シンガポールと香港間の自由往来が再開直前に延期 予約客から落胆の声

シンガポールと香港間で自由な往来を認め合う措置(トラベルバブル)が11月22日に始まる予定でしたが、その前日の21日、香港での新型コロナ感染者急増に伴い、2週間延期されました。直前の延期によって、運航予定だったフライト第1便を予約済みの人などから落胆の声が上がりました。

11月に入ってから香港での新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、両都市の当局は21日午前、予定通りトラベルバブルを進めることでいったんは合意。しかし、その数時間後の同日夕方、一転して延期が発表されました。

トラベルバブルは、新型コロナウイルスの感染が抑えこまれたと判断された国や地域で、入国後の隔離措置なしで自由な往来を認め合う措置です。

旅行ブロガーのヘンドリック・テイさん(33)は、今回のトラベルバブルや香港の現状をブログで紹介するため、22日から24日間の旅程で香港旅行を計画。
ここ数日間、トラベルバブルが中止になりそうな気がしていたが、21日の午前中に、中止はないとの発表があっただけに、なおさらがっかりした」と延期のニュースを聞いた時の気持ちを語りました。

トラベルバブルを体験する目的で香港に3泊するつもりだったという飛行機旅行愛好家のアーロン・ウォンさん(32)も、2月末にクアラルンプールを訪れて以降、旅行に出かけておらず、「シンガポール航空の地上レストランで食事をしたり、施設見学ツアーに参加したりしたが、実際の旅行に勝るものはない」と話しています。

トラベルバブルの開始は、今後の香港の感染状況次第とみられており、今回の決定で旅行の延期を余儀なくされた人が大勢いることから、開始が決まれば、トラベルバブルが発表された時と同様に、航空券の入手が困難になりそうです

日本国内の新型コロナ感染者数が増加の一途をたどるなか、シンガポール・日本間の渡航完全自由化はまだ先になるのでしょうか。

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SingaLife編集部

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