【大人の社会科見学171号】 54回目のシンガポール・ナショナルデー 毎年8月9日に祝う独立記念日


シンガポールで楽しむイベント その113

ナショナルデー 2019


54回目のシンガポール・ナショナルデー
毎年8月9日に祝う独立記念日

「ナショナル・デー」シンガポールでは、建国記念日のことを指すことになるのは、
皆さんご存知のことだと思います。毎年8月9日がその日。
1965年に独立してから今年で54年目。半世紀を超え、次の100年目を目指しています。
現在、一人あたりのGDPはアジアナンバー1。
近隣諸国の中では、ダントツに豊かな国となっています。

しかし、建国してから現在に至るまでは、苦難の連続であったことはあまり知られて
いない事実です。一度は夢見て実現したマレーシアとの統合。
その一部となったシンガポール。しかし、マレー人優遇政策を採ろうとする
マレーシア中央政府との軋轢が激しくなり、結果マレーシアから追い出されるような
形で独立をせざるを得なかったシンガポール。ナショナル・ミュージアムを訪れると、
亡きリー・クワンユー首相が、悔しさのあまりテレビ放送の前で涙を流すシーンが
繰り返し放映され、当時の苦渋な思いを知ることができます。

しかし、リー・クワンユーは、全身全霊を持って建国後、国づくりに邁進しました。
天然資源がなく、あるものは人的資源のみ。東南アジアでは、ベトナム戦争も激化し、
国際政治の混乱もまだまだ予断を許さない時期の舵取りは非常に困難を極めました。
それでも強いリーダーシップを発揮し、工業、商業、そして金融など、
その時々のトレンドにいち早く乗り、国を豊かに発展させてきました。
気づいたらアジアナンバー1、そして世界でも有数な富裕国家となりました。

次回に続く


筆者 森山 正明

大人の社会科見学シンガポール版は、シンガポールで生活している方々へ、シンガポールの奥深さを知ってもらいたい思いで活動を始めました。「3ヶ月も住んでいればシンガポールは飽きてしまう」と巷では言われますが、なかなかどうして、この地ならではの楽しみは、尽きることはありません。2013年11月からこのサークル活動を始めて約5年。行ったイベントは、200回を超え、その中から読者の方にもシンガポールの文化や習俗について年中行事を軸に紹介をして参ります。


この記事を書いた人

SingaLife編集部

シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!

  • 帰国生のミカタ
  • SingalifeBiz