シンガポールの地下鉄内でマスク着用を拒否した39歳の男を逮捕

5月9日、シンガポールのMRT(地下鉄)内でマスクの着用を拒否した39歳の白人の男性が、政府が定める新型コロナ感染拡大防止措置に違反し、公共の場で迷惑行為を行ったとして逮捕されました。

公共の場でマスクを着用しなかったことで有罪となった場合、6ヶ月以下の懲役もしくは1万Sドル以下の罰金、またはその両方が科せられます。

本事件に関する動画を投稿したFacebookユーザーによると、本件は5月7日の夕方、シンガポール東部と西部を結ぶEast West LineのRedhill方面に向かう電車の中で発生しました。

男性は終始落ち着いた様子でしたが、マスクをせずに空いている座席に座ったところ、まず隣に座っていた女性が立ち上がって座席から離れました。その後男性は2つ隣に座る乗客に話しかけ続け、別の乗客が男性にマスクを手渡したものの、男性は納得していない様子でマスクを身につけることはありませんでした

MRTを運営する鉄道会社SMRTは、本件を受け5月9日、同社公式Facebookで事件発生時の様子を撮影した動画とともに、注意喚起のコメントを投稿しています。

「このような事件が発生した場合、私たちはまず乗客にマスクの着用を求めますが、従わない場合、公共交通安全司令部(TransCom)が出動することになります。私たちは、他人の安全に影響を与えるような無責任な行動を決して容認しておらず、乗客には常にマスクを着用し、電車内での会話を避けるよう強く奨励しています

また5月7日には、シンガポール中部・Bishanのフードセンター「Shunfu Mart」にて「自分は主権者だ」と主張しマスクの着用を拒否した41歳の女性に、2週間の懲役と2,000Sドルの罰金が言い渡されました。

シンガポールでは5月8日からさらなる行動規制の強化が開始されましたが、新型コロナ感染の拡大防止のため改めて気を引き締めたいものです。

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SingaLife編集部

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