【2024年版】シンガポールでのタクシーの乗り方ガイド!乗車時の注意点、料金やダウンロードすべきアプリなどをご紹介!
MRTやバスなどの公共交通機関が充実しているシンガポールですが、日本よりも料金が安く、気軽に利用できるシンガポールのタクシーはもはや生活には欠かせない存在。この記事では、そんなシンガポールのタクシー事情や乗り方、ダウンロードすべきアプリなどについてご紹介します。
シンガポールのタクシー事情
彩り豊かなシンガポールはタクシーの車体の色もさまざまです。タクシー会社によって青、黄、赤やシルバーなどの違いはありますが、サービスや乗車料金はほぼ同じなので安心して利用できます。料金体系も日本と同じメーター制でわかりやすく、罰則の厳しいシンガポールでは他の東南アジア諸国でありがちなぼったくりの心配も少ないと言われています。
MRTやバスも安価で便利なシンガポールですが、目的地によっては駅やバス停から遠いことも。また、時間がなく急いでいる場合などにも、ドアtoドアで快適に目的地に直行できるタクシーが便利です。
タクシーの料金システムと支払い方法
そんな便利なシンガポールのタクシーですが、何よりメリットなのは日本に比べてタクシー料金が安いこと。シンガポールのタクシーの初乗り料金は、車体の大きさやタクシー会社によって若干異なりますが、S$3.9~S$4.3(※約430〜475円)ほどと、東京都内の初乗り料金(500円)と比べても安く抑えられています。
また移動距離が1kmを超えると発生するメーター料金も、400mごとにS$0.25~S$0.35(※約25〜35円)ほどと、日本と比べても格安です。
ただ注意しておいていただきたいのは、シティエリア、チャンギ空港、ガーデンズ バイ ザ ベイ、リゾート ワールド セントーサなどの特定の場所から乗車する場合、S$3〜S$8の追加料金が発生します。また、日本と同じように時間帯によっては割増料金が発生します。具体的には、平日の朝(6時〜9時29分)と夜(毎日18時〜23時59分)は25%の割増、深夜(0時〜5時59分)は50%の割増となります。
シンガポールでタクシーに乗車する場合、チップの支払いは基本的に必要ありません。メーターに示された料金だけを払えばいいので、わかりやすいですね。
タクシー料金の支払いには現金や電子決済(PayNowやPaylah!など)、クレジットカードが利用できますが、車体によっては電子決済やクレジットカードが利用できない場合もあります。現金以外の支払いを行う場合は、乗車前にドライバーに確認しておくのがおすすめです。
また現金で支払う場合、S$100札などの高額紙幣はお釣りがないという理由で拒否されることがありますのでご注意ください。タクシーに乗るときは小額紙幣を持っておくと安心です。
また、ぼったくりなどのない比較的安心して利用できるシンガポールのタクシーですが、その中にはクライスラーなどのいかにも高級そうな黒塗りのタクシー(通称:黒タクシー)も混在しています。高級な見た目の通り、料金も初乗りがS$5.0~(※約550円)、400mごとに発生するメーター料金もS$0.33(※約36円)と料金も割高になっていますので利用の際はくれぐれも気を付けましょう。
タクシー乗り場で順番を待っている際に黒タクシーに当たってしまっても無理に乗る必要はありません。必要でなければしっかりと断り、次のタクシーを待ちましょう。
※2023年12月現在
シンガポールのタクシーの乗り方
シンガポールでタクシーに乗車する場合、大きく分けて方法は2つ。
・タクシースタンドや流しのタクシーをつかまえる ・配車アプリを使って乗る |
シンガポールのタクシースタンドは、ショッピングセンターや病院のエントランスや道路沿いにあります。
周りにタクシースタンドが見当たらない場合、道路脇で手を挙げてタクシーを止めることもできますが、交通ルールが厳しいシンガポールではバス停近くや交差点近くなど、タクシーが一時停止できない箇所も多いので注意が必要です。
またタクシーを止める際には、車体の上のサイン表示に注目してください。緑色のサインが表示されていれば乗車可能ですが、赤で「Hired」「Busy」「On Call」などと表示されている場合は乗車できません。
無事にタクシーに乗車できれば、行き先をドライバーに伝えましょう。目的地を伝える際には、建物の名前や通りの名前を伝えるのが一般的ですが、カーナビを使っている運転手の場合は郵便番号を聞いてくることもあります。基本的に英語が通じますが、英語に自信の無い方は住所が書かれたスマホの画面やGoogle Mapを見せて伝えるのもおすすめです。
チャンギ空港からタクシーに乗る場合は、各ターミナルにそれぞれタクシースタンドがありますので、そこから乗車します。空港のタクシースタンドには係員がいますので、列に並んで係員の指示に従いましょう。
空港から市内まではだいたいS$20〜S$30ですが、前述したとおりチャンギ空港からの乗車には追加料金がかかります。月〜日の17時〜23時59分はS$8、その他の時間はS$6です。さらに早朝、夜、深夜は割増料金も発生するため、市内までの総額タクシー料金はS$30〜S$45と見積もっておくといいでしょう。
シンガポールで便利なタクシー配車アプリは?
