シンガポールの小売り大手BHG プラスチック製買い物袋を有料化

シンガポールの小売り大手BHGシンガポールは1月7日、国内の百貨店5店でプラスチック製買い物袋を有料化しました。代金は買い物1回あたり20Sセントとなります。

BHGシンガポールが同月5日、明らかにしたところによりますと、プラスチック製買い物袋のニーズを減らし、2023年までに使用を全廃するのが狙いです。

有料化による同社の使い捨てプラスチック袋削減量は、年間100万袋に上るとみられています。

買い物客は、マイバッグを持参するか、再利用可能バッグ(中1Sドル、大1.20Sドル)を購入するよう推奨され、バッグの売上金はすべて、慢性疾患を有する子どもとその家族を支援する非営利慈善団体クラブ・レインボー(シンガポール)に寄付されます。

2021年は、8万6,000個の再利用可能バッグが販売され、3万3,505Sドルが2022年に、クラブ・レインボーに寄付される予定です。

BHGシンガポール関係者は、「再利用可能バッグが近い将来にどこででも見かけられるようにしたい」として、買い物袋有料化がグリーンな消費習慣につながるよう期待を示しました。

BHGは今後、自社のグリーン化の取り組みを電子商取引プラットフォームにも拡大し、炭素排出およびプラスチックごみの発生に歯止めをかけたいとのことです。

また、クラブ・レインボー幹部は、BHGの協力に謝意を示すとともに、新型コロナウイルスの感染拡大期間中に児童およびその家族の新たな支援策を導入するうえで、BHGから多額の寄付を受けたことを明らかにしています。

シンガポールでは、他の企業の間ででも、プラスチック袋の使用抑制に努める動きが広がっており、たとえば、スーパーマーケットチェーン、フェアプライスは一部の店舗においてプラスチック袋を買い物1回あたり20Sセントに有料化しています。

世界的に一般的となったプラスチック製買い物袋の有料化。シンガポールにおいても、有料化に向けた傾向がさらに加速しそうです。



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SingaLife編集部

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