シンガポールの治安は本当に安全?旅行前に知っておくべき注意点

シンガポールは治安が良く清潔な国として知られ、旅行者にも人気の観光地です。しかし、日本とは文化やルール、気候が異なり、旅行中に気をつけるべきポイントもあります。

スリや詐欺といった軽犯罪の対策、持ち物の管理、適切な服装の選び方など、事前に知っておくことで安全で快適な旅行ができるでしょう。

しっかり準備をして、シンガポール旅行を思いきり楽しみましょう!



シンガポールの治安は安心?最新情報

シンガポールは、世界的に見ても治安の良い国のひとつ。

経済平和研究所(IEP)の「世界平和度指数ランキング2024」では、シンガポールは163カ国中5位にランクインし、アジアでも1位と評価されています。

街中には監視カメラが多く設置され、警察のパトロールも頻繁に行われているため、観光客も安心して旅行を楽しめます。

とはいえ、海外であることには変わりなく、日本とは異なる環境に注意が必要です。

特に、観光客を狙ったスリや置き引きは発生しており、チャンギ空港や人気観光スポットでは貴重品の管理を徹底しましょう。最近では、警察官や公的機関の職員を装ってカード情報や個人情報を聞き出そうとする詐欺も増えています。不審な声かけには警戒し、安易に個人情報を提供しないようにしましょう。

シンガポールは全体的に安全な国ですが、油断は禁物。基本的な防犯対策を心がけ、最新の治安情報を確認しながら、安全に旅行を楽しみましょう。

シンガポールで注意が必要なエリア

シンガポールは治安が良い国ですが、観光客が多く集まるエリアではスリや詐欺などの軽犯罪が発生することがあります。特に、混雑するエリアや夜間の外出時には注意が必要です。

ここでは、観光客が訪れる機会の多いエリアの特徴と、気をつけたいポイントを紹介します。

①リトルインディア

リトルインディア

リトルインディアは活気あふれるエスニックタウンで、美味しいインド料理やカラフルなマーケットが楽しめる人気のエリアです。

しかし、週末や祝日は地元の人々や観光客で大変混雑し、スリや置き引きが発生しやすくなります。

特に、スマホや財布をポケットやカバンの開いた部分に入れたままにしないようにしましょう。

②チャイナタウン

チャイナタウン

シンガポールのチャイナタウンは中華系の文化が色濃く残るエリア で、中国風の建築や赤いランタンが並ぶ独特の雰囲気が魅力です。

点心や中華料理の屋台、伝統的なお茶屋などが集まり、多くの観光客で賑わいます。

昼間は観光スポットとして人気ですが、夜になると人混みの中でスリや置き引きが発生しやすくなります。

また、バーやクラブが多いエリアでは、観光客向けの勧誘やぼったくり被害の報告もあるため、注意が必要です。貴重品の管理を徹底し、必要以上の現金を持ち歩かないようにしましょう。

③ゲイラン地区

ゲイラン地区(Geylang)は、シンガポールの東部に位置するエリア で、シンガポール中心部(マリーナベイやオーチャード)から MRTで約15分 の距離にあります。

ゲイランは、ローカルフードが楽しめる昔ながらの街並みが残るエリアですが、 シンガポール唯一の公認歓楽街 でもあり、特に夜間は雰囲気が大きく変わります。

昼間はホーカーセンター(屋台街)や歴史的なショップハウスが立ち並び、シンガポールのローカルな雰囲気を楽しめる一方で、 夜間は歓楽街の色が強くなるため注意が必要 です。

特に、女性の一人歩きは避けたほうが無難 で、夜に訪れる場合はタクシーや配車アプリ(Grabなど)を利用するのが安全です。

シンガポールの夜の治安は大丈夫?

シンガポールの夜の治安は大丈夫?

