シンガポールのウェットマーケットに並ぶ野菜や魚の価格が高騰、生産地マレーシアの洪水被害で

シンガポールのウェットマーケットで販売されている野菜や魚の価格が全面的に高騰しています。一部の野菜は以前の2倍まで跳ね上がったそうです。

雨などの悪天候によりマレーシアの生産量が低下したことが原因で、さらに洪水により道路が閉鎖され、輸送にも影響がでているとのことです。マレーシアでは、この数週間に深刻な洪水が発生し、数万人が避難を余儀なくされています。1月8日時点で救援センターに避難した人は、6つの州で48,000人にのぼりました。

ストレーツタイムズ紙は1月12日、シンガポールのウェットマーケット5ヶ所を訪問し、価格を調査しました。シンガポール東部パシリスと西部ギンモーマーケット&フードセンターでは、トマトの価格が1Kgあたり2ドルから3ドルに値上がりしていたそうです。テッカセンターのサプライヤーによると、トマトの原価は10Kgあたり12ドルから28ドルに倍増したそうです。

シンガポール青果物輸出入協会のジェリー・タン副書記長は、「毎年モンスーンの季節になると野菜の価格が上昇する傾向があるが、今年は例外的だ」と説明しています。通常、マレーシアの主要生産地・キャメロンハイランドは日当たりがよく、トマトを供給できますが、今年は地域全体で雨が降り続いているためトマトが熟さないそうです。

ただし、今後タイやベトナムから輸入する計画があり、価格は下がり始めるだろうとしています。一方、ほうれん草は腐りやすいため、より遠くのタイから輸入するのは難しく、供給に影響がでると見込んでいるそうです。

また、魚やエビなどのシーフード価格も値上がりしています。海もモンスーンの影響を受けて供給量が減るからです。特に、旧正月シーズンに一番人気のあるマナガツオ(pomfret)の価格は高騰しています。

これから旧正月にかけて野菜や魚の値段が上がり続けそうです。この期間は、日本や他の国からの輸入品の値段と比べて購入するのがよさそうです。


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SingaLife編集部

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