SingaLifeのインターン生にインタビューvol.4
インターン初日の自分に「お前は愛が足りない!今まで自己中だったな!」と言いたい
シンガポールでフリーマガジン「シンガライフ」を発行しているfiftyonemedia(フィフティワンメディア)では、大学生がインターンとして働いています。約半年間、営業や各種SNSの戦略を練るなどを行い、シンガライフをより魅力的なメディアにするために日々奮闘しています。
そんなインターン生にシンガライフがインタビュー。インターンを振り返ってもらいました。
年齢 21歳
出身地 東京都
大学 中央大学商学部経営学科3年生
インターン時期 2019年10月〜2020年3月
【 自己紹介 】
原田凌汰(りょうた)、中央大学商学部経営学科3年生です。2019年2月から6週間、ニューヨークにあるアパレル繊維メーカーのインターンに参加し、その年の秋にシンガポールに来てSingalifeでインターンに参加しました。
ニューヨークでインターンに参加したのは、英語を使って外国人と働く経験を得たいという思いです。実際に経験してその難しさを知り、やりがいも感じました。ニューヨークでのインターンはたった6週間だったので、成果を出せるだけの時間的余裕がなく、インプットのみで終わってしまったのが心残りでした。
ニューヨークでのインターンで、外国人と英語で仕事をする上で大切な事を学ぶことが出来たので、その経験を生かして今度は結果を出し、社会人になる前に高い能力と絶対的な自信を持てるようになりたいと考えたからです。また、営業に興味があったので、英語を使って営業ができる仕事を軸にしました。
ニューヨークで、ゴールドマンサックスに勤める日本人と出会いましたが、その人が本当にかっこよくて憧れでした。自分もそのレベルに到達したいという気持ちで、日本にあるインターンのエージェントに行き、Singalifeを紹介されました。
私の入社前にSingalifeにインターンをしていた学生に面接してもらい、そこで会社の雰囲気や仕事内容は聞いてたのでギャップはありませんでした。
その方から「絶対君は合うと思う。全部楽しめると思うよ」と太鼓判を押してもらいました。自分自身でもSingalifeのことをよく調べ、インターン生自身に裁量権があること、社員さん並みに結果を求められることは分かっていました。
その上で、インターンを通して達成したい目標と業務内容が本当に自分のやりたいことであると同時に、確実に成長が出来ると思いました。
本当に良かったです。頼れる営業の先輩方がいて、聞けば何でも教えてくれ、違っていることはイエス・ノーはっきり言ってくれたのも有り難かったです。
師匠と呼ぶべき男性営業マンや女性の営業の方々がいて、人間性に引きつけられる部分が大きかったです。デザイナーやライター、アドミンの方々とも自分から沢山話しかけるようにし、お昼の時間など一緒に過ごせるよう心がけていました。
ローカル社員とも積極的にコミュニケーションを取り、ローカルレストランの営業の際に大切なことなど、ローカル社員だから分かるような仕事のアドバイスもたくさんいただきました。
僕は最初から最後までずっと飲食店の新規開拓を担当しました。半年のインターンの中でキツかったのは、12月中旬に発行される「クリスマス・忘年会特集」という飲食店の情報をまとめた冊子がありましたが、その冊子に掲載する飲食店の営業をしていた時です。
約60件の商談をしましたがほとんど受注に至らず、営業としての能力の無さと、商談先への「愛」が全くない自分の姿を突きつけられました。それまでの3カ月の営業活動で、「話が上手い人が受注できる」とどこかで思っていましたが、それが違ったんだと気付かされました。
自分の営業が未熟だった原因は、僕は話したいことだけを話し、相手の話を聞いてなかったこと。営業に大切なことは、何よりもクライアントへの思いやりなんだと12月になってようやく気付きました。
それから2日間はアポを取らず、自分が出来ていない事に対する解決策を全て言語化し、そしてそれをまとめたオリジナル営業マニュアルの作成に専念します。さらに、先輩たちからはどうしたら改善されるのか助言を貰うことができました。
僕の弱点(クライアントが掲げるビジョンやお店に対しての深い理解が不足していた点)に対しての意見をもらった上でそこと向き合い、成約を諦めたくなかったので、改善できる点に取り組みます。
1月からは営業方針を変え、営業の際に提案するベースの資料も作り替えて、目の前の人(店)がどうすれば嬉しいのかを考えるようにしたので、提案内容が大きく変わったと思います。
相手の反応が少しずつ変わってきたのが分かり、何より先方が信頼してくれることが嬉しかったです。「君だから契約する」と言ってくれたところもありました。Singalifeがそれまで受注できなかったレストランに受注していただくこともできました。また、僕の帰国に伴う引き継ぎの際には「レスポンスが非常に早くて頼み事もすぐにやってくれるから信頼してたよ」と言って頂けて本当に嬉しかったです。
営業スタイルを改善できたこともあり1月〜3月で7件の受注に至りました。ビジネスでは相手とのリレーションが大事だと痛感できました。自分の「信念」だけでなく、相手の事を本気で考え「愛」をもって接して関係を築いていくことが大事だと痛感しました。
僕が尊敬する男性営業マンは「愛が大事だ」としきりに言っていて、最初はその意味が正直よく分からなかったですが、今では納得です。
「成功する道筋を描け」と言われた先輩の言葉ですね。悩んでいる12月に言われました。どうしたら成功するかを考えて、常に出来る理由を考えて行動すること。そして商談中は「相手を気持ち良くさせることを一番に考えて話す」「相手に対して尊敬の念を持つ」ことを念頭に置いていると、不思議と相手が色々話してくれるとも仰っていて、本当にその通りだったのでとても印象的でした。
それと、契約が取れた時に社長の飯田さんから「おめでとう」という内容のメールを社員の人全員をccに入れてメールしてくれて嬉しかったですね。結果が出なくてもがいていた時期も、会社の雰囲気をよくする行動をし続けようと心がけていたのですが、その部分もちゃんと見て頂いていたり、クライアント関連のイベントを最初から最後まで任せてくれ、信頼、期待してくれることが頑張れる原動力になりました。
これからも営業をしたいという気持ちは変わらないです。それに加えて、「結果を出し続ける人でありたい」という思いが芽生えました。Singalifeでは正直言うともっと実績を上げたかったです。この気持ちをバネに、これからどの会社に行っても結果を出し続けたいし、自分ならできるという自信も持てました。
「お前は愛が足りない!今まで自己中だったな!」です。笑
自分とひたすら向き合える人は合うと思います。向き合った上で昨日の自分を超えられる人は向いていますね。辛いことがあっても、そこから行動に移せる人。信念を持っている人。結果が出せなくても結果を求める人なら大丈夫だと思います。
海外でのインターンを経験したいだけ、英語を使って働いてみたいだけの人はやめた方がいいかなと思います。結果を求められるからこそ、経験だけしたい人は耐えられず、辞めたいと思えてくるんじゃないかなと思います。
自分がどうなりたいのか、明確なビジョンを描いてきてから来た方がいいと思います。終わった後にどういう自分になりたいかを言語化しておくといいと思います。
この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!