シンガポール国家環境庁(NEA)は2月4日、2020年の公営住宅HDBフラット共用エリアでの喫煙に対する違反切符交付件数が、前年比112%増の1090件に上ったと発表しました。
共用エリアとは、階段や廊下、通路、エレベーターホールなどが該当します。
また、監視カメラがとらえた高層建物からのごみの不法投棄は、80%増の1120件(速報値)でした。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、在宅勤務者が増えるなか、高層階からのごみ投棄、HDBフラット共用エリアにおける喫煙に関し、市民から寄せられた意見も各45%、25%増加。
NEAは摘発件数の増加は、監視カメラの設置数を2019年の1700カ所から2700カ所に50%以上増やすなど、対策を強化した結果、としています。
一方、駅・バスターミナル、ショッピングモールの屋外エリアなど、人が多く集まる場所も含めたごみの不法投棄・違法喫煙の件数は、2カ月にわたる外出制限措置サーキットブレーカーなど、新型コロナウイルス対策の実施を受け、2019年の4万9千件から3万6千件に減少しました。
また、職務中の取り締まり係員に対する暴力・暴言は、前年比10%増の90件に及び、その70%以上が、係員が喫煙・ごみ投棄の違反者に対応した際に発生しました。
NEAは、「当庁は職員に対する暴力・暴言を重大視しており、刑事告発を含め、強固な措置も辞さない」と警告するとともに、「係員をあらゆる場所に常時配置するわけにはいかない」として、シンガポールをクリーンに保つうえで、市民の協力を求めています。
世界有数の清潔な街並みを誇るシンガポール。その維持には、私たち在留邦人を含めそこに暮らす者すべての意識が大切です。
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