シンガポール唯一の世界遺産「ボタニックガーデン」。近所に住んで通い詰めたからこそ分かる知られていない見どころも一挙に紹介!

ボタニックガーデンというと、オーキッドガーデン・ジンジャーガーデン・盆栽ガーデン・サボテンガーデン・スワンレイク・シンフォニーレイクを散策するのが主流。

しかし、ボタニックガーデンの素晴らしさはそれだけではないことを、公園に通いつめ再発見。改めてその奥深さに脱帽。2014年にユネスコ世界遺産に指定されている理由がしっかり理解できました!

そこで今回、その知られざる見どころをご紹介していきたいと思います。

見どころがたくさんあり「あそこもここも見ておきたい!」となりますが、日中の気温や湿度の高さは侮れません。というわけで、一日ではなかなか周り切れないので、何回かに分けて訪れることをお勧めします。



この記事の目次
ボタニックガーデン主要4ゲート(入り口)

タングリンゲート(建国の父リー・クワン・ユー植樹の木)
  セイシェル諸島原産の巨大パームツリー
  >プラントハウス前の階段に秘められた歴史
  >通称カーテン・アイヴィー (A Curtain of Roots)
  >シダ庭園(Fernery)は秘密の場所
  >かつてオーキッドの研究所だったヘリテージミュージアム


タイヤサル・ギャロップゲート
  オーキッドガーデン2021年にリニューアル!
  >ジンジャーガーデンには面白い植物がたくさん
  >ラーニングフォレスト  空中遊歩道 (SPH Walk of Giants)


OCBCギャロップ・エクステンションが2021年にオープン!
  フォレストディスカバリーセンターの建物必見
  >COMOアドベンチャーグローブ(子供向け) 体感できる遊具がいっぱい!
  >ランブラーズリッジでハイキングも楽しんでみよう!


ナッシムゲート
  フレグラントガーデンで癒される
  >ヒーリングガーデンは知識の宝庫
  >エボリューションガーデンでちょっと異次元空間体験
  >エスノボタニーガーデンで昔を知る
  >気分最高レインフォレスト遊歩道
  >夜のボタニックガーデンはロマンティック(シンフォニーレイク)
  >一つ星レストラン コーナーハウス


ブキティマゲート(ボタニックガーデンMRT駅側)
  Eco Lakeエコレイクのブラックスワン
  >食欲が湧くハーブ&スパイスガーデン
  >竹林の中で見つけたとっておき健康スペース
  >心落ち着くフォリエッジガーデン
  >ジェイコブズ・バラス・チルドレン・ガーデン(子ども向け)


水分をしっかり補給しましょう!



ボタニックガーデン主要4ゲート(入り口)

ボタニックガーデンへのアクセスは、4つの主要ゲートがあります。

1)タングリン・ゲート
 オーチャードから一番近い主要ゲート
2)タイヤサル・ギャロップゲート
 オーキッドガーデンなどに近いけれど、タクシーでのアクセスが必要
3)ナッシム・ゲート
 コンサートなどが開催されるシンフォニーステージに一番近い。タクシーの方が便利。
4)ブキティマ・ゲート
 ボタニックガーデンMRT駅に隣接

今回は、ゲートごとに見どころをご紹介していきたいと思います。

まずは、ゲート近くにあるインフォメーションで、地図をゲットしましょう。

 

Tanglin Entranceタングリン・ゲート側(オーチャードから一番近いゲート)


スワンレイク手前の左側には、

建国の父リー・クワン・ユーが40年前に植樹した、アフリカンマホガニーがあります。

成長が早いアフリカンマホガニーですが、40年でこれだけ大きくなるとは驚きです。



セイシェル諸島原産の巨大パームツリー
別名ダブルココナッツツリー

インド洋に浮かぶ160島以上からなるセイシェル諸島のなかでも、2つの島でしか繁殖していない、絶滅危惧植物(The IUCN Red List)にリストされているダブルココナッツ(大実椰子)がヘリテージミュージアムの裏にあります。

