植物由来「牛ひき肉」、シンガポールのスーパーで販売へ
※写真はイメージです
シンガポールの地元紙「ストレーツタイムズ紙」は10月21日、米インポッシブル・フーズが製造する植物ベースの「インポッシブル・ビーフ(牛ひき肉)」がついにシンガポールのスーパー、フェアプライス79店舗とオンラインショップのレッドマートで販売されることになったと報道しました。
気になる値段は、340gのパックが16.90Sドルで、100gあたり約5Sドル。レッドマートで販売されているMaster Grocer Australiaのプレミアム牧草飼育牛のひき肉(冷凍)が500gのパックで6.95Sドル、100gあたり1.39Sドルなので、比較すると高価です。
それでも米国では、小売大手のウォルマートストアや、食料品チェーン大手のクローガーなど11,000店舗超で販売されており、売り上げは好調のようです。
一般的に代替肉はベジタリアン向けと考えられていますが、インポッシブル・フーズの最高財務責任者デービッド・リー氏はストレーツタイムズ紙とのズームインタビューにて、顧客10人のうち9人はベジタリアンではないと説明しました。
創業者兼最高経営責任者のパット・ブラウン博士は、「長期的な目標は、動物の肉が販売されている、世界中すべての地域で販売することで、アジアの市場に注目している。香港、マカオ、シンガポールをはじめ、アジア全体に拡大していきたい」と語りました。
同社は、豚肉の代替品としてインポッシブル・ポークとインポッシブル・ソーセージも発売していて、ビーフの次には、豚肉の代替肉を広める計画とのことです。豚肉は世界食肉の約38%を占め、世界で最も広く食べられている肉。食肉処理場の糞便を介して豚インフルエンザが人間に感染する危険があり、公衆衛生の脅威ともなっています。
代替肉は、製造過程においても環境に優しいとか。人気が高まってコストが下がれば、入手しやすくなりますね。
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SingaLife編集部
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