【2022年版】シンガポールの普通自動車運転免許の取得方法は?運転事情についても詳しく解説!
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タクシーやバス、メトロなど公共交通機関が便利に利用できるシンガポールですが、車が必要になることだってあります。そんな時、免許などはどうしたら良いの?頭に浮かぶ疑問を一気に解決しましょう!
はじめに
シンガポールでの運転、日本と違うところはあるのでしょうか?基本的には左側通行、速度はkm単位を使用し、基本的なことは変わりません。
ただ、ところ変わればルールも変わるのは当然。ヘッドライトの点灯が19時から7時までと義務付けられるなどのルールの違い、有料道路や駐車料金の支払い方法など、シンガポールで運転する際に知っておくべきことは事前に確認が必要です。
シンガポールで運転免許を取得するには?
今回は、いわゆる普通自動車運転免許の取得方法について説明します。シンガポールでは「Class 3/3A*」に分類される免許になります。日本の普通自動車の定義と大きな違いはありません。
* Class 3A は、日本における「AT限定免許」と同様
【普通自動車運転免許で運転できる自動車の種類】
日本 | シンガポール | |
車両総重量 | 3.5t 未満 | 3t 未満 |
乗車定員 (ドライバー含む) | 10人以下 | 8人以下 |
受験資格 | 18才以上 | 18才以上 |
新規取得、更新
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Singapore Citizens(シンガポールの国籍を持つ人)と Permanent Residents(シンガポールの永住権を持つ人)
下記のようなステップで取得します。
1.運転免許センターに登録するか、交通警察から運転免許の認可を受けている個人の運転教官と契約。 2.BTT (Basic Theory Test)、FTT (Final Theory Test) を受験。交通規則、交通標識、信号、一般的な交通安全に関する知識をテストします。 3.PDL (Provisional Driving Licence) = 仮免許の取得 4.PDT (Practical Driving Test) = 実技試験の受験 5.PDT合格後にQDL (Qualified Driving Licence) = 正式な運転免許証を申請します。 |
65才までは有効で、その後は3年ごとの更新です。
労働許可書、学生証、長期滞在ビザを持つ外国人
新規取得の場合はSingapore Citizens、Permanent Residentsと同様です。違いは更新が5年ごとにある点です。
日本の運転免許証、国際免許証からの切替
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日本の運転免許証と国際免許証を持っている場合、シンガポールでの筆記試験 BTT (Basic Theory Test) に合格すると、シンガポールの免許に切り替えることができます。
日本の運転免許証だけで国際免許証を持っていない場合は大使館が発行する日本の免許証の翻訳証明書も必要となります。費用はBTTの受験費用S$6.50、そして登録料としてS$50かかります。
※日本の運転免許証は、Employment Pass(就労ビザ)、Dependant Pass(扶養家族ビザ)、 Work Permit(労働許可証)、PR(永住権)、Student Pass(学生ビザ)などの滞在許可が発行された日より6ヶ月以上前に取得されたものでなければなりません。
筆記試験 BTT (Basic Theory Test) について
BTTとは?交通ルール、交通規則、交通標識・信号、一般的な交通安全についての知識を問うものです。シンガポール内にある3つのドライビングスクールで受験できます。費用はS$6.50。受験会場にてオンラインで選択肢形式で受験でき、テストの最後に合否がすぐに出る仕組みになっています。試験時間は50分、50問中45問以上の正解で合格となります。
本屋さんで問題集を購入できますし、オンラインで無料でテストができるサイトなどもありますので、事前に勉強する時に参考にしてみましょう。
シンガポールでの運転について
シンガポールで運転する際の注意点
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速度:
市街地の道路では時速約50km、高速道路では通常時速80~90kmとなっています。スクールゾーンやシルバーゾーンのタグが付けられた道路を運転する場合、制限速度は時速40km以下となるので標識などを見逃さないようにしましょう。
スピード違反は法定速度よりも時速1km超えただけでもS$150となってしまいます!
歩行者優先:
基本的にどこも歩行者優先ですが、見落としがちな黄色と黒のしま模様のポールがあったら注意です。横断歩道がありますので歩行者がいれば必ず止まりましょう。
駐車:
駐車ゾーンは赤・赤白・黄色・白色ライン、そして車椅子ラインに分かれています。通常は白色のラインに駐車することを覚えておきましょう。
ERP (Electronic Road Pricing):
シンガポールの渋滞緩和のために導入された、電子式道路料金システム。通行する車種、道路や時間帯によって料金が変わります。
日本の ETC のようにセンサーで自動支払いするシステムになっており、事前にセブンイレブンなどのコンビニでチャージされたカードが必要になります。道路だけでなく、駐車場でも料金支払い時に使えることもあるので便利です。
飲酒運転:
シンガポールでは飲酒運転は厳しく取り締まられます。逮捕された場合、S$2,000からS$10,000の罰金、最高1年の懲役が科せられるのでご注意を。
携帯電話:
こちらも飲酒運転と同じく厳しい取り締まりがあります。運転中に片手にモバイルデバイスを持っているだけで罰せられます。S$1,000の罰金、または最高6か月の禁固刑に処せられる可能性も!
シンガポールでレンタカーを借りるには?
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シンガポールには世界各国に展開している大手レンタカー会社からローカルのレンタカー会社まであります。KAYAK、Rentalcars.com などのサイトでは、いろいろなレンタカー会社の車を一括して検索することができ便利です。
有効な免許証(国際免許証やシンガポールの免許証)、パスポートやID、クレジットカード、ERP (Electronic Road Pricing) を支払うための「NETSキャッシュカード」や「ez link カードなど。
年齢:
多くのレンタカー会社ではドライバーの年齢制限を設けており、23歳以上の規定があります。それ以下の年齢でも借りられる会社もありますが、追加料金などが必要になります。また、免許取得後、1年以上の規定があるところがほとんどなので覚えておきましょう。
保険:
レンタカー代金にほとんどの場合含まれています。念のため、契約時に補償内容を確認しましょう。
あると便利なもの:
ナビ代わりになるスマホ設置機器、路上駐車支払いアプリ「Parking.sg」
シンガポールの車購入事情
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シンガポールで車を購入する場合は日本の4〜5倍の値段になることを覚悟しましょう。なぜならシンガポール政府は渋滞緩和、インフラ整備のため登録可能な車両の数を毎年決定し、自家用車の増加を制限しているからです。
もともと国産車はないので全て輸入車。車両本体価格だけでも輸送代で高くつきます。その上、車両購入権利、ナンバープレートの入札と金額が加算されていきます。
購入後に必要な経費は日本とあまり変わりません。必要になってくるのが自動車保険車検代、道路税、ガソリン代、駐車場代などです。また、普通乗用車の車検は新車登録から3年目、その後は2年ごとで、10年を過ぎると毎年になります。
ルールを守ってシンガポールで安全運転を!
シンガポールの運転事情や交通事情はいかがでしたでしょうか?他国で運転するのは少し勇気がいりますが、きちんとルールを理解していればシンガポールでの運転は比較的安全です。道も舗装されていますし、見通しの良い道路が多く、標識も見やすいです。ぜひ、安全にシンガポールのカーライフを楽しんでください。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます
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この記事を書いた人
SingaLife知りつくし隊
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