2022年ミシュランガイド星獲得レストラン発表!ガラ ディナー&受賞式開催

2016年にミシュランガイド シンガポールが始まって、今年で6回目となったMICHELIN Guide Singapore 2022 Star Revelation。2022年7月12日にミシュラン ガイド シンガポール授賞式が開催されました。昨年はヴァーチャルで行われたため、2年ぶりの開催。

会場には多くの人々が参加しました。




歴史あるミシュランガイド

©️Michelin Guide Singapore

1889年にミシュランタイヤの会社を起こしたミシュラン兄弟が発行した、赤い小さなガイドブック。その赤いガイドブックが現在広く知られているミシュランガイドです。現在ミシュランガイドは、3大陸の24を超える地域で40,000店を超えるレストランを評価し、世界中で3,000万部も販売されています。

そんな歴史あるミシュランの星を獲得したレストランが一斉に集まる、大きなイベントがこの受賞式です。

会場となったマリーナベイサンズ EXPO&コンベンションセンターのボールルームには、招待客やトップシェフの皆さん、関係者などが多く集まりました。ロングドレスやタキシードを優雅に着こなした方もいて、とても華やか。


ガラディナー メニューはインターナショナル

この日招待客に提供された全6品からなるコースは、シンガポール拠点の外国人シェフ(Tristin Farmerさん、和久田哲也さん)そしてシンガポール国外で活躍する4名のシンガポール人シェフのスペシャルメニューで構成されています。

1品目はWaku Ghin和久田哲也さん作。京都の生湯葉に北海道のうにをたっぷり乗せ、トッピングにはオシエトラ キャビアを添えたもの。旨味たっぷりの出汁ジュレと具材を混ぜて食べると、いろいろな味が渾然と混じり合い複雑な旨さを形成します。

2品目は香港Wheyバリー・クェックさん作。新鮮な生ガキとキャンドルナッツにホエイで味付けした一皿。色と食感の違いを楽しめます

3品目はシンガポールZénのトリスティン・ファーマーさん作。茶碗蒸しに100日間熟成したポークの出汁をかけ、キャビアを添えたもの。こちらは混ぜずに食べます。

4品目は台中JLスタジオ ジミー・リムさん作の谷関あわび、台湾の塩漬け豚肉マリアンサスに伏見ペッパーサンバルでアクセントをつけたもの。

5品目はノルウェーRE-NNAのマシュー・レオンさん作 ビーフリブアイにアマランサスシード、ワイルドパフライス、パフキノアをまぶしBBQグレーズソースをかけたもの。

上記7枚全て©️Michelin Guide Singapore

6品目はTaïrroir台北のアンジェラ・ライさん作、カラメルでラミネートしたブリオッシュにカレーシャンテリー。コーヒーチョコレートソルベ添えです。

料理写真全て©️Michelin Singapore

目に美しく味わい深いお料理の数々は、当日にゲスト達をゲストたちを魅了しました。

コース料理を堪能中に素敵なカップルをお見かけしました。在シンガポールイタリア大使ヴァッターニ大使と明美子夫人です。ちょうど和久田シェフの品を召し上がったところでしたので味について伺うと「とてもおいしかった」とのことでした。お口の肥えた大使ご夫妻をも唸らせるお味、さすがです。

続いて受賞リストをご紹介します。


受賞リスト

1つ星店42店

1つ星は計41店のレストラン、1店のフードストールの計42店が選ばれ、その内7店が今年初の受賞です。

©️Michelin Guide Singapore

中華、フレンチ、イタリアン、インドなど世界各国の料理からミシュラン調査員が選び抜いた名店揃いです。そして、その中になんと日本人の手によるレストランが10店も入っています。

後列左からBÉNI、Esora、Terra、Whitegrass、鮨 来村、押野。
前列左から鮨 一、真二(Bras Basah)各店のシェフ&料理長の皆様

そして今年スターの列に加わった7店の中にも2人の日本人シェフ&料理長が!
左からRêve、濱本、La Dame de Pic、Marguerite、Euphoria。(NAE:UMはこの写真にはいません)

おもてなしの日本、料理人の皆さんは味だけでなく、人柄でもお客様を引きつけていそうな方ばかり。中でもミシュラン シンガポールが2016年にスタート以来の常連BÉNIの山中賢ニシェフ。髪とパンツの赤色(紅?)が印象的。来年はこの中から2つ星に上がるお店がでますように!


2つ星店7店

2つ星は今年2店が昇格。計7店となりました。

©️Michelin Guide Singapore

写真左からWaku Ghin、JAAN by Kirk Westaway、小康和、Saint Pierre、Thevar、Cloudstreet、四川飯店。

いい笑顔をいただきました。2つ星をキープするのは大変だと思います。来年もぜひ!