世界でも最大の種子を持つ椰子の樹を、真下に立って見上げてみて下さい。メガなサイズ感、そして優美なフォルムに思わず見とれてしまいます。



プラントハウス前の階段に秘められた歴史

戦時中日本軍の捕虜になった兵士達によって作られたレンガには、意外な歴史が刻み込まれています。

それがこちら↓

レンガ一つ一つに刻み込まれた矢印↑に注目してください。捕虜となった兵士たちは、重労働を強いられていましたが、彼らはその捕虜となった状況に屈服しないという強い意思をこの矢印に刻んだとされています。

それを知ってから、戦争で苦境に立たされた人々を思い、この階段を使うのを遠慮しています。



通称カーテン・アイヴィー (A Curtain of Roots)

根っこの先が赤くなっていて、そのグラデーションがとても美しい。この神秘的な植物が創り出したトンネルをゆっくり通り抜けてみて下さい。プラントハウス近くにあります。



シダ庭園 (Fernery)は秘密の場所

プラントハウスの北側に位置しています。小さくて隠れた場所にあり、秘密のフォレストに迷い込んだ気分になる場所。



かつてオーキッドの研究所だったヘリテージミュージアム

この建物は、かつてボタニックガーデンのディレクターであったエリック・ホルタム氏の研究所でした。ここで、オーキッドの種の培養研究に成功。その後シンガポールや東南アジアのオーキッド産業の土台を築く大きな役割を果たしました。

向かい側には、CDLグリーンギャラリーもあります。

 

Tyersall Gallop Entrance タイヤサル・ギャロップゲート側



あの有名なオーキッドガーデンが2021年にリニューアル!

4年かけて行われていた拡張工事が終了。拡張前の3つのグラスハウスは総面積960㎡でしたが、拡張後は約2.5倍の2480㎡になっています。

世界最大と言われているオーキッドガーデンには、約4500種類(ハイブリッドを含む)もののオーキッドが展示されています。

オーキッドを満喫!

3つのグラスハウスは、センブコープ・クールハウス (Sembcorp Cool House) ユーエン・ペン・マックニース・ブロムニアッドコレクション (Yuen Peng McNeice Bromeliad Collection) 、タン・フーン・シアン・ミストハウス (Tan Hoon Siang Mist House) から成っています。

センブコープ・クールハウス (Sembcorp Cool House)には、高度1000m~2000m、気温16~23度で生育するオーキッドを展示しています。

ユーエン・ペン・マックニース・ブロムニアッドコレクション (Yuen Peng McNeice Bromeliad Collection)では、カリビアン、中央・南アメリカの高度650m~1000mで生育するコレクションを展示しています。

タン・フーン・シアン・ミストハウス (Tan Hoon Siang Mist House)では、ユニークなハイブリッドのオーキッドのコレクションを展示しています。

*上記の情報はストレーツタイムズより



ジンジャーガーデンは面白い植物がたくさん

アジア料理には欠かせないジンジャー。ここジンジャーガーデンには250種類ものジンジャーファミリーのコレクションがあります。

 

疲れたら、ザ・ハリアレストランがすぐ近くにあります。アルフレスコ席もあり、緑の中での休憩で心と身体がリチャージできますよ。シンガポールの味を取り入れたウエスタンメニューを是非トライしてみて下さい。



Learning Forest ラーニングフォレスト

 


空中遊歩道(SPH Walk of Giants)

地上からの高さは8メートル、全長260メートルのボードウォーク。地上からは見れない、フォレストの違った一面が目の高さで見ることができます。森にあるジャイアントな木々に囲まれてすいすいウォーキング。


空中遊歩道途中にCanopy Webと呼ばれるネットを張ったエリアがあり、大人も子どもも楽しめるようになっています。


↓ラーニングフォレストをYouTubeで覗いてみて下さい!

 

 


OCBCギャロップ・エクステンションが2021年にオープン!

