シンガポールでメイド/ヘルパーを雇うときに気をつけたいポイントとは?費用や保険など、体験談をご紹介します!【2021年・保存版】

シンガポールでメイド/ヘルパーを雇いたい場合、まず最初にどこに問い合わせれば良いのでしょうか?また、費用や保険など、気になることも沢山。今回は、フィリピン人の女性ヘルパーと良い出会いを得て、快適な生活を送ることができているシンガポールに暮らす日本人女性に話を聞きました。

【日本人女性のプロフィール】
年代:30代後半
家族構成:妻(雇用主)、夫、子ども二人(5歳、2歳)
シンガポール在住歴:3年
ヘルパーを雇用している期間:2019年6月から現在も雇用中(2021年12月)





なぜヘルパーを雇おうと思ったのでしょうか?

第二子の出産に際して雇うことに決めました。出産は計画分娩を選択しなかったため、いつ分娩が始まるか分からず、その間3歳になる上の子を見ていてもらう必要がありました。

コロナ禍の前で夫はほぼ毎週、周辺アジア諸国に出張へ出かける毎日であったため、夫への依頼は難しかったのです。また産後も、日本にいる母は高齢で手伝いにきてもらうことを期待できず、住み込みのヘルパーであれば上の子の幼稚園の送り迎えなども頼めると思いました。

産後ケアだけであれば、産褥ナニーをお願いするという選択肢もあったのですが、上の子のお世話を考えたときに住み込みヘルパーが良いのではという選択になりました。

またヘルパーを雇用し始めたときは、仕事をしていませんでしたが、将来的に仕事を始めたいと思っており、日本でのワンオペフルタイム勤務が大変だった経験から、頼りにできる方が近くにいてほしいと思ったことも理由のひとつです。


まず、最初にどのように探されましたか?

既にヘルパーを雇っている友人に、メリット・デメリットや、評判のよいエージェントなど色々な情報を聞くことから準備を進めました。

夫は家族以外の人と暮らすことに抵抗があったので、雇っている友人の話や、子どもたちへの好影響(自然に日常生活で英語を使うようになる、世界には異なる文化を持つ人がいるという理解など)などを段階的に話して納得してもらうよう働きかけました。

FDW(Foreign Domestic Workers)の雇用主になるためには、MOMが実施している雇用主向けの講義を受ける必要があるので、雇用前にオンラインで受講しました。2つのエージェントを通して2名の面接を行い、そのうちの1人に決めました。住み込みヘルパーを雇う場合、以下の2通りがあります。


住み込みヘルパーは「New」「Transfer」の2種類に分かれます。経験があってもなくても、現在シンガポールにいない(自国にいる)人を「New」と呼び、今シンガポールで別の雇用主の元で働いている人を「Transfer」と呼びます。

①New
フィリピン・インドネシア・ミャンマー等の外国からシンガポールでヘルパーとして働きたい人を呼び寄せる。ヘルパー未経験の人もいれば、シンガポールや他の国でヘルパー経験があるが、何らかの理由で今は自国に住んでいる人が該当する。
メリット:
・給与の相場が安い。経験のない人は過去の雇用主と比較対象がないので、仕事を教えやすいという利点がある場合も。
デメリット:
・シンガポールの生活環境に慣れていないので、慣れるまでの時間が必要。ヘルパー経験のない人だと、一から色々教える必要がある。
・呼び寄せるのに2週間~1ヶ月程度の時間を要する(←コロナ禍前。現在は数か月待ちなど国内の感染状況による。隔離期間の費用負担等もあり以前より気軽には呼び寄せられないとのこと)Transferにはかからない呼び寄せのための経費がかかる。

②Transfer
すでにシンガポールでヘルパーとして働いている人で、前雇用主との契約満了もしくは何らかの理由で解雇され、次の雇用主を探している人。
メリット:
・シンガポールの生活環境に慣れている。ヘルパー経験があるので一から色々教える必要がない。
デメリット:
・経験があるので給与の相場が高い。(コロナ禍の現在は高騰中。求人側が圧倒的に多い)
・いい意味でも悪い意味でもシンガポールの環境や前雇用主との経験から、要求が多くなる可能性がある。

