シンガポールからインド各地へ!SingaLife編集部おすすめディープな観光地をご紹介
新型コロナウィルスも落ち着き、海外旅行再開のチャンス到来!今回は旅好き、バックパッカー旅行をよくしている方におすすめの国、インド!旅慣れているSingaLife編集部員イチオシのインドの観光地をご紹介します。
シンガポールからインド各地へ!
就航している航空会社
シンガポールからインド各地へ就航している主な航空会社はこちら!
・シンガポール航空 ・ビスタラ (Vistara)、 ・エア・インディア(Air India) ・スクート(Scoot) |
などです。
インド旅行ビザの取得について
・観光ビザの種類
観光ビザは30日間、365日、5年間有効なものが3種類あります。空港到着時に申請をするビザ オン アライバル制度(Visa on arrival)は現在停止中なので必ず渡航前にビザを取得しましょう。
・申請時期
入国予定4〜7日前まで
(申請をしてから許可が出るまで数日を要するので早めに申請をしておきましょう。)
・申請に必要なもの
1.パスポート(期限が入国時点で6カ月以上あることが必要です) 2.メールアドレス 3.顔写真 4.パスポートの顔写真ページのデータ 5.手数料(30日間ビザの場合) US$10(4月〜6月)、US$25(7月〜3月) 状況によっては往復の航空チケット、インドを旅行するのに十分な資金があるかを確認される場合があります。 |
詳細についてはインド政府のビザ発行HP、在シンガポール高等弁務団のHPをご覧ください。
インドを旅する時に気をつけたいこと
必ずしも安全とはいえない地域もあるので編集部員が感じた「気をつけたいこと」を記載しておきますね。
・女性に対する性犯罪も増えているので女性同士の旅行時は細心の注意を。フレンドリーに話しかけてくる人には気をつけましょう。 ・水道水、ふたの閉まっていないペットボトル、路上で売られているフルーツはなるべく避けましょう。慣れない水や生物でお腹を壊す人をよく聞きます。 ・カード社会ではないので現金が必要です。現金は小分けにして保管、持ち歩きをおすすめします。 ・公共交通機関は定刻通りに運行しないので、余裕を持って行動しましょう。(1〜2時間の遅れはインドでは許容範囲だそうです) ・時期によっては洪水や濃霧などの天災があるので旅行前に天候を確認していきましょう。 |
編集部おすすめのインド観光地
デリー(Delhi)
<シンガポールからのフライト情報> ● 平均飛行時間 直行便 5時間30分 ● 片道予算 S$250~※価格は日時により変動します。 ※価格は2023年7月2日現在の為替相場(S$106=円)で換算表示、以降、本記事内の価格表示もこの為替相場に準じます。 |
<デリー(Delhi)について> |
インドの玄関口であり最大の都市、インドの首都デリー(Delhi)。3つの世界遺産をはじめとした歴史あるインド最大の人口を誇る大都市として知られています。
イギリスの統治時代の都市計画を元にした地区と南方面の新しい地区を「ニューデリー(New Delhi)」、独特の喧騒と下町風情が残るインド連邦直轄領の「デリー(Delhi)」。近代と歴史的な両方の街の雰囲気を見ることでインドの国の発展を垣間見ることができます。
<デリーおすすめの観光地その1> |
フマーユーン廟
ムガール帝国第2代皇帝の霊廟です。完成は1565年、夫の死を悲しんだペルシア人の妃が自国のペルシア人に設計して立てた建物です。インド初のムガール様式の霊廟として1983年、ユネスコ世界遺産に登録されています。
洗練された初期ムガール様式の傑作と言われ、100年後に建てられたタージ マハル(Taj Maha)の建設にも影響を与えています。また、あまりの美しさからこの建物から「ムガール芸術」が始まったとも言われています。
フマーユーン廟(Humayun’s Tomb) 住所:Opp. Dargah Nizamuddin,Mathura Road 最寄り駅:JLN Stadium 営業時間:毎日、日出から日没まで 入場料:INR 600(外国人料金) |
<デリーおすすめ観光地その2> |
クトゥブ ミナール
ニューデリー(New Delhi)から南へ15km、地下鉄でもアクセスしやすい場所にある世界遺産です。クトゥブ ミナールは世界で最も高く72.5mあるミナレット(モスクに付属する塔)です。1200年ごろに奴隷王朝がヒンドゥー教徒への勝利を祝って建てられたものとされています。