8ヘクタールを有するギャロップ・エクステンション。歴史的建造物の改築工事を行い、ボタニカルアートギャラリーフォレストディスカバリーセンター@OCBC Arboretumとして新たにお目見え。その他、子ども達が五感をフルに活用して遊べるCOMOアドベンチャーグローブと勾配もあるフォレストトレッキングできる、ミンシン・ファンデーション・ランブラーズ・リッジもあります。



フォレストディスカバリーセンター@OCBC Arboretum
ボタニカルアートギャラリー
建物必見!

ギャロップハウスNo.5 が、フォレストディスカバリーセンター。こちらの建物は、1898年に建てられたもので、シンガポールのなかで一番古いブラック・アンド・ホワイトハウスです。インタラクティブなフォレストエコシステム等の展示があります。

建物の中を見るだけでも価値あり。古き良きコロニアル時代の建物に、思いを馳せるのも楽しい。

ギャロップハウスNo.7は、1906年に建てられたものです。現在は、ボタニカルアートギャラリーとして開館。シンガポール初のボタニカルアートに特化したギャラリー。2000点以上の絵画やスケッチがあるので、是非訪れてみて下さい。



体感できる遊具がいっぱい!COMOアドベンチャーグローブ(子供向け)

木登りをするような感覚を楽しんでもらいたいというコンセプト。まさに自然と一体したプレグラは、子ども達の五感を磨いて、冒険心をそそってくれそうですね。

アスレチック、滑り台、砂場などがあり、目一杯楽しめそうです。

砂場部分が多いから、裸足であそぶのも開放的で楽しそう。

ジャックフルーツの遊具は、コーディネーションを鍛えるのにもってこい?


詳細はこちらの記事からチェック!
プレグラその3: ボタニックガーデン近くのCOMO Adventure Grove



ランブラーズリッジでハイキングも楽しんでみよう!

バリアフリーの歩道もありますが、ちょっとチャレンジな森の中を歩きたい方は、ハイキングトレイルに沿って歩いて下さい!手軽にハイキング気分もいいですね。

ギャロップ・エクステンションへの行き方、開園情報はこちらから。場所によっては閉館の日が違うのでご注意ください。


Nassim Entrance ナッシムゲート側

入り口に向かう遊歩道がすでに素敵なナッシムゲート。



フレグラント・ガーデン (Fragrant Garden)で癒される

自然の香りは心を開放し、リラックスさせてくれます。このエリア付近に来ると、既に甘い香りがどこからともなく漂ってきます。ガーデンの中はちょっと秘密の花園っぽい雰囲気。

数種類のジャスミン、イランイラン、ガーデニアなどなど、時期によって違った花が、それぞれ違った香りを放っています。



ヒーリング・ガーデン(Healing Garden)は知識の宝庫

ヒーリングガーデンは、フレグラントガーデンよりもナッシムゲート入り口に近い場所にあります。こちらは、有名なので今回は詳しくはご紹介しませんが、アロマセラピーやハーブに興味のある人は、時間をかけてじっくり巡って頂きたい場所です。



エボリューション・ガーデン(Evolution Garden)でちょっと異次元空間体験

地球の進化を体験するのがテーマのガーデンです。どこまで体験できるかは?ですが、ゴロゴロ大きな石がある感じは、確かに他とは雰囲気が違います。



エスノボタニー・ガーデン(Ethnobotany Garden)で昔を知る

エスノボタニーって何だろう?って思いますよね。

民族植物学を意味しています。どおりで、絵が施された石碑があちこちにあるわけです。

これらを見ながら東南アジアの生活に深くかかわっている、レモングラス、サトウキビなどの植物を観察して回るのも勉強になります。

なるほどこのアイデアいける!

