潮の香り、ほのかな柑橘のにおい、時間がゆっくり流れる穏やかな瀬戸内で海上サイクリング♪
最近、運動不足に陥り、体調(体重?)管理のためにと始めたジョギング中に、シンガポールでも多くのサイクリストを見かけるようになりました。自転車は、日本では移動のツールとして普及していますが、シンガポールではアクティビティとして浸透しているようです。
四国・愛媛において自転車は、移動手段としてだけでなく「健康」「生きがい」、そして時に「友情」などの人との縁までももたらしてくれるツールとして定着しています。
ここでは、そんな自転車文化が根付いている愛媛の数あるサイクリングルートの中でも、とびっきり素敵な「しまなみ海道」を紹介したいと思います。
しまなみ海道って?
瀬戸内海に浮かぶ島々を紡ぎ、本州と四国を架する「瀬戸内しまなみ海道」。
愛媛県今治市と広島県尾道市を起終点に瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋で結んでおり、全長約60kmの道では瀬戸内海に浮かぶ島々の風景を存分に楽しむことができます。温暖な気候、多島美の風景や架橋による魅力的な景観とともに、各橋に自転車歩行者道が併設されており、近年はサイクリング愛好者が認める世界屈指の「サイクリストの聖地」として注目されています。
しまなみ海道のサイクリングってどんな感じ?
「しまなみ海道」を特別たらしめるのは、何といっても、海の上を自転車で走るという爽快感!海面から最大で78mの高さの道を疾走できるため、360℃パノラマで海と島々が目の前に広がっており、多くの方が空を飛んでいるような感じと表現しています。
2019年に国が国内で3カ所だけ指定したナショナルサイクルルートに選ばれ、さらに、アメリカのCNNでも「世界7大サイクリングロード」に選ばれるなど、国内外から注目を集めています。
さて、今治から尾道までのしまなみ海道のサイクリングロードは、どんなコースなのでしょうか?多くの方が誤解しているところなのですが、車と自転車が全て同じ道を走行しているわけではありません。
自動車が走るしまなみ海道こと「西瀬戸自動車道」は、今治ICから尾道ICまでの距離が約60 kmとなります。一方、サイクリングロードは、橋を渡ったら沿道から瀬戸内の島に下りて、島内を走り、また橋に登る行程を繰り返すため、自動車道よりは10km程長い、70kmになります。
この70 kmコースは、ベテランライダーなら2~3時間で、初めての方は5~6時間程度で走破できますが、途中で訪れる各島の様々な魅力も感じていただきたいので、お時間に余裕がある方は、ぜひ1泊又は2泊して、のんびりと瀬戸内海の島巡りも楽しんでいただければと思います。様々な種類の自転車も現地でレンタルできるので、ご安心ください!
これだけは絶対体験してほしい7つのポイント!
瀬戸内の穏やかな海や島々がいざなうサイクルツーリズムで、ぜひ体験していただきたい7つのポイントを挙げてみたいと思います。
①今治焼き鳥・焼豚玉子飯
しまなみ海道の起終点となる今治市の代表的なグルメと言えば、焼き鳥と焼豚玉子飯です。一般的に焼き鳥と言えば串に刺したものをイメージすると思いますが、今治では鉄板で焼くスタイルになります。中でもカリッカリに焼かれた鳥の皮焼きは、トロリとした甘辛醤油タレと相まって、ビールとの相性も抜群!
そして焼豚玉子飯は、熱々の白ご飯の上にジューシーな焼豚と目玉焼きが乗った丼料理ですが、シンプルだからこそ飽きのこないおいしさで、今治市民からソウルフードとして親しまれています。どちらもぜひ、サイクリング後に味わっていただきたい絶品グルメです。
②村上海賊ミュージアム
瀬戸内の島々を支配した戦国最強の海賊「村上海賊」。史実に基づいた数々の戦国ロマンを体感でき、鎧や小袖の着付け体験など子どもも楽しめる日本唯一の水軍ミュージアムです。歴史好きな方はきっと興奮が抑えられないでしょう。
③ブルーライン
しまなみ海道サイクリングコースなどのサイクリング推奨道には、道しるべとなる通称「ブルーライン」が整備されています。この水色の誘導線に沿って走れば、迷うことなく目的にたどり着けるようになっています。また、目的地までの距離も記載されているので、あとどのくらいの距離が残っているか確認しながら、走ることができます。
④塩アイスクリーム
今治市から出発した場合、2つ目の島となる伯方島で販売されています。絶妙な塩加減でとっても美味しく、サイクリング中の塩分補給としても最適です!
⑤マーレ・グラッシア大三島
今治市から出発した場合、3つ目の島となる大三島にある複合型リラクゼーション施設です。新陳代謝を促進するミネラル豊富な海水温浴は美容効果も!サイクリングで疲れた体を癒すのにぴったりの施設です。
http://jf-omishima.or.jp/publics/index/19/
⑥伊東豊雄建築ミュージアム
先ほどご紹介した大三島の西部に位置する日本初の建築ミュージアムです。
伊藤氏が手がけた実際の図面や模型を見ることができ、幾何学的な外観の「スティールハット」と旧自邸を再生した「シルバーハット」の2棟から構成されています。建築ファンにはたまらないミュージアムです。
http://www.tima-imabari.jp/
⑦大切な人との絆
最近は、自由気ままに一人で楽しむソロキャンプやソロツーリングなどが流行っています。もちろん、しまなみ海道サイクリングを1人で満喫することも魅力的なのですが、個人的にお薦めしたいのは友人や家族、同僚と和気あいあいとしながら走る楽しみ方です。
しまなみ海道サイクリングコースは高低差もそれなりにあるので、坂道など走るのが大変な箇所もありますが、そのしんどさや時間を仲間や夫婦、お子様と共有することで、さらなる友情や信頼関係を築くことができると思います。そして、一生の思い出になること間違いなしです。
日本への旅行又は帰国時には、ぜひ一度しまなみエリアをご訪問ください!
非日常の景色と素敵な体験が、あなたをお待ちしています。
https://cycling-ehime.com/routes/the-shimanami-kaido/
最後に、シンガポール愛媛県人会をご紹介します
愛媛県人会は、愛媛にゆかりのある方であれば、どなたでも加入できる会で、不定期に懇親会を開催しています。故郷から遠く離れた南国で交流を深めませんか? 伊予弁、ちゃんと覚えとる?
入会資格や入会金はありません。「愛媛県出身」はもちろん、「親戚がいる」「愛媛に住んでいたことがある」方も大歓迎です。
この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!