思いからです。いまではサステナビリティを牽引するブランドの一つとなりました。
今シーズンのデザインテーマは
BOTANIC ORIGIN。天然素材を使用し、地球に還元するファッションを探求しており、コレクションには植物由来のテンセルを使用しています。
テンセル素材は生分解性があり、堆肥化して自然の状態に戻すことができます。素材は肌にとても優しく、第二の皮膚のような手触りで、Little Match Girlのやわらかい優しいイメージにぴったりです。
またテンセル™繊維は、水分を吸収・放出することで体温調節機能をサポートし、湿度の高いシンガポールの気候にも適しています。生分解性があり、堆肥化して自然の状態に戻すことができます。素材は肌にとても優しく、第二の皮膚のようです。
洗濯機で洗えるテンセルウェアと、手洗い可能なテンセルウェアがあり、手洗いは衣類を長持ちさせる環境にも良いそうです。
価格帯は購入しやすい金額です
平均89~159ドルと小ロット生産で抑えられています。これも無駄を出さず、地球に負担をかけないためだそう。そして小ロットのため、同じ服の人に会ってしまうという悲劇も起こりにくいという利点も。逆にいうと、人気のデザインは売れてしまったら終わり、というのは残念な点でしょうか。シンプルながら、細かいディテールがつまった、印象的なデザインはシンガポールのみならず、海外からの購入も多数あります。良いデザインというものは、全ての女性から愛されるようです。
リトル・マッチ・ガールの夢は
LITTLE MATCH GIRLは、これからも未来を見据えたブランドとして、サステイナブル・ファッションの動きをサポートする消費者に、社会的に意識の高いアパレルを提供していきます。長く愛される服づくりを目指します。
Little Match Girl online 国内配送無料 アドレス: 55-56 Amoy Street, Singapore 069881 電話: 8666-8811 |
この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!