シンガポールで新鮮なふぐを心ゆくまで楽しんできた!【玄品シンガポール】
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ふぐの名店玄品シンガポール
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出典:玄品シンガポール
玄品シンガポールは、日本国内外でとらふぐ専門店「玄品」を68店舗展開する株式会社関門海(本社:大阪府松原市、代表取締役社長 山口 久美子氏)がシンガポールで展開する唯一のとらふぐレストランです。今年5月にリニューアルオープンし、新しい玄品シンガポールとしてスタートを切りました。
今回はリニューアルした店内、またそれを記念して、5月31日(水)、6月1日(木)二日間限りの特別ディナーが開かれると聞き、早速おじゃまして来ました。
このイベントの為に山口県の下関から来星された職人さんの、ふぐの真髄を味わえる特別コースも堪能させていただきました!特別メニューはもちろん、玄品シンガポールの人気メニューもご紹介します。ふぐを味わい尽くす、すばらしいディナーをご覧ください。
日本酒の種類もたくさん!
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新しく日本酒バリエーションが20種近くまで増えました。ふぐといえば焼酎はもちろん、ビールにもあう淡白ながら旨味のある白身ですが、やはりふぐの味わいを深めてくれるのは日本酒です。いろいろな日本酒を試したいというお客様の声に応え、日本酒メニューを充実させました。
その中でもどんと目を引く十四代の一升瓶は、今回のイベントのために特別に持ってきたもの。売り切れ御免ですが、思わずお酒さえ強かったら、という思いになりますね。もちろん、その他にも全国各地の酒名産地から取り揃えた日本酒は、ディナーの席を盛り上げてくれること、間違いなしです。
絵のような薄造り
ふぐといえばてっさ。今夜のコースは、その美しいてっさの絵を見るところからスタートします。正面カウンターには、よく知られた菊盛りの横に美しい鶴盛りがあります。
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この鶴盛り、筆者は初めて見た盛り方です。しかも鶴の他に枝に咲く花、玄品の名も入っています。玄品の名前の由来、玄品の「玄」は、玄妙、幽玄、などの「玄」。つまり、ものごとの奥深く根源的なものを指す言葉とのこと。箸をつければ一瞬で消える儚い芸術、でも味覚の記憶は永遠に残りそうです。
本日の特別メニュー
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食べたいものが全て入った、本日のお品書き。楽しみです。
ふぐの付き出し三品
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左から皮の湯引き、ぶつ刺し、手毬寿司
コラーゲンたっぷりの湯引きは、コリコリとした歯ざわりが楽しい。
玄品シンガポールの名物でもあるぶつ刺しも今日は一工夫くわえたものになっています。甘みのある白菜の上にさっと湯通ししたふぐの内側、その上に厚切りの刺身。韓国風のピリッとしたポン酢が添えてあります。全て一緒に口の中へ入れると、全ての旨みが引き立て合い、味と歯応えと言葉を失ってしまうおいしさです。思わず「んん」と声が出ます。厚切りの弾力はすごい!
あぶりの手毬寿司はこれからのディナーへの期待をあおるもの。ゆずの香りが広がります。
今日はシンガポールでも人気の獺祭純米大吟醸と合わせました。スッと喉越しのよい味わいは、ふぐにぴったり。
てっさと唐揚げ
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てっさはふぐを食べる楽しみのひとつでもあります。菊盛りのてっさは鮮度抜群で、シンガポールでこの鮮度で食べられるのは驚きです。
途中でてっさのては、鉄砲のて、と教えていただきました。当たったら死ぬ、という意味ですね。日本人の食に対する貪欲さを知る思いです!もちろん危険な部分は全て取ってあるので安心して食べられます。そしててっさの味わいは、薄切りでもコリッとした歯触りで噛むほどに旨みが出てきます。
唐揚げはまずその大きさにびっくり。今回は特別なイベントということもあり、大盤振る舞い、儲け度外視だとか。そしてその味わいは魚というより、鶏肉をもっと柔らかくしたような、食べ応えもあり、でもさっぱりしています。
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エミリさん、入社2年目の日本人スタッフ。お客さまに笑顔を届けます。
てっちり
特殊加工した紙鍋に入っており、目の前で調理してくれます。濱田さんも客席で作ったりしています。
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竹に入った紙鍋は風情があります。最初にアラを入れて、出汁を出してその他の素材を入れていきます。火が通り過ぎないように、弾力を残して楽しみたいです。おいしい瞬間を見逃さないように気をつけましょう。
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この身をご覧ください。ぴかぴかです。てっちりの具材には、ふぐのおいしいパーツがたくさん入っています。
内皮は唐揚げにしてもおいしく味わいがある部分。ふぐの皮は三層になっていて、お通しで出た湯引きの皮が外側、次は内皮、その次が身皮です。身皮は生でも食べられる身の部分と同じような味わいです。1匹から2枚しか出ない部分で貴重です。
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歯応えもあり、硬くなく、他では味わえないしっかりとしたテイストです。
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〆めの雑炊は具材を全て平らげた後のお楽しみです。海苔は職人さんが手持ちで運んだもの。香り高く、細かいのにこりこりした歯応えのある海苔にびっくりです。てっちりの後の締めに食べる雑炊に香りを添えます。やはり全てに旨みが凝縮した雑炊は至福の味です。
焼きふぐ
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下味をつけて焼きます。深い味わいの焼き物は、滋味を感じる味。焼き過ぎずしっとりとした仕上がりです。
ひれ酒
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本社が工場で、自社生産したひれは製法特許。くさみとは無縁のひれ酒です。ひれにぴったりのお酒で、しかも高熱に熱してあり、火をつけてアルコール分が程よく飛んでいますのでお酒に弱い人も大丈夫。火をつけるとふわっと香りが立ちます。味わいは魚の芳醇なスープを飲んでいるよう。
焼き白子
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白子の入荷をシンガポール政府が認めたのは、実にありがたいことです!筆者は何よりも食べたかったものです。今夜のメニューにはなかったのですが、別途注文しました。もちろんこちらは玄品シンガポールの名物メニューでもあります。
他の魚の白子とは全く別物、クリーミーな味わいはひれ酒と一緒に食すと正に天国の味。次は贅沢に唐揚げで食べるのもありでしょうか?あの食感、今思い出しても夢のようです
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日本からの美食配達人のお二人。至福の時間をありがとうございます!