見どころはなんといってもイスラム文字を幾何学模様のように模った装飾。イスラム教は偶像崇拝を禁止しているため、物や人の飾りではないのです。また、中庭には1600年経っても錆(サビ)ない鉄の柱もあります。理由は解明されていないようですが、そのミステリーを色々想像するのも楽しいものです。
クトゥブ ミナール(Qutab Minar) 住所:Qutab Minar, Seth Sarai, Mehrauli, New Delhi, Delhi 110016 India 最寄駅:メトロイエローラインの「Qutab Minar」駅から約2km。(駅からは歩いても行けますが、タクシーかオートリキシャーがおすすめです。) 営業時間:日出〜20:00 入場料:INR600(現金/外国人料金)、INR550(オンライン料金/外国人料金) 子どもは15才まで無料 |
アーグラ(Agra)
デリーから南へ200Km、車、バス、電車、オプショナルツアーで日帰り観光が可能な街です。飛行場もありますが、便数も少ないことから観光客が航路を使うことはあまりないそうです。
<アーグラ(Agra)おすすめの観光スポットその1> |
アーグラ(Agra)といえば、絶対に見ずには帰れないタージマハルがあります。
先ほどのフマユーン廟をモデルとし、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが亡くなった愛妻のために建てたお墓です。妻のムムターズ・マハルとは子宝に恵まれ14人もの子どもを授りましたが、出産が原因で1631年、36才の若さで亡くなりました。
「タージ マハル」とは「ムムターズ・マハル=(王妃のお墓)」が訛ったものという一説も。また、ペルシャ語で「宮殿の光」という意味もあるそう。皇帝がいかに妻を大事にしていたかがうかがえる、ロマンチックなストーリーが今でも受け継がれています。
タージ マハルは南北約560m、東西約300mにもおよぶ広大な敷地にあります。みどころは赤い砂岩で作られた大楼門、そして手入れの行き届いた庭園と白亜のタージマハル。墓廟では世界中から集められたさまざまな色の宝石が白い大理石の壁に埋め込まれています。
サリーをレンタルしてのタージマハル見学もおすすめ!暑い日差しから肌を守るのにもちょうど良いです。意外に涼しく、インドの女性が日常に着ているのも納得です。
タージ マハル(Taj Mahal) 住所:Dharmapuri, Forest Colony, Tajganj, Agra, Uttar Pradesh 282001 India 開館時間:日出の30分前〜日没の30分前 休館日:金 入場料:Rs1,100 モスクの入館料は追加でRs200(外国人料金) 子どもは15才まで無料 電話番号:+91 562 242 1204(6:30-21:30) WEBサイト |
<アーグラおすすめの観光スポットその2> |
マーブル ハンディクラフト アーグラ(Marble Handicrafts Agra)
ここではパーチンカリー(Parchinkari)と言われる、大理石手工芸の実演を見学することができます。 ムガール時代の職人から受け継がれている芸術だと思うと真剣に見入ってしまいます。ショップには大理石で作られた小さなタージマハルやお皿、チェス盤などが販売されているので旅のお土産におすすめです!
マーブル ハンディクラフト アーグラ(Marble Handicrafts Agra) 住所:18/160 – A, Fatehabad Rd, Opp. Kailash Cinema, Agra – 1 INDIA 電話番号:+91-98 3734 4333、94 1216 7056 WEBサイト |
その他、アーグラ(Agra)にはタージマハルを建設したムガール帝国5代目皇帝シャー・ジャハーンが息子に幽閉され、その晩年をタージマハルを眺めて過ごしたというアーグラ城塞やアーグラの都の跡が色濃く残る遺跡など見どころがたくさんあります。
ジャイプール(Jaipur)
ジャイプールはデリーから車で約5〜6時間、アーグラ(Agra)からは約4〜5時間ほどの距離です。デリー(Delhi) からの日帰り観光が可能です。ご紹介したデリー、アーグラ、そしてジャイプール間は比較的舗装された道路が多く、効率的に人気の観光地を回ることができ、インド旅行の王道ルート!