続いて、配車アプリを使ってタクシーに乗る方法です。最近では配車アプリを使ってタクシーに乗るのが最も便利かつメジャーな方法になりつつあります。アプリを利用すれば行き先をドライバーに口頭で伝える必要も、決済を降車時におこなう必要もなく、大変便利です。
ただし、ラッシュアワーや雨のとき、近くで大型イベントが行われているときは、極端につかまらなくなるのでご注意ください。
今回ご紹介するシンガポールのタクシーおすすめアプリは3つ。中でもシンガポール在住の筆者がおすすめするのはGrabです。Grabは使い勝手がよくシンガポール在住者にとってはマストアイテム。利用率もダントツで高いアプリです。それでは、各アプリの詳細をみていきましょう!
Grab
Grab(グラブ)はシンガポールで一番人気の配車アプリで、ピックアップポイントと目的地を入力し、お好みの車両を選んで予約すればすぐに迎えに来てくれます。事前にクレジットカードを登録しておけば、降車もキャッシュレスでスムーズ。
車両は「JustGrab」が最もリーズナブルな場合がほとんどですが、7歳以下または身長1.35m以下のお子様がいる場合は利用できないので注意が必要です。その場合はチャイルドシートが搭載された「GrabFamily」もしくは、タクシーを配車することができる「Standard Taxi」を選択しましょう。
また、Grabは乗車ごとにポイントが貯まる仕組みで、貯まったポイントはタクシー利用だけでなく、Grabアプリ内の他のサービス(お買い物やフードデリバリー)でも利用することができます。シンガポールで生活する上で、必須のアプリです。
Gojek
Gojek(ゴジェック)はGrabに似た機能を備える後発の配車アプリです。同じ距離を移動するのにもGrabよりも値段が安いことがあるので、Grabと料金を比較して安い方を使うというのもおすすめです。また、イベント時や条件付きで使えるお得なプロモーションが豊富に行われているので、チェック必須!
ただし、Grabのように細かな車両の指定ができないのと、Grabよりも迎えに来てくれるまでに時間がかかる場合もあるため、お急ぎの場合は注意が必要です。
Comfort DelGro
シンガポール最大のタクシー会社 Comfort DelGro(コンフォートデルグロ)が提供するアプリで、同社の正規タクシーのみを呼べる安心安全のサービスを提供してくれます。予約時に固定料金かメーター料金かを選べます。
Grabやgojekなどの個人ドライバーと比べると少し割高にはなりますが、タクシー会社が提供している安心感があり車内も快適で、ゲストを送迎するときやお子様連れでの移動の際におすすめのアプリです。
ただし、ブッキングフィー(配車手数料)がかかります。配車手数料はS$2.3〜S$18で、時間帯や車種によって異なりますのでご注意ください。
シンガポールのタクシーに乗る際の注意点
便利で安価なシンガポールのタクシーですが、乗る際に注意すべき点は以下のとおりです。
ドアの開け閉めは自分で |
日本のタクシーと異なり、シンガポールのタクシーの乗り降りの際にはドアは自分で開け閉めします。ドアが開くのをただ待ってることのないように注意しましょう。
大きい荷物を後ろのトランクにのせる際には、運転手が手伝ってくれることが多いですが、荷物に気付かず手伝ってもらえない場合もあります。手伝ってほしいときは運転手に遠慮なく声をかけましょう。
一方通行の道では遠回りされることも |
一方通行の道が多いシンガポールでは、降車場所を通り過ぎて「遠回りされた?」と思うこともあるかもしれません。しかしほとんどの場合は遠回りではなく、一方通行のために迂回しているだけなのでご安心ください。不安な場合はGoogle Mapなどで経路を確認しておくのもおすすめです。
飲食禁止 |
MRTやバスの車内と同様、タクシー車内でも飲食が禁止されているのでご注意ください。
個人タクシーの場合、運転が荒い場合も |
全般的に日本のタクシーよりも運転が荒い傾向にあるシンガポールですが、特にGrabやgojekなどの配車アプリの個人ドライバーはヒヤッとする運転をされる場合もあるため注意が必要です。
こうしたアプリではドライバーのレビューも乗車前に見ることができるので、評価が低いドライバーに当たってしまった場合は乗車前にキャンセルするなどの方法を取るのも一つの方法です。
ドライバーは顔写真、車種、色、車両ナンバーをプロフィールに記載している場合が多いです。誤乗車を防ぐためにも、乗車時に配車ナンバーなどを再確認することをおすすめします。又、筆者がモールの入り口など人混みの多い場所で乗車した際は、ドライバーからもわかるよう、人数や服装をあらかじめメッセンジャーで伝えるようにしていました。
シートベルトの着用を忘れずに |
日本でも同様ですが、車に乗る際には運転者、同乗者ともにシートベルトの着用が義務付けられています。万が一違反するとS$120ドルの罰金が課せられます。なかにはシートベルトをしなくても、何も言ってこない運転手もいるかもしれませんが、自分の身の安全と、最後まで楽しい旅をするためにしっかりとシートベルトを締めましょう。
気軽に使えて便利なシンガポールのタクシー!
日本よりも気軽に利用できて、料金も格安なシンガポールのタクシー。Grabなどの配車アプリも大変便利で、ちょっとした移動手段にも、長距離の移動にも重宝すること間違いなしです。
東京23区より少し大きいくらいの面積のシンガポールでは、タクシーで端から端まで移動しても1時間もかからないなど、乗りこなせば国中どこへでも行けてしまうほど。便利で安価なタクシーを活用することで、あなたのシンガポール生活がさらに快適かつ充実したものになることでしょう!
まだタクシー配車アプリを利用したことがない方は、ぜひこの機会にダウンロードしてみてください。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!