私の場合、出産1カ月前でNewは呼び寄せに時間もかかることもあり、Transfarに絞って探しました。

最初にエージェントを訪問してから3週間で雇用開始となりました。エージェントを通す場合、MOMへの申請などはエージェントが実施してくれます。2年間の契約満了後、私のところではさらに2年間の契約更新をすることにしましたが、その際はエージェントを通さず、オンラインでMOMへの申請を行いWork permitを更新することができました。


エージェントは使いましたか?使われた場合、交わした内容などを教えてください。

最初の雇用時は、候補者を探したり、MOMへの申請など初心者には難しいことが多々あったので、エージェントにお願いしました。

契約にかかる費用は、おもにヘルパーを紹介するためにかかる仲介費用、MOMへの申請費用、ヘルパーの保険などです。雇用契約は雇用主とヘルパーが2者行いますが、私がお願いしたエージェントは私がヘルパーの雇用が初めてのこともあり、タイムスケジュールやハウスルールの確認・修正なども実施してくれました


ヘルパーへの年齢・国籍や習慣、宗教などは?

40代前半。フィリピン。キリスト教。


通いでしょうか、住み込みでしょうか

住み込みです。シンガポールでは主にFDW(Foreign Domestic Workers)と言われるおもにインドネシア、フィリピン、ミャンマーなど海外からヘルパーとして働きにきている(働きたい)外国人を住み込みで雇う選択肢と、おもにシンガポール人の通いでお願いする2パターンがあるようです。


住み込みの場合、ヘルパーの部屋はどうされていますか?

玄関を入ってすぐのところにボムシェルターがあり、そこをプライベートの部屋として使ってもらっています。バス・トイレはついていないのでサブルームのバスルームを彼女専用として使ってもらっています。


雇うにあたって心配だったことはありますか?

ネットや友人たちの話からヘルパーと雇用主の間で色々とトラブルがあるという話を耳に挟んでいたので心配でした。

人によっては門限を守らず夜遊びをしたり、家のものを盗んだりというトラブルもあると聞いていたので、そのような人に当たってしまったらどうしよう、とかなり気になっていました。

また、街や公園でヘルパーが子守をしている際に、スマホに夢中であまり子どもをしっかり見ていない人を見かけたりも。万が一そういう人だった場合、最悪、産前産後を乗り切って解雇という選択もあると考えていました。


保険はどうされましたか?

雇用時にヘルパーに対して以下の保険に加入します。雇用主負担です。

・Medical insurance(医療保険)
・Personal accident insurance(個人事故保険)

また、雇用主が法律やFDW雇用に関する規定を破った際に、シンガポール政府へ最高$5,000を支払うという保証であるセキュリティボンドを、保険という形で購入します。

こちらも当然雇用主負担です。


行事・里帰りなどのお休みについてはいかがでしょうか?

毎週日曜日とシンガポールの祝日に休みを取ってもらっています。クリスチャンなので、クリスマスイブには一緒に、料理やケーキを囲んでお祝いをしています。

2年の契約終了後に、2週間の有給かつ雇用主が往復の航空チケットを準備して母国へ帰ることのできるホームリーブがありますが、コロナ禍で帰国が容易ではなかったため、チケット代と有給分の給料を払いました。

雇用開始からずっとフィリピンにいる家族に会えていないので、辛いだろうと思いますが、ヘルパーは家族とオンライン通話で毎日話をしつつ、前向きに業務をこなしてくれています。


自分たちは一時帰国したり、旅行などで家を空けるときはヘルパーさんはどうするのでしょうか。

雇用して半年でコロナ禍に入ってしまったので、まだ経験がないのですが、ヘルパーさんにも母国に帰国してもらうように計画していました。ヘルパーさんの帰国チケット代はこちらが負担でその間の給料は支給なしで考えていました。


具体的な仕事内容は何を依頼していますか?