ジャイプールの見どころはマハラジャの宮殿都市として築かれた街並みです。街全体がピンクの建物が多く「ピンクシティ」とも呼ばれるほど。かつて存在したアンベール王国の古都だった旧市街は世界遺産にも登録されています。宮殿や要塞、ローカルの人々が行き交うバザールで見どころ満載です。
<ジャイプールおすすめの観光スポットその1> |
ハワー マハル(風の宮殿)
1799年、風の宮殿の建設当時の支配者ラージプート王家の女性たちは、公共の場所に姿を現したり、見知らぬ人に見られたりしてはいけなかったそうです。そのため、人目を気にすることなく日常の街角の風景から王室の行列、お祭りなどを眺めることができるよう建設されたのがこのハワー マハル(風の宮殿)。涼しい風が吹き抜け、953の小さな格子窓は王室の女性が一般人に見られないよう工夫がされています。
マハルを訪れるのにおすすめの時間帯は早朝。窓から部屋に日が入り、マハルが太陽の光に照らされ黄金に輝いているように見えます。
ハワー マハル/風の宮殿(Hawa Mahal) 住所:Hawa Mahal Rd, Badi Choupad, J.D.A. Market, Pink City, Jaipur, Rajasthan 302002 India 営業時間:毎日9:00-16:30 入場料:Rs.50 WEBサイト |
<ジャイプールおすすめの観光スポットその2> |
アンベール城
ジャイプールの中心地から11Km離れた屈指の観光名所です。山の上にそびえるアンベール城までの道のりは徒歩や車でも向かえますが、おすすめは象タクシー!悠々とした動きの象の背中にゆられていると当時の王族になったかのような気分を味わえます。
見どころは「世界一美しい門」と言われるガネーシャ門、そして鏡の間、マハラジャのハーレム。イスラムとヒンドゥー様式の折衷されたラージプート建築の美しさに見惚れてしまいます。
アンベール城(Amber Palace) 住所:Devisinghpura, Amer, Jaipur 302001, India 営業時間:8:00〜17:30 WEBサイト |
<ジャイプールおすすめの観光スポットその3> |
宮殿ホテル
ジャイプールを始めとする、マハラジャの勢力が強かったインドの地域では実際のマハラジャ(インド語で王)、マハラニ(インド語で妃)が住んでいた宮殿がホテルになっています。豪華でエキゾチックな雰囲気の建物に宿泊できるのはインド旅行ならではです。
筆者が訪問したのは1745年に建てられたジャイ マハル パレス。ジャイプール王国の3人の首相の住居だったものを改装し、現代の快適さも加わり5つ星のヘリテージ ホテルとなったものです。
ジャイ マハル パレス(Jai Mahal Palace) 住所:Jacob Rd, Civil Lines, Jaipur, Rajasthan, 302006, India 電話番号:+91 141 648 0442(客室予約) WEBサイト |
コルカタ(Kolkata)
● 平均飛行時間 シンガポール‐コルカタ間 約4時間 ● 片道予算 S$200~S$485 ※価格は日時により変動します。 |
コルカタ(Kolkata)は東インド最大の都市。イギリス植民地時代には「カルカッタ」と呼ばれていました。1911年にデリーに遷都するまで首都として栄え、そのため今でも政治や芸術、商業が盛んな地域です。ヒンドゥー教、ジャイナ教の寺院、そしてイギリス植民地時代に建てられたキリスト教会もあり、異なる文化が共存している雰囲気も興味深いものです。
<コルカタおすすめの観光スポットその1> |
サダルストリート(Sudder Street)
世界的にも有名なバックパッカーの聖地、サダルストリート。安く泊まれるホテルやドミトリー、ゲストハウスが立ち並び、旅行代理店、レストラン、両替所が多くあるため外国人観光客やバックパッカーが多い通りです。観光客が多いからか分かりませんが、こちらは犯罪地域としても名高い場所。スリや窃盗、詐欺のプロ集団が多いので訪れることがあれば細心の注意を払いましょう。
<コルカタおすすめの観光スポットその2> |
マザーハウス
マザー テレサが活動の拠点としていたマザー ハウスがコルカタ(Kolkata)にあります。貧困や病、障害に苦しむ人びとを救うことに生涯を捧げていました。マザー テレサのお墓やかつての自室も残されています。その活動は今も引き継がれ、観光客であってもこちらの施設でボランティアを行うことが可能です。
マザーハウス(Mother House) 住所:54A, A.J.C. Bose Road (formerly 54A, Lower Circular Rd) Kolkata, West Bengal, India 電話番号:0833 589 2277, 0869 700 7115,+91 332 249 7115(Google Map記載) 開館時間:9:00-12:00, 15:00-17:30 Eメール WEBサイト |
<コルカタおすすめの観光スポットその3> |
カーリー女神寺院(Kali Temple)
ヒンドゥー教のカーリー女神を祀った寺院です。神への生贄で毎日ヤギの首をはねる儀式が行われています。生贄となったヤギはその場で解体され、食用として販売されその全ての工程は公開されています。ショッキングな光景ですが日本とは全く違う死生観、宗教観を目の当たりにすることができます。
カーリー女神寺院(Kali Temple) 住所:Dakshineswar, Kolkata, West Bengal 700076, India 電話:+91 33 2564 5222 開館時間:6:00-12:30、15:30-19:30 WEBサイト |
世界中から外資系企業が進出し、近代的なショッピングモールもある大都市でありながら、昔ながらのインドの生活を見ることができるのがコルカタ(Kolkata)の街の風景。
足を伸ばして国内線でインド各地へ!
