シンガポール初の赤ちゃんパンダがリバー・サファリで誕生

※写真はイメージです

川をテーマにしたシンガポールの野生動物公園リバー・サファリで8月14日、パンダのカイカイ(オス、13歳)とジャージャー(メス、12歳)の間に赤ちゃんが生まれました

シンガポールでパンダの赤ちゃんが誕生したのは、今回が初めてです。

メスの排卵期が年に1度しか訪れず、妊娠の可能性が高まる期間がわずか24~36時間と限られているパンダは人工飼育下での繁殖が難しく、カイカイとジャージャーが2015年に生殖行為を始めて以降、7年間、赤ちゃんの誕生には結びつきませんでした。

今回は、中国のパンダ保存・研究センターの助言を受け、カイカイの精子を用いて人工授精も行われたとのことです。

リバー・サファリを運営するワイルドライフ・リザーブス・シンガポール(WRS)は4月、カイカイとジャージャーが発情期を迎えたことを確認。

8月10日に超音波検査を実施し、ジャージャーの体内で胎児の心臓が力強く鼓動している様子が、観察されました。

赤ちゃんパンダは現在、非公開飼育エリアにおいて母親のジャージャーの下、育てられていますが、性別は今のところ不明です。

リー・シェンロン首相は、赤ちゃんパンダの誕生を受け、フェイスブックに、リバー・サファリ飼育チームによる繁殖成功をたたえるメッセージを投稿。

地元英字紙ストレーツ・タイムズが、フェイスブック上で読者から赤ちゃんパンダの名前を募ったところ、中国語で“心”や“星”を意味するシンシンや、“喜び”を表すリーリーなどが候補として寄せられています。

ただ、カイカイとジャージャーは、2012年9月から10年間の期限付きで中国から貸与されており、今回生まれた赤ちゃんパンダも、取り決めの下、2歳になった際に中国に返還されなければならないとのことです。

新型コロナウイルスをめぐる深刻なニュースが続くなか、届いた赤ちゃんパンダ誕生の明るい知らせ。皆さまも、コロナの感染が収束したら、ご家族やお友達とともに、パンダの一家に会いにリバー・サファリにお出かけになってみてはいかがでしょうか。



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SingaLife編集部

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