シンガポールの定番朝ごはん!カヤトーストの人気店7選!!
数あるシンガポールのローカルフードの中でも、子どもからお年寄りにまで幅広く愛されている定番の朝食といえばやはりカヤトーストです。今回は、そもそもカヤトーストとは一体何なのか?その歴史やシンガポール人に愛されている人気のお店たち、お家でのカヤトーストの楽しみ方などなど、カヤトーストの魅力をご紹介していきます!!
カヤトーストとは?
出典:Killiney
カヤトーストがいつどこで誕生したか知っていますか?
1919年、Killiney Road(キリニーロード)にあったKheng Hoe Hengという中国の海南からの移民だった店主がやっていたコーヒーショップで、炭火焼きのトーストにバターとカヤジャムをサンドしたものをカヤトーストとしてだしたのが始まりです。
香ばしいパンに甘いカヤジャム、朝の忙しい人々を魅了したカヤトーストはたちまちシンガポールで人気の朝食となりました。シンガポール在住者の方はもちろん、シンガポールに旅行や出張でこられた方へおすすめのマストトライなローカルフードです。サックサクに焼かれたトーストにバターのいい香り、そこにあまーいカヤジャムで幸せなシンガポールの朝が始まります。
実は朝ごはんとしてだけではなく午後のおやつにも人気で、お店は割と一日中賑わっています。カヤバターだけでなく、カヤピーナッツバターも定番です。パンは定番のトースト以外にも蒸しパンやフレンチトーストを置いているお店もあります。最近のシンガポール旅行人気もあってか、シンガポールの有名なカヤトーストのお店が日本に進出しているようです。
カヤトーストの食べ方
カヤトーストは単品でも注文することができますが、定番は半熟卵とドリンクとのセット。ドリンクはシンガポールスタイルのコーヒー(Kopi)やティー(Teh)の種類から、ホットかアイスかその時の気分で選びます。アイスドリンクを選ぶと元々のセット料金から少しプラスになります。そして、初めて食べるときはこの半熟卵をどうするのか迷う方が多いと思うのですが、自分の好きなように食べて大丈夫です!
どこのお店にもソースと胡椒がどこかに置いてあるので、それを自分のテーブルに持って行きましょう。ダークソイソースはこってりした甘味のある醤油の様な味です。
それをお好みでかけます。私はこのままスプーンで卵をすくって食べるのが好きです。ソースと胡椒を入れたあとグチャグチャに混ぜ、それにカヤトーストをつけて食べるのがローカル流の食べ方です。カヤトーストをそのまま食べても良し、半熟卵につけて食べるのも良し、ドリンクに少し浸して食べるのもまた良しです。半熟卵が苦手な方は単品でトーストとドリンクを注文しましょう。
甘くておいしい!カヤジャムの秘密
カヤトーストのカヤとは、ココナッツと卵から作られているカヤジャムのことです。ブラウンシュガー、またはカラメル状の砂糖をカヤに混ぜて作られた、リッチなカラメル色のHainanese Kaya(ハイナニーズカヤ)と、東南アジアのハーブ、パンダンリーフをまぜて作られた、パンダンが香る緑色のNyonya Kaya(ニョニャカヤ)と主に2つの種類があります。
カヤジャムは日本ではあまり馴染みがありませんが、シンガポールでは朝食に欠かせない定番のジャムの1つです。ハイナニーズカヤは甘いもの好きであれば、日本人にも好まれる味だと思います。
ニョニャカヤはパンダン風味で好き嫌いが分かれるかもしれませんが、わたしはとても大好きで、シンガポール在住の日本人にも人気です。パンダンも日本では馴染みがないモノなので、もし試したことがなければ是非トライしてみてください!カヤトーストのお店やスーパーにもさまざまな種類のカヤジャムが売っているので、お土産にもオススメです!!