シンガポール人にも人気
濱田さんによるとお店のお客様は、ビジネスマン、富裕層を中心に日本人とローカルの方が半々くらい。ローカルの方は富裕層で、日本で試してもう一度試したい、と予約が入るそうです。そして一度来店すると常連になる方が多いのも玄品シンガポールの特徴です。それは一重に日本で味わったのと同じか、それ以上のものだから。味に厳しいシンガポール人も太鼓判ですね。
以前はシンガポールへは、切り身のフィレの形でしか入荷はできませんでしたが、2022年8月31日のシンガポールでの輸入規制緩和に伴い、内臓を除き、丸ごと1匹で入れられるようになり、鮮度が抜群にあがりました。空気に触れる部分が多いと鮮度が落ちます。フィレの形で送ると、色味まで変わってしまうそうです。
ふぐは冷凍で入荷しますが、玄品シンガポール独自の特許によるー60℃の急速冷凍、解凍技術により鮮度を落とさず、お客様に提供できるのがすごいところです。技術開発に打ち込んだ先代社長の力ゆえですね。
玄品シンガポールの特許は上記の2つのみでなく、なんと5つ。出願中のものを合わせると、数は12に上ります。加工製法特許は日本だけでなく、中国、韓国の3国で取得もしています。
日本から定期入荷は週一回
ふぐは規制、チェックが厳しく、何曜日に店に入るかは不定期ですが、週に一度は入っていますのでいつも新鮮です。野菜などは日本からの空輸の他に、シンガポールで厳選して調達しています。
例えば極小の小ネギは濱田さんが多く試した中から厳選したもの。日本から入れると傷んでしまうのでローカルで探したそうです。料理を愛する濱田さんは、妥協が嫌い。真剣にさがしたそうです。それも料理に対する愛情ゆえです。
ふぐは愛らしいだけでなく、内臓以外、全て食べられるすばらしい魚です。そのふぐを徹底して楽しめるお店、玄品シンガポール、最高です。
おみやげには玄品シンガポールの雑炊フリーズドライ。玄品シンガポールでも購入できるようになるそうです。待ちきれません!
食への真摯な思いはここにも
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この文字を見て質問したところ、こんなお話を聞けました。
これは旧字体で、以前は品という字は逆に書かれていたこともあったそうです。そして玄品で使われている品の字は、一方が出ています。これは神に捧げた三宝を意味しているとか。志高くおいしいものを追求する玄品の思いを表しています。神に対して恥じないよう料理に向き合っている証ですね。
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福の字に濁点がついていて、ふぐになっていました。
こんなお話をしてくださったのは、代表取締役社長 山口 久美子さん。お店を愛する思いが伝わります。もちろん何か質問があれば、皆さんもお気軽に聞いてみてください。優しい笑顔の濱田さんもスタッフのエミリさんも気さくに答えてくれるはず。そんなちょっとした会話を楽しめるのも、玄品の伝統です。
特別メニューは今回限りですが、濱田さんが腕をふるう玄品のシグニチャーメニューは、玄品シンガポールでいつでも出会えます。
日本でも出会えない、玄品が誇る特許手法で作られたとらふぐコースは、シンガポールでこそ試したい味わい。特別な記念日以外にも、自分へのご褒美にトライしたいお店です。タンジョンパガー駅から至近、マックスウェルチェンバーにあるのもうれしいところです。
🌟玄品シンガポール5周年記念 【とらふぐTHENIGHT!】開催🌟
この度、5周年を記念して3日間のイベントを開催!
ふぐの聖地「下関」からふぐ職人を呼び、様々なふぐ料理と芸術的なパフォーマンスをご披露させていただきます。
是非お楽しみください!
9/29(金)9/30(土)10/2(月)18:30 スペシャルとらふぐコース(全9品)お1人様:$200 ※1ドリンク&お土産 |
定期的に食べに来たいふぐ専門店!
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個室もあるので、ミーティングなどを兼ねながらのビジネスディナーやご家族の記念日などに使うのにもぴったり。居心地のいい空間です。コースメニューも各種ありますので、お腹の具合と相談して選べます。玄品シンガポールは行きつけに加えたい、美食の店です。
玄品シンガポール 住所:32 Maxwell Road #01-06 Maxwell Chambers S069115 最寄り駅:Tanjong Pagar駅 営業時間:月~土 17:00-22:30(LO22:00) 定休日:日 他店舗:なし 電話:6634 2916 WEBサイト ご予約は こちら |
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この記事を書いた人
林じゅん子
長崎県出身。バブル期の東京で浮かれて過ごし、そのままシンガポールへ。気がつけば20数年!香港映画がきっかけでアジア芸能にはまり、シンガポール初日本人芸能記者(自称)に。ラジオ、雑誌ともに芸能一筋、出会った芸能人は数知れず。 現在はエンタメ以外の3大好物、イケメン、おいしいもの、アニマルネタ目を光らせる。期間限定&新製品にも目がない、ローカルどっぷりジャパニーズ