公園内のあちこちの歩道には、このようにボタニックガーデンにある樹々の葉っぱそのもののシェイプが利用されています。味気ないコンクリートの歩道が魅力的なものに。こんなところにも自然を取り入れるとは、ボタニックガーデンのパッションが感じられます。時と共に色が変化し、更に味わいが出てきそうですね。



気分最高レインフォレスト遊歩道

この入り口、ちょっと怪しい感じがするのですが、中に入るとシンガポールの中心地にいるということを忘れてしまうくらい素敵な遊歩道が続いていて、たっぷり森林浴が楽しめます。

アクセスは3か所あり。地図で確認してください。



夜のボタニックガーデンはロマンティック

夜7時頃になると、電灯がともりはじめ昼間とは全く違った雰囲気。気温も下がり時折吹く風がとても心地よく感じられる夜のお散歩は、ひときわ楽しいです。



緑に囲まれた一つ星レストラン コーナーハウス (Corner House)

ナッシムゲートから数分歩いたところに緑に囲まれた、最高のロケーションにあるレストランがコーナーハウス。コロニアル調のブラック・アンド・ホワイトハウスがトロピカルな景色とマッチして、とても素敵な雰囲気を醸し出しています。

コーナーハウスでは、フレンチ・アジアのフュージョン料理を提供。一つ星を獲得しており、アジアベスト50に過去数年ランクインしています。

昼間は景色を楽しみながら、夜はロマンチックな雰囲気の中で記念日などを過ごすと、きっと思い出になるはずです。


Bukit Timah Entranceブキティマゲート側(ボタニックガーデンMRT駅側)

公園に入ると左側に、バオバブの木が7本あります。まるで、木を引っこ抜いて、逆さまに植えて根っこが上にきているかのよう。(笑)



エコレイク(Eco Lake)のブラックスワン

いつも2羽が一緒に。時々池から上がって芝生をお散歩。毛繕いをする姿が見られます。



食欲が湧くハーブ&スパイスガーデン(Herbs & Spices)

色鮮やかなブーゲンビリアが咲いているエリアの裏にひっそりとあるのが、このハーブ&スパイス。これといった目立ったサインもないので、何度も通り過ぎてしまうほど。

東南アジアの料理に欠かせないライムリーフ、クローブ、ヨモギなどもあります。ちょっと葉っぱを手で触ってから匂いを嗅いでみましょう。食欲が出てくる香りがしますよ。



竹林の中で見つけたとっておき健康スペース

ただの石畳と思ったら、実はこちらReflexology path リフレクソロジー・パスです。

何の気なくニコニコ通り過ぎる強者のおじいさんとは対照的に、筆者は痛さに耐えながら歩きました。何度か往復すると痛みが少なくなります。是非お試しください。(笑)



心が落ち着くフォリエッジガーデン(Foliage Garden)

様々の形や大きさの葉っぱを楽しむ緑のガーデン。



子ども達が目一杯遊べるジェイコブズ・バラス・チルドレン・ガーデン

Jacobs Ballas Children’s Garden ジェイコブズ・バラス・チルドレン・ガーデン(別ゲートもあるので、タクシーでのアクセスも可能です)。

たっぷり遊べて楽しそうなエリアがいっぱいありそうですね。


水分をしっかり補給しましょう!

公園内にはカフェやレストランがゲート近くにあります。また、ガゼボやベンチもあちこちにあるので、休憩を十分に取りながら、一日じっくり時間をかけて散歩を楽しみましょう。

自販機の数は少ないですが、ゲート近くにあります。エビアンの水が$2、ジュースが$1と安く販売されています。

 




どうでしたか?まだ行ってない場所があったのではないでしょうか?

常に進化しているボタニックガーデンから目が離せませんね。国民の憩いの場であり、シンガポールに来るツーリストの訪れたい場所の上位に入る世界最大級のボタニックガーデンで、自分のお気に入りの場所・花・樹を発見してみて下さい。


<基本情報>

開園時間:毎日5:00 – 0:00
住所:Singapore Botanic Gardens, 1 Cluny Road, S259569
アクセス:Tanglin Gate (Napier Road) Orchard MRT, BUS 7,75, 77, 105, 106, 123, 174  
     Bukit Timah Gate (Bukit Timah or Dunearn Road) Botanic Gardens MRT, 48, 66, 67, 151, 153, 154, 156, 170, 171, 186

Website: https://www.nparks.gov.sg/sbg





この記事を書いた人

きりん

長年住み慣れたヨーロッパを離れ2016年アジアデビュー。いろんな発見を読者さんにシェアーしていきます。