地元で愛されるカヤトーストの名店たち
シンガポールでは比較的どこでも見つけやすいカヤトースト屋さんですが、その中でも特に人気なお店をいくつかご紹介します。
Toast Box(トーストボックス)
シンガポールに70店舗以上もあり、誰もが知っているToast Box(トーストボックス)です。カヤトーストやコピはもちろん、店舗によってはシンガポールカレーやヌードルもおいています。
家で楽しめるインスタントコピやレトルトカレーなども販売しているので、自分用にはもちろん、お土産や贈り物にもいいですね。
Toast Box(トーストボックス)SHAW House店 住所:350 Orchard Rd, #B1-03 Shaw House, S238868 最寄り駅:Ochard駅 営業時間:7:30-21:30 店舗によって営業時間が異なります 定休日:無 電話番号:6235 5354 WEBサイト |
Yakun Kaya Toast(ヤクンカヤトースト)
国内外に80店舗以上あるYakun Kaya Toast(ヤクンカヤトースト)。Yakunは日本にも進出しています。普通のカヤトーストもおいしいのですが、私のYakunでの1番のオススメは蒸しカヤトーストです!
厚めにスライスされたパンがスチームされてしっとりふっかふかになっていてとてもおいしいです。出来立てはとても熱いので、火傷に気をつけてください。
そしてもう1つのオススメが、カヤジャムをつけて食べるチーズフレンチトーストです。甘いフレンチトーストのカヤジャムとチーズの相性が抜群!お友だちや家族と行った際は、違うものを注文してシェアして食べ比べてみるのもいいですね。
Yakun Kaya Toast(ヤクンカヤトースト)Chinatown Point店 住所:6 Eu Tong Sen St, #01-31, S059817 最寄り駅:Clarke Quey駅 営業時間:8:00-21:00 店舗によって営業時間が異なります 定休日:無 電話番号:6655 8309 WEBサイト |
YY Kafei Dian(ワイワイカフェ ディアン)
Beach Road沿いにあるカヤトーストの有名店です。他とは少し違う分厚いカヤトーストが人気です。ランチタイムからはカヤトーストだけでなく、チキンライスなどのシンガポールのローカル料理も食べられます。
YY Kafei Dian(ワイワイカフェ ディアン) 住所:37 Beach Rd, 01-01, S189678 最寄り駅:Bugis駅 営業時間:土日 8:00-19:00、月〜金 7:30-19:00 定休日:無 電話番号:6336 8813 WEBサイト |
The 1950’s Coffee ‘五十年代’(ザナインティーンフィフティズコーヒー)
ミシュランガイドにも掲載されている、その名の通り1950年代から続いている老舗のコーヒーショップです。分厚いバターの伝統的なカヤトーストに加え、切り目が入った分厚いオリジナルのカヤトーストも人気です。伝統的なコーヒーもとても味わい深いです。系列店がMaxwell Food Centre(マックスウェルフードセンター)にもあります。
The 1950’s Coffee ‘五十年代’(ザナインティーンフィフティズコーヒー) 住所:335 Smith St, 02-048, S050335 最寄り駅:Chinatown駅 営業時間:火〜日 7:00-15:00 定休日:月 WEBサイト |
Killiney(キリニー)
出典:Killiney
出典:Killiney
Killineyは冒頭で紹介した、1919年から続いていたカヤトースト発祥のコーヒーショップKheng Hoe Hengを、15年来の常連客であった男性が1992年に買い取ってその味を受け継いでいるお店です。今ではシンガポールに約30店舗出店しています。歴史あるキリニーロードの店舗に、ぜひ足を運んでみてください。
Killiney(キリニー) 住所:67 Killiney Rd, S239525 最寄り駅:Somerset駅 営業時間:6:00-18:00 定休日:無 電話番号:6734 3910 WEBサイト |
Chin Mee Chin(チンミーチン)
CMCという名で知られているEast Coast Road沿いにあるChin Mee Chinです。1925年の開業から、パンのデリバリーサービスで地元で有名になりました。開店当時から受け継がれている炭火焼きのカヤトースト以外にも、さまざまな種類のパンが楽しめます。
中に生クリームの詰まったCream Hornsも人気商品です。そして店内も、昔ながらの緑のモザイクタイルの壁に大理石のテーブルなどクラシックな歴史を感じられるインテリアがとても雰囲気があり素敵です。
Chin Mee Chin(チンミーチン) 住所:204 East Coast Rd S428903 最寄り駅:Marine Parade駅 営業時間:火〜日 8:00-16:00 定休日:月 WEBサイト |
Coffee Break(コーヒーブレイク)
出典:Coffee Break
1935年に現オーナーたちのお祖父さんがコーヒーショップを開業して以来、場所を変えながらも家族で代々受け継いでいるお店です。現在は地元民からも観光客からも人気のAmoy Street Food Centre(アモイストリートフードセンター)にあります。
定番のカヤトースト以外に、シナモンバタートーストや黒ゴマトースト、ラムレーズントーストなど他にもたくさんの種類のトーストが人気です。コーヒーにもフレーバーがたくさんあり、1番人気のシーソルトキャラメルラテはマストトライです!
