【2024年10月31日】シンガポールの祝日ディパバリ!ヒンドゥー教徒の光の祭典を詳しく紹介します!
ディパバリは、善が悪に打ち勝つことを祝うヒンドゥー教徒の重要な祭典です。日本ではあまり馴染みが薄いものの、シンガポールでは祝日としても認識され、特にリトルインディアではお祭りムードが1か月ほど続き、街が華やかに彩られます。
2024年のディパバリは10月31日ですが、観光客も一緒に楽しめる行事です。この記事では、ディパバリの起源や祝い方について詳しく紹介し、知らない方にもわかりやすく解説しています。
ディパバリの基本情報
シンガポールでは「Deepavali(ディパバリまたはディーパバリ)」と表記されていますが、「Diwali(ディワリ)」と呼ぶ場合もあります。これはヒンドゥー語では「Diwali(ディワリ)」、サンスクリット語では「Deepavali(ディパバリ)」と呼ばれることに由来しているからです。
ディパバリとは、善が悪に打ち勝つことを祝う祭典とお伝えしましたが、祝日となった起源は諸説あり、北インドと南インドで異なります。
―北インド インドの叙事詩「ラーマーヤナ」が起源となっています。 追放されてしまったラーマ卿が悪魔ラーヴァナを倒したことで王座を取り戻し、花火を打ち上げて勝利をお祝いしたり、家を粘土製のランプで飾り付けたりしました。 ―南インド クリシュナ卿が起源となっています。 魔王ナラカに怯えた生活を強いられていた人々。 悲痛の叫びが通じ、クリシュナ卿がナラカを倒します。 人々は悪魔から解放されたことをディパバリの日にお祝いするようになりました。 |
それぞれの地域で起源は異なっていても、「善が悪に打ち勝つことを祝う」といった点で、通ずるものがありますね!
ディパバリはいつ?
ディパバリは、ヒンドゥー教徒にとって新年をお祝いする祭典でもあります。ヒンドゥー教は太陰暦を使っているため、毎年ディパバリが行われる日は変動します。
2023年のディパバリは11月12日でしたが、2024年は10月31日がディパバリの祝日と定められています。毎年、10月・11月にお祝いすることがほとんどです。
どうやってお祝いするの?
ディパバリのお祝いの方法は主に以下の5つがあげられます。
―寺院にお参りに行く ―新しい服を着てお祝いする ―夜は花火などを使って華やかに盛り上がる ―それぞれの家などにイルミネーションを飾る ―家族や親戚で集まって食事をする |
その他にも、コーラムアートといってお米や砂・花などを色付けし砂絵のような絵を書いたりしてお祝いします。
このコーラムを描くのには、
①家内安全を祈る ②神を家に招き入れる |
の2つの意味が込められています。風や雨などによってコーラムが消えると、神が訪れたとみなされ、縁起がいいとされています。
リトルインディアの様子
シンガポールでも数少ない祝日の一つであるディパバリ。インドの方が多く住むリトルインディアでは、家はもちろんのことお店や寺院全てに光の飾りがほどこされ、一面イルミネーションを楽しむことができます。2024年のライトアップは、9月14日にセレモニーが行われ、すでにスタートしています。
イルミネーション
「光の祭典」と呼ぶくらい、リトルインディアがまぶしくなるのがこのディパバリ。イルミネーションが見れる範囲として、リトルインディア駅付近からファラーパーク駅の周辺へと繋がり、ラベンダーストリート(Lavender St.)とセラングーンロード(Serangoon Rd.)の交差点のあたりまでライトアップされます。
このライトアップですが、毎年デザインが変わるのも魅力的です!かなり長い距離のイルミネーションが施されていますが、その中でもフォトスポットとしておすすめな場所が2か所あります。
―リトルインディア駅付近 テッカセンター周辺 ―ファーラーパーク駅付近 スリ スリニヴァサ ペルマル寺院(Sri Srinivasa Perumal Temple)の周辺 |
にそれぞれ巨大なイルミネーションがあります。SNS映えを狙うにはもってこいのスポットです。
その他にもリトルインディアのメインストリート、セラングーンロードでは、毎年豪華な光のアーチがライトアップされます。
屋台
ディパバリ中、いたるところに屋台が設置され、お祭りムード一色になるのも、ディパバリの見どころの一つです。
リトルインディアの北側にある屋台は、普段お土産屋や住民の生活路として使われているキャンベル レーンを封鎖し、ディパバリのために設置されます。きらびやかな雑貨や、ヒンドゥー教の神々の置物だったり、売っている商品はさまざまで、おなじみのカラフルなバングル(チューリー)もたくさん見かけます。
また、家族みんなでディパバリのお祝いをするために、インドの伝統菓子を買う方もとても多いです!写真にあるのがラッドゥー(Laddu)という甘いインドのお団子でとても人気があり、ディバパリ期間に限らずよく食べられているインドの伝統菓子です。
ディパバリ中に買い物をすることは縁起がいいとされています。ヒンドゥー教徒は、ディパバリの日に新しい民族衣装を着てお祝いするため、当日に備えて購入する人も多く、屋台にはカラフルなパンジャビ ドレスがずらり。観光客でも、簡単にパンジャビ ドレスが手に入るため、ディパバリ当日に着てお祝いするのもすてきですね!