シンガポールは夜も比較的安全な国で、マリーナベイやオーチャード、クラークキーなどの繁華街は遅くまで観光客で賑わっています。

一方で、クラブやバーでは観光客を狙った高額請求やぼったくりのトラブルが発生することもあります。

クラークキーやボートキーでは、入店前に料金を確認し、不審な勧誘には注意しましょう。ゲイラン地区やリトルインディアの一部エリアは夜になると雰囲気が変わるため、夜遅くの一人歩きは避け、タクシーや配車アプリを活用するのが安心です。

お酒を楽しむ際は飲み過ぎに注意し、貴重品は肌身離さず管理を。特に混雑する場所ではスリや置き引きのリスクもあるため、荷物の置き忘れにも気をつけましょう。

基本的な防犯対策を意識すれば、安心してシンガポールの夜を満喫できます。リバーサイドのバーで夜景を眺めたり、屋台街でローカルグルメを楽しんだりと、魅力あふれるナイトライフを存分に味わってください。

シンガポール旅行中に気をつけたいこと

シンガポールは治安が良く、旅行しやすい国ですが、日本とは違うルールやマナーがたくさんあります。

知らずに違反してしまうと、高額な罰金を科されることも。特に公共の場でのルールや支払い方法、宿泊施設の選び方など、事前に知っておくと安心です。

せっかくの旅行を快適に楽しむためにも、気をつけるべきポイントを押さえておきましょう!

旅行中に守るべきルールとマナー

シンガポール旅行中に守るべきルールとマナー

シンガポールは、秩序を大切にする国。ゴミのポイ捨てや公共の場での喫煙は禁止されており、違反すると高額な罰金が科されます。

また、日本では普通に食べられる チューインガムも持ち込みや販売が禁止されているので注意が必要です。

他民族・多国籍国家ならではの文化や宗教への配慮も大切です。

シンガポールには中華系、マレー系、インド系などさまざまな民族が共存しており、宗教もイスラム教、仏教、キリスト教、ヒンドゥー教など多様です。モスクや寺院などを訪れる際は、露出の少ない服装を心がけましょう。

また、飲食店ではイスラム教徒向けの「ハラル認証」のお店があるなど、日本とは異なる文化も多いため、事前に知っておくとスムーズです。




お金や決済アプリを使う際の注意点

シンガポールはキャッシュレスが進んでいますが、屋台やローカルレストランでは現金のみ対応の場合もあります。特にS$50以上の高額紙幣は使えないことがある ため、S$5やS$10などの小額紙幣を用意しておくと安心です。

クレジットカードを利用する際は スキミング対策 も忘れずに。レストランでカードを渡す場合は、タッチ決済やナンバーレスカードを活用すると安全です。移動には「EZ-Linkカード」や「ツーリストパス」を使えば、MRTやバスでスムーズに支払いができます。

シンガポールでは消費税(GST)が8%、さらに サービス税10%が加算されるため、レストランやホテルでは税抜き価格 の場合があります。「++」と記載されている場合は追加料金が発生するので、支払い時に驚かないよう事前に確認しておきましょう。

キャッシュレスが主流のシンガポールですが、現金が必要な場面もあるため、クレジットカードと小額紙幣をバランスよく持っておくのがベストです。



民泊は違法?安心な宿泊先の選び方

最近はAirbnbなどの民泊を利用する人も多いですが、実はシンガポールではセキュリティなどの問題から、3カ月未満の民泊は違法です。

しかしオーナーが3カ月以内では宿泊できない規制をかけていないと予約ができてしまうので注意が必要です。

知らずに予約してしまい、入国審査でトラブルになるケースもあります。最悪の場合、入国拒否となることも…。

安心して宿泊するためには、ホテルを選ぶのがベストです。


天候や気温に合わせた準備と服装選び

シンガポールは 10月下旬から3月上旬までが雨季、3月から10月前後までが乾季と言われています。雨季は突然のスコールが発生しやすく、外にいると一気にずぶ濡れになってしまうことも。

