シンガポールのチャンギ空港、感染リスクの高い「ゾーン1」で働く従業員に対しコロナ感染症対策を徹底

チャンギエアポートグループ(CAG)は5月24日、シンガポールのチャンギ国際空港における、安全のための行動指針を従来よりさらに強化することを発表しました。到着ゲート、出入国審査、手荷物受取所などを最もリスクの高いエリアの「ゾーン1」とし、このエリアで働く空港職員に対し新型コロナウイルスの感染症対策を徹底しています。

ゾーン1で働く職員は、ワクチン接種完了済みの者に限定しています。PCR検査と抗原検査を定期的に行うのに加え、シフト後には毎日簡易的な検査を行うことを計画しており、職員が安心して働ける環境づくりに取り組んでいます。

他のエリアで働く職員と接触をしないよう、勤務中はゾーン1内に留まることになります。ゾーン1で働く職員専用の食事・休憩エリアや個人用防護具(PPE)の脱衣場が用意されているほか、サージカルマスクやフェイスシールド、PPEなども提供されます。

シンガポールは感染の早期抑え込みに成功していましたが、5月半ばからチャンギ空港内でクラスターが発生し、5月22日現在までに空港の従業員を含む感染者が100人以上に達したことが確認されています。5月24日には、第3ターミナルで発生した空港内のクラスターは到着ゲートと手荷物受取所から始まったと示唆されています。

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感染症が広がりやすい環境だからこそ、職員が安心して働ける環境の整備が求められます。

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SingaLife編集部

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