幼稚園の送迎バスに3歳女児を放置した運転手に10ヶ月の禁錮刑

昨年1月、シンガポール国内の幼稚園バスのズイカナイ・ハロン運転手(47)が、シートベルトしたままの状態で園児の女の子(3)を送迎バスに置き去りにしたとして、シンガポールの裁判所は1月6日、禁錮10ヶ月の判決を言い渡しました。ズイカナイ運転手は、女児を送迎するための追加手当が支給されなかったことに不満を抱いて犯行に及んだということです。

女児は、約1時間後に通行人に発見され、幼稚園に通報があり、救助されました。女児は、母親を呼び、泣いていたとのことです。

ズイカナイ運転手は、事件があった昨年1月20日、運送サービス会社のミニバン運転手として勤務。その日、通常の送迎以外に女児を含む2人の園児を送迎するよう上司から指示されましたが、追加の手当てを要求したところ満足した回答が得られなかったと説明しています。

ズイカナイ運転手は2人のうち1人を指定の学校に送迎したあと、まだ3歳の女児がミニバンに残っているにもかかわらず、送迎ミニバスの補助員に帰宅するよう伝えたとのことです。その後、ズイカナイ運転手は、女児を乗せたまま家に帰ることにし、センバワンMRT近くの高層駐車場に駐車。ズイカナイ運転手は屋台で食事を購入し、スーパーマーケットで食料品を買って帰宅しました。

約1時間後、通りかかった女性が女児を発見し、幼稚園に連絡しました。

裁判でズイカナイ運転手は、(私が収監されてしまうと)妻1人で2人の子どもを養う能力がないので、懲役や禁固刑は避けて欲しいと主張。しかし、裁判官はミニバンなどで窓を閉め切ったまま長時間閉じ込められると酸素不足や暑さによりストレスを受けるとし、ズイカナイ運転手の主張を却下し禁錮刑を言い渡しました。

シンガポールでは子どもを虐待すると、最長8年間の禁錮刑または最大8,000シンガポールドルの罰金刑、もしくはその両方が科される可能性があります。


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SingaLife編集部

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