シンガポールでコロナ追跡データを犯罪捜査に利用へ。重大犯罪に限定

シンガポール国会は2日、新型コロナの感染者や接触者の行動を追跡するアプリ「トレース・トゥギャザー(TT)」や端末などから収集した個人データを、シンガポール警察など治安当局が犯罪捜査に利用できる法案を通過させました。。

個人データはすべての犯罪捜査で収集できるわけではなく、7種類の重大犯罪が対象。
7種類は

  1. 爆発物の所持
  2. テロに関わる行為
  3. 殺人や傷害
  4. 麻薬の密売
  5. 保護観察中の逃亡
  6. 誘拐
  7. レイプなどの性的暴行

となっています。

これまで収集したデータは新型コロナウイルスの感染者が出た場合に、濃厚接触者を特定・隔離するために使われていました。

私たちがショッピングモールなどに入る際にQRコードをスキャンする「セーフ・エントリー」で集めたデータも、今後は犯罪捜査のために警察が利用できるようになります。

一方で、データを不正利用するなどした場合には、罰金や禁固刑が科せられる可能性があります。

シンガポール政府は「この措置は、コロナウイルスが流行している現在の特例であり、これが前例となるわけではない」と強調。「データの利用は重大犯罪の捜査だけを対象としていて、公共の安全が脅かされる可能性がある場合に、警察が操作にデータを利用できないのは公益に反する」と国会で述べています。


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この記事を書いた人

SingaLife編集部

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