シンガポールなどで海外駐在員になる方法!どんなスキルが必要?メリットは?
「海外駐在員」と耳にするだけで、日本での仕事とは違うワクワク感を覚えますよね?世界中の人たちとともに働く経験ができ、大きな成長ができることでしょう!今回は、より具体的に海外駐在員を目指したい方に向けて、コツやメリットをご紹介します!
海外駐在員になる方法
まず初めに、海外駐在員になりたいと思った時に、現在置かれている立場から考えてみましょう。あなたは、就活中でこれから社会人になろうとしている方でしょうか?あるいは、既に社会人として就職しているけれど、転職したいと思っている方でしょうか?
もし社会人として未経験の場合は、入社後の人事面接によって配属先が決まるため、海外に赴任する部署に行けるかどうかは分かりません。それでも、やはり海外駐在員を目指したい場合は、日系の大手グローバル企業に就職するのが有利と言われています。
仮に、最初に配属された部署が海外勤務に遠かったとしても、社内で実績を積んだり、語学力を磨いていくなどして、異動のチャンスを狙うことはできますよね。
一方で、既に社会人として仕事を始めている方で、海外駐在員を目指したいと思う方は、転職エージェントなどにキャリア登録をして、希望する企業や職種をピンポイントで探すことが可能になります。現在と同じ職種で転職先を探すこともできますし、これまでのキャリアを生かして、新しい職種で転職にトライすることもできますね。
一般的に海外駐在員が多く、海外勤務のチャンスがあると言われる日系企業の種類としては、下記のようなものが挙げられます。
・メーカー(自動車/自動車部品/電機/化学/食品など)
・物流会社
・海運会社
・航空会社
・保険会社(損保など)
・建設会社
・エネルギー系(石油など)
・金融系(銀行、証券会社など)
・IT系
このほかにも、海外事業を展開している日系ベンチャー企業やスタートアップ企業でも求人が出ていることがあり、海外勤務の可能性は高いと言われています。
また、職種では、営業職、管理職、技術職の方が、海外駐在員として赴任することが多いそうです。そのうち、管理職では、特に経理関係で駐在員になる方が多く、技術職では、メーカーの技術職や、工場勤務の経験がある方が駐在員になるケースが多いと言われています。
このように、海外駐在員を目指すにはいくつかコツがありますが、今日からでもできることとして、次の3つが挙げられます。
2)英語をしっかり勉強する
3)転職エージェントや転職サイトに登録し、情報収集を始める
思い立ったらアクションは素早く、準備は入念にしていきましょう!
海外駐在員に求められるスキルや素質
語学力
日系企業では、語学力、特に英語力を測るために、TOEICのスコアを指標にすることが多いと言われます。日本でTOEICテストを運営する、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の調査によれば、企業の約5-6割以上が、海外出張や赴任者を選抜する際に、TOEICスコアを参考にするそうです。
また同協会によれば、企業の海外部門に期待する、TOEICのListening & Reading Testのスコアは、570~810点で、Speaking と Writing Testはそれぞれ120~160点と高いレベルになっています。
詳細はこちらをご覧ください。
例えば、シンガポールや香港、インド、マレーシア、フィリピンなどのアジア圏で勤務する場合の英語力の基準はどのくらいでしょうか?一般的には、TOEIC730点以上と言われています。
アジア圏では、英語は第2言語として学ぶことが多く、欧米圏に比べてシンプルな表現が多いため、基本的なコミュニケーションができれば問題ないですが、日本人に比べれば英語力は非常に高いので、しっかり学んでおく必要があります。
異文化コミュニケーション力
海外駐在員として働くことは、単に働く場所が変わるだけでなく、赴任地においては、在籍する企業の代理として責任を負うことでもあり、多国籍の背景や文化を持つ人々と価値を共有しながら働くことでもあります。日本では通用したやり方が、赴任先ではまったく通用しなかったということもよく聞きます。
異文化コミュニケーションで大切なことは「相手と自分とは違う。」という認識に立って、まずは受け入れてみること。「どうしてやらないんだ?」ではなく、「今この人はどんな考え方をしているんだろう?」と相手の立場になって理解することが大切と言われます。
赴任先の文化や歴史を学び、現地スタッフの習慣などを積極的に真似てみたりしながら、自分から心を開いていくことは、相手からの信頼を得やすくなります。
また英語力が高いことはもちろん大切ですが、それよりもっと大事なのは、働く仲間と日本にいる時以上にコミュニケーションを取ること。あいさつやお礼をたくさんして、いつも笑顔で仲間に接していたら、それだけで話しかけてみよう!と思われますよね。
また、海外では、想定外のことがたくさん起きやすく、指示待ちでは事態が悪化してしまうこともあります。そんな時は、瞬時に何かを判断しなければならないこともあるでしょう。もし、今までの仕事で上司の指示だけを待つことが多かった場合は、戸惑うかもしれませんが、ひとりで考え抜くことにも慣れる必要があります。
そして、こうしたハプニングは、海外駐在員にはつきものと割り切れるメンタルが、実は大切になります。日本にいても、どこにいても、ハプニングが起きたら、冷静に問題点を見つけて解決を図るしかないですよね。辛いことがあったとしても、”Take it easy!(なんとかなるさ)”で乗り切りましょう!