基本的に食事の準備、片付け・掃除・洗濯は全てお願いしています。

家事全般をお任せして、雇用主である私達夫婦は子育てに比重を置くようにしていますが、下の子がまだ幼稚園に行っていないときに私が仕事を始めたときは、その間子どもを見ていてもらっていました。二人とも学校に行っている今も、用事で家を空けるときなどには見てもらっています。


メリット、デメリットについてはいかがでしょうか

★メリット
産後や子どもが小さいうちは本当に助かりました。産後は新生児のお世話をしつつ体の回復を優先させたいので、家事全般や上の子の送り迎えをお願いすることができてすごく良かったです。乳幼児がいると、ちょっとそこまで…というのがなかなかできないと思うのですが、生まれたときからずっと一緒に暮らしているアンティ(我が家では子どもたちはヘルパーをこう呼んでいます)が見てくれていると、そこまで泣いたりせず安心して出かけることが出来ました。第一子の産後は、母親の私が体調を崩してしまうことも多かったのですが、二人目はヘルパーさんに頼れるせいか、大きく体調を崩すことなく元気に過ごせているのも良かった点のひとつです。

★デメリット
ラッキーなことに、とても真面目で良い方と契約できたので特にデメリットは感じていないのですが、強いて言うなら自分と夫の家事スキルが上がらないことでしょうか…。ヘルパーがいてくれる分、日本では挑戦しなかった料理などにチャレンジできることは良いことなのですが、時短や効率的な家事さばきをするために、将来本帰国した際にその時点からスキルアップする必要があることです。


雇う際に気をつけたことはありますか?

自分自身が「人を雇うのだ」という自覚を持つことです。快適な職場環境の提供、困ったことがあればすぐに相談してもらえるような関係づくりなどを心がけ、雇用始めの半年は1~2週間に一度ミーティングの場を設け相互理解に努めました。

国籍や育ってきた環境、習慣の違う方なので、ちょっとした違和感などをうやむやにせず、話すことや書くことでコミュニケーションを取り、認識の違いが起こらないよう気を付けました。


全体的な費用はおいくらぐらいでしたか?

●初期費用
エージェントへ支払った費用 1700$程度(保険含む)
※セキュリティボンド+医療保険で270$程度。エージェントへ支払った費用に含みます。
ヘルパーさんの部屋のベッド、リネン類、食器類などの購入費

●MOMの雇用主になりたい人へのオンライン講座費用
Employers’ Orientation Programme (EOP) 35$

●毎月の費用
月額給与750$、フードアローアンス200$、シンガポール政府に支払う雇用税(levy)300$ 計1250$
※最初の2年の契約時は、600$/月のフードアローアンス150$でしたが、昨今のヘルパー市場の給与高騰や物価上昇を考慮に入れ、契約更新時に給与とフードアローアンスの引き上げを提案しました。

2年間の契約終了時には、母国への有給休暇2週間、航空チケット代を渡す予定です。(契約に含まれます)


ボーナスは渡していますか?

クリスマスや、ご家族でおめでたいことがあったとき(お子さんの大学入学など)に心付けを渡しています。


食事情についてはいかがでしょうか

食事は雇用主一家のものと、ヘルパーのものと分けていて、お給料とは別にフードアローアンス(食材や日用品を購入するための費用)を200$お支払いしています。

雇用主によっては同じ食事をする家もあるそうですが、雇用時にどちらが良いか聞いて決めました。もともと料理も好きな人でフィリピンの料理をいつも食べたいそうなので、このスタイルが合っているようです。たまにフィリピンの郷土料理やお菓子をつくってシェアしてくれます。


これからヘルパーを雇いたい方へのアドバイスをお願いします

私達は外国人でありながらシンガポールという国の制度を利用させてもらい、日本では考えられないような価格で住み込みのヘルパーさんを雇うことができました。そして、幸運なことに良い方に出会うことができ、子ども達も懐いており、自分の子どもにするように愛情深く接してくれています。コロナ禍で多くの方に接することが出来ない今、大変ありがたいことだと思います。

もしヘルパーの雇用を考えていらっしゃる方がいれば、ぜひおすすめをしたいと思いますが、私が初めて雇用した2年前と違い、現在はコロナ禍で新しく入ってこられる方も少なく、トランスファーの方も少ないため、雇用するのが大変な状況と聞きます。

また、ヘルパーの給与相場も高騰しており、今やヘルパーを選ぶ時代から、ヘルパーに選ばれる時代になっているようです。

また、いい方に出会うことが出来ても、雇用主として様々なマネジメントをしていく必要はあるので、メリット・デメリットを考慮の上、家族でよく話し合いをして決定されると良いと思います。良い出会いがあることをお祈りしています。


大変参考になるお話をどうも有難うございました!

いかがでしたでしょうか?ヘルパーを雇うにあたり、中には初めて知る内容もあったのではないでしょうか?是非、みなさんも参考にしてみてくださいね。


この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!