3つ星店3店

3つ星店は昨年と変わらず3店。一度は行ってみたい夢のレストランです。

©️Michelin Guide Singapore

左からLes Amis、Odette、Zén


ヤング シェフ アワード

©️Michelin Guide Singapore

ミシュラン1つ星も獲得したNAE:UMのLouis Hanシェフが受賞しました。うれしいダブル受賞です。

レストランはシェフのみでは成り立ちません。新設されたのはサービス アワード&ソムリエ アワードです。


サービス アワード

サービス アワードはSaint PierreのSamantha Gohさん




ソムリエ アワード

ソムリエ アワードはLas AmisのEric Euさん

2枚とも©️Michelin Guide Singapore

ミシュランの星はお料理だけでなく、総合評価であるのは周知の事実。お2人のような優れたスタッフが星を輝かせている、そんな人達にスポットが当たるのは素晴らしいことですね。


和久田シェフ インタビュー

そして最後に、お人柄にいつも感銘を受ける和久田哲也シェフにお話を伺いました。

2つ星のWaku Ghinはもちろん、新規オープンしたWakudaと2店舗を率いる和久田シェフは、現在3分の2をここシンガポールでお過ごしになっています。そしてシドニーとオープンしたばかりのラスベガスのWakudaを行き来する日々とのことそんな多忙な毎日を送る和久田シェフですが、星というよりまずはお客様に喜んでいただくことを考えています。

もちろん子供のように慈しむスタッフのことも。

現在Wakudaを率いているのは、長年和久田シェフの元で働いていたSufian Zainシェフ。Waku Ghinは井上シェフがリードしています。共に和久田シェフが全幅の信頼を置く人材です。旧知のアラン・デュカスシェフから「君がいなくても変わらぬ味を出せるように教えないといけない」と言われたそうで、そこで任せるという事を学んだそうです。

一年限りの予定で行ったシドニーのレストランも既に35年たったそうです。現在の成功は運が良かったと謙遜されますが、才能だけでなく温かい人柄があったからだと思います。

厳しく教え温かく支える、理想の上司の姿を見ました。

Wakudaはウォークイン用の席もいくつかあります。。デザートだけでも、ドリンクだけでも歓迎しますとのこと。全てのお客様に気軽に楽しんでいただきたい、と和久田シェフからのメッセージです。


Gwendal Pollennec氏にミシュラン調査員について聞くと

最後にGwendal Poullennec ミシュランガイド インターナショナル ダイレクターに調査員について伺いました。「料理業界、ホスピタリティ業界で10年以上の経験を持つ20数カ国から選ばれた人たち。色々な料理に深い見識を持ち、かつそれを表す筆力を持つ。そして構えることなく全ての料理を味わえる、懐の深い人が調査している」とのことでした。

生まれ変わったら、世界を飛び回るトップクラスの調査員になりたいとつくづく思いました。大変なことも多いでしょうが、食を極める仕事は人生をかけるに値する仕事のような気がします。

そして、たくさんある中からお店選びの助けになるのが、新しく携帯アプリとなったガイドミシュランです。今いる場所から近くのおいしいお店や、お好みや予算に応じて選んだり、旅先での食事の際にもとても便利です。お気に入り登録もできるので、あれどこだっけ、がないのもうれしいですね。

食の体験を支えるアプリ。試してみてもいいかも。

ガイドミシュラン アプリ

ミシュランガイド シンガポールYouTube

WEBサイト


食の宝庫シンガポール

素晴らしい人達から選ばれた名店の数々。そしてそれに次ぐ、ビブグルマン店、ミシュランに掲載されたおすすめレストランやホーカー。どれも試す価値があるものばかりです。数あるミシュランガイド発行国の中でも、トップクラスの世界の美食からホーカーフードまで楽しめるのがシンガポール。新しいご贔屓レストランを見つけたい人にぴったりです。上手に利用して楽しみましょう!



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この記事を書いた人

林じゅん子

長崎県出身。バブル期の東京で浮かれて過ごし、そのままシンガポールへ。気がつけば20数年!香港映画がきっかけでアジア芸能にはまり、シンガポール初日本人芸能記者(自称)に。ラジオ、雑誌ともに芸能一筋、出会った芸能人は数知れず。 現在はエンタメ以外の3大好物、イケメン、おいしいもの、アニマルネタ目を光らせる。期間限定&新製品にも目がない、ローカルどっぷりジャパニーズ

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