また、海外に行くと、より日本人としてのアイデンティティを感じたり、表現したりすることが多くなります。日本にいると、興味がない限り、あまり日本の歴史や文化を知ろうとしないものですが、海外駐在員を目指す方は、海外の方々にある程度紹介できるように、日ごろから学んでおきましょう。
海外駐在員になるメリット
海外駐在員として働くためには、住み慣れた日本の環境や商習慣に頼りきらないなど、時にはハードと思えることも多いでしょう。しかし、そこで得られるスキルは、今後のキャリア形成に必ず役立つものばかりです!ここでは、海外駐在員として働くメリットをいくつかご紹介しましょう。
まずはなんといっても、金銭面です。海外駐在員になることで、年収アップが見込まれます。これは、住宅手当や子育て費用、病院代、出張費などの手当や、福利厚生費が会社から支給されることに加え、所得税と住民税を会社が負担する場合が多いためです。
また職位によっては、運転手付きの車が支給されたり、メイドさんを雇うことができたり、英会話スクールに通う費用が補助されたりするので、日本とはまるで違う暮らしを体験できることも!
次に、語学力が格段に向上し、もしご家族で赴任される場合は、お子さまへのグローバル教育にも生かされることでしょう。これからの時代は、日本だけでなく海外で働くことがあたりまえになり、早期にこうした国際感覚を身につけられることは大切です。
そして、海外駐在員になることで、マネジメント能力の向上が図れると言われています。海外駐在員として赴任する際には、多くの場合、日本で在籍していた部署のポジションよりも上位となることが多く、より経営に携わる業務が増えると言われています。
異文化を背景に持つ現地スタッフと目標に向かって仕事をしていくことなどは、日本では経験しにくいマネジメントであり、こうした能力は、帰国後に社内で求められることが多いと言われます。仮に転職する機会があったとしても、海外駐在員のキャリアは貴重で、実績のアピールポイントとなることでしょう。
シンガポールで駐在員になるメリット
海外駐在員を目指したい方のなかには、シンガポールに赴任したいと思う方も多いのではないでしょうか?旅行で訪れた時に面白い国だと思った方、アジア有数の金融都市でキャリアを積んでみたいと思った方、さまざまだと思いますが、実際にシンガポールに駐在した時のメリットとはどんなことでしょうか?少しご紹介しましょう。
シンガポールは、古来より、貿易船が往来する拠点として位置づけられ、現代では、物流のハブとして、アジアのみならず、世界中から多国籍企業が集まっています。さらに、優秀な人材に加え、金融、ITも集積し、多様な商取引が行われる場所として発展を続けています。
また、空港の整備や、香港と並ぶ世界有数のコンテナ取扱量を誇る港湾施設の整備など「海・陸・空」のインフラが近隣諸国と比較にならないほど優れており、この点も、海外企業の信頼を得ています。
次に、シンガポールには、さまざまな税制優遇制度があり、国際的な競争力を高めることができるビジネス環境が整備されています。
世界銀行が発表した年次報告書(2021年に報告書の発表は停止)「ビジネス環境の現状(Doing Business 2020)」では、企業の設立・経営を容易にするビジネス環境のランキングの上位10カ国と地域に、シンガポールもランクインしています。
例えば、経済開発庁(EDB)などの政府機関によって認定を受けた企業に関しては、法人税率の軽減税率適用などの優遇措置を受けることができ、こうしたメリットを求めて多くの優良企業も集まってきます。そんなシンガポールで自分のキャリアを磨くことができたら、大きな成長ができそうですね!
そして、何よりシンガポールは治安がいいことで有名です。ビジネスが魅力的でも、暮らしに不安を抱えながら過ごすのはストレスになりますが、その点シンガポールでは安心して生活できることは大きな魅力のひとつでしょう。
シンガポールでは、街の至るところに防犯カメラが設置されていたり、22時半以降は公共の場所での飲酒や、許可を得た販売店以外の酒類販売が禁止されており、ルールが厳しいと思われるかもしれませんが、安全が確保されるしくみを整備していると言えますね。
決して大きな国ではないシンガポールですが、国際経済の最前線を体感できたり、多民族国家で多様性を学べたり、経験はきっとダイナミックなものになるはずです!シンガポールで海外駐在員を目指したくなった方は、今日からでも情報収集を始めましょう!
グローバルに働ける人になろう!
今回は、海外駐在員になる方法や、シンガポールで海外駐在員になるメリットなどをご紹介しました。世界情勢が刻々と変わり、日本国内の状況も影響を受けますが、一方で今後の日本のマーケット自体が縮小する傾向もあり、今までどおりの働き方が大きく変化する可能性もあります。
これからは、世界基準で働くことができるよう、ご自身のキャリアパスを考えてみてはいかがでしょうか?世界はあなたの目の前に広がっています!
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!