広大な国土を持つインドには観光王道スポット以外にも、外せない観光地があります。ぜひ足を伸ばして私たちの日常とはかけ離れた、インドの景色を目に焼き付けにいきましょう。
バラナシ(Varanasi)
バラナシ(Varanasi)は首都デリー(Delhi)から南東へ約820kmの位置にあります。デリーから飛行機で約1時間半、列車では9時間〜20時間と便によって異なります。日帰りは難しいので最低1泊は見ておきたい距離です。
ヒンズー教の聖地バラナシ(Varanasi)といえば、ガンジス川。毎年インド全土より多くのヒンドゥー教徒が沐浴をしに訪れます。また、バラナシ(Varanasi)で亡くなった人は火葬され、その遺灰はガンジス河に流されます。遺灰をガンジス河に流すことにより輪廻転生から解放されると言われているそうです。
早朝には沐浴をし、熱心に祈りを捧げる人びとの姿を見ることができます。夜にはバラモンの祭司たちがガートからガンジス河に向かい、音楽とともにいのりを捧げます。
ガート(火葬場)では亡くなった人が焼かれていますが不思議と怖いという感覚にはならずとても神聖な場所に思えました。子どもや不慮の事故で亡くなった方々はまたこの世に輪廻転生で蘇るということから火葬せず、そのままガンジス川へ流されます。
死体が流れている横で沐浴をしている人もいる。こんなカオスな風景を見てまさに生と死は隣り合わせなのだと感じると共に自分という人間はなんてちっぽけなんだ、、、と人生観が変わりました。
また、ヒンドゥー教は牛が神様。牛が道路の真ん中を歩き、人は牛をよけます。「牛のふんを踏んでしまったら良いことが起こる」とまで言われています。
物乞いをする人、死に場所を求めて寝泊まりする人、さまざまな人がところ狭しと生活しています。
カジュラホ(Khajuraho)
カジュラホ(Khajuraho)はインドの中央に位置するマディヤ プラデーシュ州にある、小さな村です。デリーからは約600Km。列車での所要時間は約9時間。また、アグラからは7時間ほどです。飛行機で行くこともでき、デリーからは3時間、バラナシからは1時間ほどで足を伸ばすことができます。
人口約5000人ほどのこの小さな街に多くの観光客が訪れる理由は芸術的価値の高い彫刻が施された、ヒンドゥー教及びジャイナ教の寺院群です。
細かく、隙間がないほどの彫刻はよく見ると全て異なるもの。動物やアプサラ(天女)、そしてミトゥナ(男女交合)で外観は埋め尽くされています。建てられたのは950年〜1050年にかけて。もともと85か所あった寺院は、イスラム教徒によって破壊され、現在は25か所になっています。
遺跡群は3つのグループに分かれています。西側がヒンドゥー教寺院のみのグループ、東側はジャイナ教が主体、そして2つのヒンドゥー教寺院で構成される南のグループです。
14世紀のイスラム教の侵略後、約5世紀の間ジャングルと化し日の目を浴びませんでしたが19世紀初頭になり発見されました。他のどこの都市にもない、無数の男女が交わった像でできている寺院は圧巻。実際に見ると荘厳で神秘的なもので「ここまで足を運んでよかった」と思うことができました。
カジュラホの建造物群( Group of Temples, Khajuraho) 住所:Sevagram, Khajuraho, Madhya Pradesh 471606 India 営業時間:日出〜日没まで WEBサイト(ユネスコサイト) |
「新たな人生観を探しに」インドへ行こう!
インドを旅行していると、日頃日本やシンガポールに住んでいる私たちには「今までの自分の価値観や常識とはなんだったのだろう?」と衝撃を受ける場面がたくさんありました。世界遺産や伝統芸術に触れるだけではなく、もっと奥深い、ディープな旅が期待できるインド。シンガポールからは日本からよりも近いのでぜひ訪れてみてください。Good luck on your journey!
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!