キャッシュカード不要で取引可能。OCBC銀行、顔認証で操作可能なATMを導入
OCBC銀行は3月18日、顔認証技術を導入した現金自動預払機(ATM)を設置すると発表しました。この顔認証でのATMサービスは、19日より下記8つのATMで口座残高の照会から始まり、今後対応できる機能を拡張するということです。
ータンピネス地区
OCBCタンピネスセンター1&2
ーレイクサイド地区
タマンジュロンショッピングセンター
ークラークキー地区
グレートイースタン
ートアパヨ地区
HDBハブ 1F
ーイーシュン地区
103イーシュンリングロード
ータンジョン・パガー地区
OCBCキャンパス
ーゲイラン地区
ゲイランロードのセブンイレブン
さらに6月からはシンガポール国内に550台ある全てのATMで、段階的に現金引き出しを可能にし、2022年からは、現金預金、他銀行への送金、キャッシュカードへのチャージ、クレジットカード決済など、他の取引についても顔認証で行えるようにするとのことです。OCBC銀行は顔認証の導入により、最終的には顧客はATMカードを持ち歩く必要がなくなるだろう、と述べています。
今回の顔認証には、シンガポール政府が導入している電子行政サービスの共通IDナンバーシステム「シングパス」の顔認証技術システムを利用。
利用者は希望のサービスを選択した後、身分証明書番号(NRIC番号)を画面で入力し、ATM付属のカメラに顔を向けます。スキャンされた顔は国家デジタル認証と呼ばれる政府保有のデータベースとリアルタイムに照合され、認証されれば取引を開始できるようになっていると言います。
OCBC銀行によると、認証に際して写真、ビデオのスキャンやマスク使用者を検出してブロックする検出技術など、不正を防止するためのセキュリティ機能も搭載されているとのことです。
顔の確認のためにマスクを外すことが現在の新型コロナ対策のガイドラインに沿っているかどうかという記者の質問に対し、OCBC銀行の消費者金融サービス責任者であるサニークエック氏は「銀行取引を安全に実行するために個人の身元確認は必要不可欠です。マスク着用に関するシンガポールのガイドラインに沿って、利用者はマスクを一時的に取り外すことができます。」と述べています。
デジタル化の著しいシンガポール。キャッシュカードを手放す日もそう遠くはないかもしれませんね。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!