シンガポール、第3四半期の解雇増加 求人は減少続く

シンガポールの雇用市場は軟化が続いており、労働省(MOM)が発表した2025年第3四半期の労働報告書では、解雇件数が前期の3,540件から3,670件へ増加した。
人員削減を計画する企業の割合も6月の1.9%から9月には2.3%へ上昇。ただし、解雇率は従業員1,000人あたり1.6人と、依然として低水準にあるとされる。
解雇回避策として短時間勤務や一時解雇に置かれた労働者は800人となり、製造業での増加が目立った。一方、求人数は6月の76,900件から69,200件へ減少したが、前年同月よりは高い水準である。採用率は1.8%で離職率1.2%を上回るものの、両者とも長期平均を下回り、自然減による人員調整が進んでいると分析されている。
解雇者の再就職は鈍化し、6か月以内の再就職率は55.4%となった。経済の不確実性が残る中、企業はコスト管理のため契約社員やパートタイムの活用を進めており、雇用環境の変化が続いている。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
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