【大人の社会科見学170号】フォートカニングパーク②ラッフルズ卿上陸後に作られた 砦や要塞太平洋戦争で中枢基地だった歴史的場所

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シンガポールで楽しむイベント その112

フォートカニングパーク②


ラッフルズ卿上陸後に作られた
砦や要塞太平洋戦争で中枢基地だった歴史的場所

マラッカ王国を築いたラジャ・イスカンダル・シャーの一族がこの地を去ったあと、
忘れられた丘であったのですが、1819年に上陸した
スタンフォード・トーマス・ラッフルズ卿の目にとまりました。

ラッフルズは、この地に邸宅を建て、ここからシンガポールの街づくりについて
さまざまな案を練ったとのことです。現在もこの建物は現存しています。

その後、この場所には砦として基地を置くようになりました。
その際に当時の総督であったViscount Charles John Canningに敬意を表して
「Fort Canning」と名付け、それが今日まで名称として使われています。

第二次世界大戦中は、司令部の中枢基地として機能していましたが、
日本軍がここを陥落したことで、イギリス軍は撤退を余儀なくされ、
降伏するきっかけの一つともなっています。
この歴史的な出来事は、General Percival’s crucial decisionと呼ばれ
バトルボックスでその様子を知ることができます。

この公園には、フォートゲートをはじめフォートカニンググリーン、
フォートカニングセンター、バトル・ボックス、9ポンド砲、スパイスガーデン、
First Christian cemetery、灯台などがあり、見どころ盛りだくさんです。

フォートカニングパークは、日本でいうと吉野ヶ里歴史公園や荒神谷史跡公園などのような
遺跡・史跡公園の一つといってよいものでしょう。
ラッフルズ卿以前のシンガポールの歴史に触れ、
幾層にも積み重なる歴史の重みを感じることができると思います。


筆者 森山 正明

大人の社会科見学シンガポール版は、シンガポールで生活している方々へ、シンガポールの奥深さを知ってもらいたい思いで活動を始めました。「3ヶ月も住んでいればシンガポールは飽きてしまう」と巷では言われますが、なかなかどうして、この地ならではの楽しみは、尽きることはありません。2013年11月からこのサークル活動を始めて約5年。行ったイベントは、200回を超え、その中から読者の方にもシンガポールの文化や習俗について年中行事を軸に紹介をして参ります。


この記事を書いた人

SingaLife編集部

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