【大人の社会科見学】
シンガポールで楽しむイベントその321
-シンガポール暮らしのエンターテイメント:マリーナベイ サンズ カジノ入門-

シンガポールに住む皆様にとって、マリーナベイ サンズのカジノは日本から訪れる友人たちを案内する定番スポットになっているのではないでしょうか。今回は、「55億ドルの巨大施設」マリーナベイ サンズ カジノについて詳しくお伝えします。
マリーナベイを訪れると必ず目にするあの特徴的な三本柱の建物。建設から15年近く経った今もなお、圧倒的な存在感を放っています。在住者にとっては、待ち合わせ場所や目印としても重宝する象徴的な建造物です。カジノについては、シンガポール在住の方々はご存知かと思いますが、外国人観光客は入場料不要です。
一方、シンガポール国民と永住者はS$100の入場料がかかります。これは「ギャンブル依存症を防ぐ」というシ ンガポール政府の方針によるものです。実際、地元の方々の中には、マレーシアのゲンティンハイランドなど、近隣諸国のカジノに足を運ぶ人も多いようです。

このカジノは4階層に広がり、平日でも賑わいを見せています。週末や中国の祝日になると、本当に人で溢れかえります。特に中国本土やマレーシア、インドネシアからの観光客が多く、日本人観光客の姿も増えてきました。
広大なカジノフロアには、約600種類のテーブルゲームと3,000台を超えるスロットマシンが設置されており、まさに圧巻の一言です。1階と2階はマスゲームエリアで、多くの観光客がゲームに夢中になっている光景が広がります。喫煙者への配慮も行き届いており、1階が喫煙可能エリア、2階が禁煙エリアと明確に区分けされているのも快適です。
テーブルゲームエリアでは、ブラックジャック、バカラ、ルーレット、シックボー、ポーカーなどの定番ゲームが勢揃い。ディーラーの前に現金を置けば、即座にカジノ専用のチップに交換してくれるため、初心者でもスムーズにゲームを始められます。スロットや電子ゲームマシンでは、シンガポールドル紙幣を直接投入し、直感的な操作のタッチパネルで手軽に楽しむことができます。


服装については、シンガポールの他の施設と同様、カジュアルで構いませんが、この国特有の厳格さを反映して、あまりにもラフな格好は入場を断られることがあります。実際、ビーチサンダルを履いた友人が入場を拒否された例もあるので注意が必要です。
3階と4階のハイリミットエリア(高額賭博区域)は、まさに「伝説の領域」と呼ぶにふさわしい空間です。中国の富裕層や東南アジアの実業家たちが集まるこのエリアでは、一度の賭けで一般サラリーマンの月収以上が動くことも珍しくありません。地元のタクシー運転手から聞いた話では、チャイナタウンの占い師に「ラッキーな日」を教えてもらい、その日に大勝負に出る富豪も少なくないとか。
最後に、一番大切なアドバイスをさせてください。私も何度かカジノで楽しみましたが、これはあくまで「エンターテイメント」です。「負けた分を取り戻そう」という考えが最も危険です。「今日は3万円までと決めて臨む」というルールを自分に課すことで、健全に楽しめるでしょう。勝っても負けても、その後にマリーナベイの美しい夜景を眺めながら散歩すれば、シンガポール生活の贅沢さを実感できる素敵な夜となるはずです。
◆大人の社会科見学 筆者
森山 正明 大人の社会科見学シンガポール版は、シンガポールで生活している方々へ、シンガポールの奥深さを知ってもらいたい思いで活動を始めました。「3か月も住んでいればシンガポールは飽きてしまう」と巷では言われますが、なかなかどうして、この地ならではの楽しみは、尽きることはありません。 2013年11月からこのサークル活動を始めて約11年。行ったイベントは、200回を超え、その中から読者の方にもシンガポールの文化や習俗について年中行事を軸に紹介をして参ります。 ●大人の社会科見学の電子書籍版完成! 詳細はこちらから |
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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この記事を書いた人
SingaLife編集部
シンガポール在住の日本人をはじめ、シンガポールに興味がある日本在住の方々に向けて、シンガポールのニュースやビジネス情報をはじめとする現地の最新情報をお届けします!