シンガポールのお盆、ハングリーゴーストは8月12日から!何の日?参加可能なイベントは?

2022年は8月12日から!中国系の伝統行事で故人やご先祖様の霊をお迎えするハングリーゴーストの時期が始まります。供養されず、親縁のない霊たちはお腹をすかせて大暴れ!霊たちをしずめるために街中ではお供えや賑やかなショーが開催されたりします。




ハングリーゴーストとは?

ハングリーゴーストはいつ?

中国の旧暦の7月。2022年は8月12日に亡くなった霊がこの世に戻るとされています。さらには地獄の大門が開き、親縁のいない霊も地上に降りてきます。

この日から約1ヶ月、シンガポールでは街中のいたるところで霊を供養する行事や儀式が行われます。この期間は霊のおもてなし期間。忘れたら霊にいたずらをされるかもしれないのでしっかり覚えておきましょう!


そもそもハングリーゴーストとは?イベントもあるの?

ハングリーゴーストとは中国語で「飢えている亡霊=餓鬼」のこと。弔う親族がなく、さまよえる魂のことを言います。もともと仏教と道教の文化に由来するお祭りで、中国系の人々の伝統行事です。ご先祖様や亡くなった霊がこの世に戻ってさまようため、行事やイベントで供養して霊を鎮めます。

日本のお盆のようですが、日本よりもにぎやかな雰囲気なのが特徴。アメリカのハロウィンの感覚に近いでしょうか?死者の魂を無視すると、いたずらや悪さをしてしまうので丁重なおもてなしが必要です。


供養は食べ物やお金で。タブーは忘れるべからず!

ハングリーゴーストの供養はどうやってするのでしょうか?まず霊たちの食欲を満たすため、果物やろうそく、お菓子、お線香などをお供えします。さらに食欲だけでなく、物欲や金銭欲にも応えて霊を鎮めなければなりません。ご先祖様たちが金銭不足では申し訳ありませんよね。お金や車、時計、ジュエリーなどを模した紙製のお供え物を燃やし、そのけむりをお供えします。さすがに歩道などで行うと危ないのでこの時期は街のあちこちに燃やすため専用の金属製のゴミ箱が設置されています。

規模もさまざま。会社などはビジネスの成功を願って特設テントを建てて盛大です。個人の方は無病息災などを願い祭壇や歩道、木々の間などにお供えをします。間違っても踏んでしまったりしないように気をつけましょう!また、供養の後は霊たちに後追いされないように一度コンビニなどに立ち寄って帰宅するといいようですよ。

ハングリーゴーストが街をさまよう時期に絶対に忘れてはいけないのが古くから伝わるタブー事項15項目!あとから知って後悔することになる前にここで予習しておきましょう。

1.ご飯にお箸をさす
理由:霊がお供え物と間違えてしまうから。

2.夜に洗濯物を干す
理由:徘徊している霊たちがその服を着て、家の中に入ってきてしまうから。

3.水際に近づく
理由:溺死した霊に引きずりこまれてしまうから。

4.虫を殺す、特にあまりに見ない虫
理由:その虫たちはもしかしたら挨拶に来たご先祖様かもしれないから。

5.黒いマニキュアをする
理由:霊は黒色を好むため、不必要な霊たちからの視線を集めてしまうから

6.暗い場所に近づく
理由:暗い場所は霊が好むので、霊と出逢わないため。

7.夜遅くまでの外出
理由:霊の世界に連れて行かれてしまうから。

8.夜更かしをする
理由:夜は霊たちが取り憑くのに格好のタイミングだから。

9.家の中で傘をさす
理由:霊を家の中へ呼び込む可能性があるから。

10.ハングリーゴースト用のお供えを踏む、もしくはまたぐ
理由:お供え物は霊たちを喜ばすためのものだから。

11.不動産・車の購入
理由:霊たちは人の幸運を好まないため、不運を呼び込むから。

12.引っ越しする
理由:”これからも一緒にいよう”というメッセージを霊に送ってしまうから。

13.結婚
理由:意地悪な霊たちによって、結婚を失敗に陥れられるから。

14.旅行
理由:この時期は霊たちが徘徊する時期で人間たちの旅の時期ではないから。

15.人を罵ったり悪口を言う
理由:徘徊している霊たちを傷つけてしまうから。



ゲタイ(歌台)は日本人でも参加可能な華やかなショーイベント

年に1回こちらの世界に降りてくる霊たち。賑やかな歌のショー「ゲタイ(歌台)」も供養になります。

シンガポール在住なら一度は見てみたいゲタイ。チャイナタウンやアンモキオなどのエリアでは屋外テントが設置され、誰でも見ることができます。歌の他にダンスやチャイニーズ オペラ、曲調も伝統的なものから最近のポップス調までさまざまです。屋外テントではオークションやディナーを楽しめるところもあり大賑わい。この時期、チャイニーズニューイヤーとは違ったお祝いを経験してみましょう。

ただし、1点ご注意。どこのショーでも最前列は霊のための特等席。間違っても最前列が空いてると思って座ってしまわないように気をつけましょう!


中国系シンガポール人のTeoさんにインタビュー

友人のTeoさんに聞きました。

「毎年この時期のハングリーゴーストでは、初日(2022年は8月12日)の朝に寺院に行き、線香を購入します。そして、自宅前に祭壇を設けて線香やフルーツ、お菓子を供え、その周りにはお金を模した紙束を置いて燃やします。本来は霊たちによるいたずらを避けるためですが、実際はこのお供えをすることによって無病息災やビジネスの成功を祈っています。

私が幼いころからハングリーゴーストのこの習慣があり、この時期の一大イベントとして、親戚一同楽しみにしていたのに、コロナ禍でそれが縮小されてしまったのは残念です。中国仏教の信者でなくても、街中でお供え物を見たら手を合わせてくれると嬉しいですね。」


シンガポール在住なら一度はハングリーゴーストに参加しよう!

日本のお盆やアメリカのハロウィンを連想させるお祭り、ハングリーゴースト。中華系が多く住むアジアの地域で行われており、どこにでもあるものではありません。ショーなどは日本人でも楽しむことができます。また、街のあちらこちらで見られるお供えは日本人が手を合わせても中国系の方には微笑ましく思ってもらえるようです。

シンガポールの中国文化を一歩深く知るためにも、ぜひハングリーゴーストの期間、霊をお迎えしましょう!くれぐれもタブーはおかさないように!

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。


この記事を書いた人

SingaLife知りつくし隊

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