さらに、屋内の冷房が効きすぎているため、濡れたまま入ると寒暖差で風邪をひきやすくなります。折りたたみ傘やレインコートを携帯し、冷房対策として薄手のカーディガンやストールも持っておくと安心です。

一方、乾季は晴天が続き、日差しが強く肌を痛めることも。日焼け止めや帽子、サングラス、UVカットの薄手の羽織りを準備しましょう。

特に日本が冬の時期に訪れると寒暖差で体調を崩しやすくなるため、こまめな水分補給が大切です。

筆者自身も脱水症状で点滴を受けた経験があるので、ミネラルを含んだ飲料や経口補水液を準備しておくと安心です。


感染症や事故のリスク

シンガポール在住の人なら知っている、注意すべき感染症についても旅行前にチェックしておきましょう。

まず、デング熱はシンガポールで発生する代表的な感染症のひとつ。特定の蚊が媒介するウイルス性の病気で、発熱や関節痛を引き起こします。政府も蚊の繁殖を防ぐ対策を行っていますが、ワクチンや特効薬がないため虫除けスプレーを使用し、肌の露出を避ける服装をするなど、蚊に刺されない対策が重要です。

また、シンガポール近郊の島々やセントーサ島のビーチでは、海洋生物による事故が報告されています。浅瀬でアカエイに刺されて病院に搬送されたケースや毒性のあるクラゲも確認されています。万が一、毒を持つ生物を見かけたら近寄らないようにし、素足で海に入るのは避けましょう。

筆者はいつもウォーターシューズを持参し、岩場などで足を怪我しないよう対策しています。


シンガポールの医療体制と緊急時の対応

シンガポールの医療水準は高いですが、その分医療費が非常に高額です。ちょっとした風邪の診察でも数千円〜1万円以上かかることがあるため、海外旅行保険には必ず加入しておきましょう。

万が一、緊急で救急車を呼ぶ場合は 「995」 に連絡します。ただし、緊急性が低いと判断されると搬送を断られ、代わりに 「1777」へかけ直すよう指示されることもあります。その場合、自力でタクシーや配車アプリ(Grabなど)を利用して病院へ向かった方が早いこともあります。

緊急時に備えて、パスポートのコピー、海外旅行保険の証書、クレジットカード、お薬手帳や常備薬をひとまとめにしておくとスムーズに対応できます。


子ども連れでシンガポール旅行を楽しむための注意点

シンガポールは治安が良く、子ども連れの旅行先としても人気ですが、日本とは環境が異なるため注意が必要です。

日本では子どもが一人で行動することもありますが、これは世界的に見ても珍しいこと。海外では「日本とは違う」という意識を持ち、常に目を離さないことが大切です。

筆者自身、海外ではホテルの部屋に子どもを留守番させることはありません。言葉が通じない中で火事やトラブルが起こったら対応できないため、安全を最優先に親が一緒に行動するようにしています。

シンガポールは MRT(地下鉄)やバスが発達 しており移動しやすいですが、混雑する時間帯は迷子にならないよう 手をつなぐ・目の届く範囲にいる などの対策を。観光施設やショッピングモールには 授乳室や子ども用トイレも整備されており、快適に過ごせますが、暑さ対策として 水分補給や体温調整できる服装も心がけましょう。




シンガポールの治安対策を押さえて安全に旅行を楽しもう

シンガポールは治安が良いですが、海外ならではの防犯対策は欠かせません。スリや詐欺、ルールの違い、気候対策、医療事情を知っておくことで、より安心して旅行を楽しめます。

特に子ども連れの旅行は日本と異なるリスクもあるため、事前の準備が大切。トラブルを防ぎながら、シンガポール旅行を満喫しましょう!


●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。


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この記事を書いた人

SingaLife知りつくし隊

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、現地のトレンド情報やライフスタイル情報をお届けします。「知り尽くし隊にこんな情報を取り上げてほしい」各種SNSにてリクエストも随時募集中です!

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