ディパバリ中の屋台での買い物をもっと楽しむために、いくつか注意事項をお伝えします。
―混雑が苦手な方は、屋台での買い物は平日に! ―財布や貴重品をしっかり守る! ―少額にくずした現金を持っていく! ―かなり押しの強い勧誘に負けない! ―商品を撮影するときは店員さんに一声かける! |
普段から活気づいているリトルインディア周辺は、ディパバリ中はさらに混雑します。しっかり貴重品の管理をし、スリに注意して、楽しく買い物をしましょう!屋台なので、単価もさまざまです。S$5・S$10など細かい現金を持っていくことをおすすめします。
イベント
ディパバリ中に開催しているイベントをご紹介します。
Indian Heritage Centre(IHC)
インドコミュニティの歴史を紹介する博物館「インディアンヘリテージセンター(IHC)」では、毎年ディパバリにちなんだ企画を開催しています。
DEEPAVALI OPEN HOUSE 開催期間:10月5日~10月27日 時間:10:00-17:00 ▶詳細はこちら |
Indian Heritage Centre Singapore(インディアンヘリテージセンター(IHC)) 住所: 5 Campbell Lane S209924 最寄り駅:Little India駅 開館時間:火〜日 10:00-18:00 休館日:月 電話番号:6291 1601 WEBサイト |
Deepavali Food Bazaar
ディパバリの最も楽しみなポイントの一つは、やっぱり食べ物!毎年恒例のディパバリ フードバザールでは、インド文化の豊かな味を堪能できるチャンスです。
ここでは、ムルックやリボン・パコダ、カラ・ブーンディといった伝統的なスナックから、ボリューム満点のブリヤニまで、さまざまな料理がずらりと並びます。文化的なお祝いに参加しながら、食欲も存分に満たしましょう。
Deepavali Food Bazaar 開催期間:9月14日~10月30日 時間:10:00-22:00 場所:キャンベル レーン(Campbell Lane) |
LiSHA(Little India Shopkeepers & Heritage Association)
2024年も多くのイベントが予定されています!万華鏡のようなランゴリアート( rangoli art)から魂を揺さぶる音楽やダンス・パフォーマンス、家族みんなで参加できるイベント企画など、さまざまな楽しみがあなたを待っています。
LiSHAでは、イベントの他にもディパバリについての情報を配信しています。
▶詳しくはこちら
LiSHA(Little India Shopkeepers & Heritage Association) 住所:48 Serangoon Rd, Little India Arcade #02-16, S217959 開催日:ディパバリ期間中 開館時間:月~金 9:00-18:00 電話番号:6392 2246 WEBサイト |
シンガポールでディバパリを体験しよう!
シンガポールは、多文化社会ならではのさまざまな宗教の祝日を通じて一年中お祝いムードが楽しめますが、ディパバリはその中でも特に華やかな祭典の一つです。ヒンドゥー教の「善が悪に勝利する」ことを祝うこの光の祭典は、リトルインディアを中心に街全体をイルミネーションで彩り、お祭りムードを盛り上げます。コロナ禍の制限が緩和された今、かつてのような活気あふれるディパバリを再び体験する絶好の機会です。
特に、伝統的なインド料理やスナックを味わえるフードバザールや、家族で楽しめる多彩なイベントも見逃せません。観光客も一緒に楽しむことができるこの時期、ぜひシンガポールでディパバリの魅力を存分に体験してみてはいかがでしょうか。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
【迷子注意】リトルインディアのムスタファセンターでお土産を物色!?【シンガポール観光/街ブラ】
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この記事を書いた人
SingaLife知りつくし隊
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