Coffee Break(コーヒーブレイク) 住所:7 Maxwell Rd, 02-78 S069111 最寄り駅:Tanjong Pagar駅 営業時間:月〜金 7:30-14:30 定休日:土日 WEBサイト |
お家で挑戦!カヤトーストの作り方
今回はお家朝ごはんでカヤトースト作りに挑戦してみました!用意したものは食パン、バター、カヤジャムと卵です。お家で好きなように食べられるので、お気に入りのパン屋さんの食パンを買い、食べ比べが出来るようToast Boxのハイナニーズカヤとニョニャカヤの2種類を用意しました。バターはマーガリンで代用します。
まず好きな厚さにスライスした食パンをトーストし、バターとカヤジャムを重ねて塗っていきます。今回はサンドウィッチスタイルではなく、トーストスタイルで作ります。
そして半熟卵を作ります。割ってみるともう少し熱を通したい感じだったので、爆発に気をつけながら電子レンジで5秒ずつ加熱してみました。
そして、うちに常備してあるDark Soya Sauceを出来上がった半熟卵にかけます。Dark Soya Sauceはお料理にも使いやすく重宝しているので、これもシンガポールのお土産としてオススメです。
今回はコピではないですが甘いアイスコーヒーを淹れて、出来上がったトーストと半熟卵を一緒におくと何だかお店みたいです!これで簡単お家でカヤトーストセットが完成!!
お店で食べるカヤトーストもおいしいですが、自分の好きなパンで作るカヤトーストもとてもおいしいです。今度は好きなフランスパンで試してみようと思います。軽めな朝の気分の時はクラッカー、おやつにはビスケットにカヤジャムを塗ってもいいですね。これからカヤジャムはうちでも定番の常備ジャムに仲間入り決定です。
カヤトーストをもっと楽しむために
そのままでもおいしいカヤトーストですが、結構甘いので途中で少し飽きてしまうこともあるかもしれません。そこでお口直しになるのが、ソースと胡椒を加えた半熟卵。私はローカル流にディップするのではなく、少しカヤトーストを食べてから2、3スプーンの半熟卵を食べて、またカヤトーストに戻る流れを繰り返します。甘いのと塩っぱいので最後まで飽きずに食べられます。
そして大事なのがドリンクとのペアリングです。といってもセットにつけられるドリンクは全てカヤトーストにとても合うので、その時の気分で選びます。シンガポールのコピやテーは基本的に練乳や砂糖が入っていて甘いので、無糖の甘さなしのドリンクがよければKosong(コソン)を選んでください。コーヒーであればコピコソン、ティーであればテーコソンと注文しましょう!
伝統的な朝ごはんに歴史を感じて
100年以上の歴史のあるカヤトーストを食べながらコーヒーやティーをいただくと、ここはシンガポールなんだなぁとしみじみ感じることができます。激動の時代を経て、世界トップの先進国の1つとなったシンガポール。時代が大きく変わっても、昔から変わらず地元の人々に愛され続ける定番の朝ごはん。今回はそんなカヤトーストの魅力を少しだけ皆さまにシェアさせていただきました。
シンガポールへの旅行客のかた、シンガポール在住だけれどカヤトーストのことをあまり知らなかったかたへ少しでも参考になれば幸いです。シンガポールの伝統的な朝ごはん、ぜひ試してみてくださいね!!
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!