【大人の社会科見学169号】フォートカニングパーク①〜かつて王族が住んでいた 熱帯雨林公園フォートカニングパーク〜


シンガポールで楽しむイベント その111

フォートカニングパーク①


かつて王族が住んでいた
熱帯雨林公園フォートカニングパーク

365日強い日差しが照りつけるシンガポール。
常夏の島でありながら、生活しやすい環境であるのは、
やはり緑が生い茂っているからではないでしょうか。
建国当初から「グリーンシティ―」を標榜し、
ここまで都市と自然が調和しているのは、
世界でも有数な国家だと思います。いたるところに公園があり、
ビルの外壁にも緑が配されるほど、緑化に力を入れています。
ボタニックガーデンは世界自然遺産に登録され、
チャンギ空港内にあるガーデンは、世界の空港の中で最も自然を意識した造りとなっています。

このようなグリーンシティの中にあって、私の一番のお気に入りの公園は、
「フォートカニングパーク」です。自然の豊かさはもちろんのこと、歴史があり、
アートに触れることができ、そしてコンサートも行われるこの公園は、
喧噪のシティエリアの中にあって、日常のわずらわしさから離れることができる貴重な場所です。

フォートカニングパークはもともとマレー語の「禁断の丘(Forbidden Hill)」を意味する
「ブギ・ラランガン」の名が使われていました。

王族がこの地に住み、一般の人々の立ち入るのを制限されていたことから
この名が付けられたとのことです。
その痕跡として後にマラッカ王国を築いて亡くなったラジャ・イスカンダル・シャーの墓が
ここにあり、今も参拝者が訪れています。
発掘作業も行われていて、当時の王族の装飾品だと考えられるものが多数見つかっており、
王族が住んでいたことが裏付けられています。


筆者 森山 正明

大人の社会科見学シンガポール版は、シンガポールで生活している方々へ、シンガポールの奥深さを知ってもらいたい思いで活動を始めました。「3ヶ月も住んでいればシンガポールは飽きてしまう」と巷では言われますが、なかなかどうして、この地ならではの楽しみは、尽きることはありません。2013年11月からこのサークル活動を始めて約5年。行ったイベントは、200回を超え、その中から読者の方にもシンガポールの文化や習俗について年中行事を軸に紹介をして参ります。


この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

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